デヴィッド・ボウイを悼んで

2016年1月10日、世界はデヴィットボウイを失った。

自分にとってデヴィットボウイは最も敬愛するアーティストである。だから、私は未だに現実として受け止められない、もしくは、「ラザロ(Razarus)」の様に蘇るのではないか?と現実逃避をしてしまう。
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subliminal (サブリミナル)- 砂原良徳

(以下、書いてから思ったのですがかなり言い過ぎ(笑)。改めて読むと前の晩に書いたラブレターを翌朝読んだ時の気分になるのですが、せっかく書いたのでそのまま公開します・笑。)

「普遍的な音を作りたい」と砂原良徳がインタビューで語っている。

60年代の名曲たちが、それこそ普遍化された曲として2010年の現代において今なお輝き続けるのに対して、電子音を取り入れた80年代以降の楽曲は時代を超えられず消費、陳腐化しているのを見ると、電子音というのは何とも「足が早く」扱いの難しい音であると常日頃から考えさせられる。

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サントラ「かいじゅうたちのいるところ (Where the wild things are)」

スパイク・ジョーンズの新作「かいじゅうたちのいるところ」のオリジナル・サウンドトラックをYeah Yeah! Yeahs のカレン・Oが担当するということを知った時、まず率直に「大丈夫か?」と心配してしまった。
童話「かいじゅうたちのいるところ」が持つ世界観と、Yeah Yeah! Yeahs でのカレン・Oのパフォーマンスは対極にあるものという認識だったからだ。

だがこのサントラは、原作が有する無垢で無邪気な世界観をカレン・Oの表現者としてのエゴがまったく衝突しない形で、むしろ普段のカレン・Oの攻撃的な表現手法を時計の針を戻すことによって、(たのもしい助っ人の子供たちの力を借りながら)子供特有の無垢で無邪気なものになり、この映画の世界観をふさわしい音楽を作り出している。

聞けば、スパイク・ジョーンズとカレン・Oは、かつて交際関係にあり、破局後だったにもかかわらずカレン・Oはこの話を快諾したという。
この互いを信じ敬う関係に真のアーティストの姿を見て2人に対する尊敬の念を高めつつ、「自制」という言葉とは無縁の存在と思っていたカレン・Oのバランス感覚を見抜くことができなかった自分を恥ずかしく思う。

B002M2N9MA Where the Wild Things Are
Karen O. & the Kids
Interscope Records 2009-09-29

by G-Tools

ユニコーン – WAO!

泣けた。そして、もう何年も行っていないカラオケに行って、この曲を歌いたくなった。

民生と他メンバーとのキャリアに差が出来すぎたので、その辺りを心配していたのだけど、数十年ぶりに集まった同窓会の様に、昔の関係のままっぽくて安心。

Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust / Sigur Ros

コールド・プレイの新作がアルバム全体としてみた場合、情報が詰め込まれすぎて聴き手が消化不良になるという作品だったので、ちょっと残念な思いをしたのですが、シガー・ロスのこの新作は、フラッドのバランスを取るといういい仕事が光って、なかなかの作品に仕上がっている。

ただし、やはりシガー・ロスの持っていた音の幻想的な世界観がかなり俗世的になってしまっているのが残念。入門編としていい作品。ただしシガー・ロスが「プロダクト」を生産しては意味がないのかな、と一方でいじわるなことを考えてしまう。

photo
Med Sud I Eyrum Vid Spilum Endalaust
Sigur Rós

by G-Tools , 2008/07/16

信じられるのはリック・ルービンだけ

いま、音楽は、こころないひとたちによって「表現」はおろか「商品」ですらなく単なる電気信号と化しているけど、最後にリック・ルービンだけは信じられる。そう改めて思い起こさせてくれた、彼がプロデュースしたジェイコブ・ディラン(つまりボブ・ディランの息子)のソロデビュー作。

ジョニー・キャッシュとの仕事でもそうであったように、アコースティックによる弾き語りスタイルを中心としたムダを一切排した音づくり。向き合う対象は音楽しかなく、日に日に音楽が死にゆく現代において一筋の光明をみた気がした。これは傑作と言われても仕方がない。

ジェイコブは自身のバンドウォーターフラワーズとして今年のフジロックに登場するが、是非ともアコースティックセッションで構成されたステージを展開してほしい。クロージングでソロとしてでもいいけど。

photo
Seeing Things
Jakob Dylan
Sony 2008-06-10

by G-Tools , 2008/06/15

Falling Down – Scarlett Johansson

スカーレット・ヨハンソンのデビュー・アルバム「Anywhere I Lay My Head」のシングルカット曲。TV on the Radio のDave Sitek がプロデュースしているにも関わらず、音痴なスカーレットのせいでぜんぜんダメダメな仕上がり。コーラスでボウイ が参加しているところが唯一の見所だけど、これを聞いてしまうと、ボウイはデイヴにプロデュースしてもらって新作出した方がいいよね。でもそろそろ実質的に最後の作品かな。