ずいぶんご無沙汰となりましたが、良作のリリースが続いたので久々に最近購入したアルバムをご紹介。ここでは取り上げませんでしたがM.I.A. の新作がいまいちだったのは結構堪えました(苦笑)。
しかし円高の影響もあって輸入盤が1,000円ぐらいで買えますね。音楽購入以外の面で円高のせいで多大な損失を被っているので全くうれしくありませんが(笑)。
Category: 今月買ったCD
Total Life Forever – Foals
緻密に計算されたギターのリフはさらに磨きがかかり、まるで名作と言われる建築作品のような構造美を表現するまでになり、前作「Antidotes」とは打って変わった(自己を押し殺したというより)何かを達観することで生まれた抑制により、今作が帯びる精神性はかつてない高みへとわれわれを誘うほどのものになったと言える。
サントラ「かいじゅうたちのいるところ (Where the wild things are)」
スパイク・ジョーンズの新作「かいじゅうたちのいるところ」のオリジナル・サウンドトラックをYeah Yeah! Yeahs のカレン・Oが担当するということを知った時、まず率直に「大丈夫か?」と心配してしまった。
童話「かいじゅうたちのいるところ」が持つ世界観と、Yeah Yeah! Yeahs でのカレン・Oのパフォーマンスは対極にあるものという認識だったからだ。
だがこのサントラは、原作が有する無垢で無邪気な世界観をカレン・Oの表現者としてのエゴがまったく衝突しない形で、むしろ普段のカレン・Oの攻撃的な表現手法を時計の針を戻すことによって、(たのもしい助っ人の子供たちの力を借りながら)子供特有の無垢で無邪気なものになり、この映画の世界観をふさわしい音楽を作り出している。
聞けば、スパイク・ジョーンズとカレン・Oは、かつて交際関係にあり、破局後だったにもかかわらずカレン・Oはこの話を快諾したという。
この互いを信じ敬う関係に真のアーティストの姿を見て2人に対する尊敬の念を高めつつ、「自制」という言葉とは無縁の存在と思っていたカレン・Oのバランス感覚を見抜くことができなかった自分を恥ずかしく思う。
Where the Wild Things Are Karen O. & the Kids Interscope Records 2009-09-29 by G-Tools |
3月に買ったCD
正確には3月には新譜は1枚も買っていないのですが、「それ聴かずに音楽語ってたのか」と言われて仕方のない作品を何枚か購入したので、そちらをまとめてご紹介。
1・2月に買ったCD
引越しにお金を使いすぎてしまい、最近は音楽への投資が滞っています。元から減っているというのがありますが。最近のお気に入りは専らボブ・ディランです。
12月に買ったCD
先月、「おもしろい音楽がない」と言ったものの、年末ということで各誌の「2008年のベスト・アルバム」の季節でして、初心にかえりましてそれぞれの記事をチェックして気になったものを購入したところ、「嗚呼、やっぱり天才はいるっていうか音楽は歩みを止めていないんだな」と前向きな気持ちになった作品を手にすることができました。
まあ、今までであればこういう作品をリアルタイムにチェックできていないことを恥じていたのですが、もう疲れたので(笑)、気にせずマイペースで行きたいと思います。というかAmazon.com の輸入版が円高ですごい値段に(汗)。新譜が1枚1,000円切ってますよ・・・。
10月・11月に買ったCD
世界規模の金融危機を受けて・・・という訳ではないのですが、ずいぶんと購入ペースは落ちています。やはり食指が動くような「新しい音楽」というのが出てこないのか・見つけられていないのかといったところが理由です。
希望としては「バトルズぐらいに音の粒度をプリミティブにして、それをエレクトロニカ調な肌触りでありつつもダイナミックに束ね合わせて、オーケストラのようなアナログでオーガニックで体温が感じられる曲」なんかが理想です。意味不明ですが。
8・9月に買ったCD
気が付けば10月になっていました。夏は暑かったけど、音楽的にはいまいち盛り上がらなかった記憶が。というかそもそもここ2ヶ月の記憶があまりありません(苦笑)。
5・6・7月に買ったCD
例年通りフジロック予習用にいろいろ買い込んだものの、なんだか佳作ばかりの印象。ジェイコブ・ディランはよかった。
4月に買ったCD
あいかわらず60年代ブームは続いています。ジョニ・ミッチェルとかキャロル・キングとかそういうのばかり耳にしています。新しいカルチャーはやっぱり先駆者というか一部の天然の天才がおいしいところをかっさらうものなのね、と再認識しています。