【J1:第12節】千葉 vs 京都

5月10日(土) 2008 J1リーグ戦 第12節
千葉 1 – 0 京都 (16:03/フクアリ/10,178人)
得点者:68′ 工藤浩平(千葉)

Jef UnitedIchiharaChiba-KyotoSanga

監督でも選手でもフロントでもなく連敗の原因を生んでいたのはサポーターだった。

連携が悪い、走れていない、視野が狭い、味方の選手の動きを把握できていない、予測できていない、味方の選手を信じてボールを預けられない、ボールを預ける時は責任を擦り付ける時、ようやくサイドチェンジが散見されるようになったがまだまだ、決定機にセンタリングに反応できない、反応できたとしても胸で押し込むだけのボールを上に上げてしまう、押し込まれだすとラインをズルズルと下げ、気が付けば5バックになっている、苦し紛れの最終ラインからFWを狙ったロングボールは精度を欠きまるで効果がない、センターハーフの2人は上下運動が足りず特に攻めにほとんど絡まない。

でも勝った。

工藤のゴールもレイナウドがキーパーとの一対一をバーに当て運良く正面に転がってたボールを押し込んだだけ。運もあったけど、試合終了の笛がなるまでのバックスタンドまで巻き込んだサポーター達の一体感のある応援がいつもと明らかに違ったように思う。なぜあれができなかったのか。できていればもっと勝ち点を積めたのではないか。そう思った。

冷静に見ると、京都は前節試合がなかったとはいえ、過密日程のなかクゼ前監督の偏重した選手起用で出番の少なかった坂本・谷澤・新居をコンディションのいい状態で起用することができたというのが大きかったように思う。
だが何より、守備的MFとして起用された斎藤のカラダを張ったプレーが素晴らしかった。危ない場面でも賢く相手を潰し、中盤でもペナルティエリア内のように、セーフティにボールをさばいていく。もし彼が90分間戦ってくれなかったら、間違いなく勝利を手にすることが出来なかった。

12試合目にしてようやく手にした初勝利。サポーターは今日のあの最後の応援の感覚を忘れずに選手をサポートし続けることが何よりも必要だろう。

「6番はボールを持ちすぎ」
ハッキリ言いますね(笑)。

11試合で勝ち点2と世界中で叫ばれている・・・

「ていうか千葉ってなんだよ!」という声がUKをはじめ世界中から聞こえてきます。リバプールのオフィシャルまで出ちゃってます。千葉。

アレックス ミラー新監督就任内定について

アレックス ミラー新監督就任内定について

なんというか。ミシュランみたいな格付け機関にいい星を付けられて、やたら海外のお客様が訪れるようになった宿の貧相な常連客の気分です。正直反応に困る。

浦和戦で、「浦和の」阿部選手が試合後に語った「34節終わった時点の順位が本当の順位なので。」という言葉を重く受け止めて、「2」という現実を見つめなおしたいです。

ていうか何でウチに・・・。
アレックス・ミラーが、ウリエに「監督どっかでやりたいんだけど」→ウリエが「グルノーブルとかリーグ1に上がってくるからいんじゃね?」→祖母井GM「ウチは監督変えるつもりないけど、日本なら仕事あるけどどう?」、とかな気もしなくはない。
ま、たまたま売り込みのシートを捉まえることができて、話がとんとん拍子で進んだだけなような気がしますが。

それにしても英国本国の盛り上がりがスゴイ。

記事を見ると「東京のクラブ」ってことになっているのが気になる。また騙してない?

ヨジップ・クゼ監督の契約解除について

ヨジップ・クゼ監督の契約解除について

気分的にはこの曲を聴きたくなる感じ。

1年早く就任していれば全く違う結果になったかもしれない。昨日もそうだが横浜FM戦や柏戦の前半などは、その場にいることさえ辛い状態だった。ただ、チームが戦術的に空中分解した理由はクゼ監督にも選手の信頼を失ったという点で原因はあるけど、選手の側にも問題はあるように認識している。それだけにこの問題は根が深い。

【J1:第11節】浦和 vs 千葉

5月6日(火) 2008 J1リーグ戦 第11節
浦和 3 – 0 千葉 (16:00/埼玉/52,008人)
得点者:59′ 田中マルクス闘莉王(浦和)、76′ 相馬崇人(浦和)、85′ エジミウソン(浦和)

P5060854

クラブがこうなってしまっている理由は因果応報というものであって、原因を作った当事者がもうすでにいないからにはそのことを掘り返しても仕方ないだろう。いまできること、これからやるべきこと、ピッチの外でも中でもできることを1つずつもう一度積み上げていくしかない。放棄するのは一番簡単だ。

中島が負傷交代するまでは、ある程度オーガナイズした形でゲームを進めていくことが出来たと思う。首位とはいえ浦和の攻撃にはこれまでの対戦相手と比較しても連動性がなく、千葉ディフェンスでも押さえることができた。ただ、ボスナーのミスから失点したことを受け、そこからは、前に行こうとするもの、相手を恐れて後ろに下がるもの、そしてその間で右往左往するだけのもの、の3グループに分かれてチームは空中分解していた。負けたというより自滅。くやしいというよりむなしい。
可能であれば出場が続いている選手下村と斎藤は次節欠場した方がいいのではないか。特に下村の心理面での披露は重症だ。

P5060855

それにしても丈二とは相性が悪い。まるで試合が始まる前に勝者が決まっているようなジャッジだった。いつものことか。

【J1:第10節】千葉 vs 柏

5月3日(土) 2008 J1リーグ戦 第10節
千葉 0 – 1 柏 (16:03/フクアリ/14,103人)
得点者:37′ アレックス(柏)

P5030834

前半は完全に沈黙。シュート0という結果がすべてを物語っている。サイドバックに斎藤を起用し、その1つ前のポジションに新居を置いてしまったことで、縦・前への意識のない斎藤、縦・後への意識のない新居がそろってしまい、相手選手に高いポジショニングを取られてしまうことで、まったくもって自由に攻められてしまった。本来新居は相手サイドバックにプレスを掛ける責務を負い、斎藤は上がりを見せることでサイドバックとしての責務を果たすのだが、最悪の結果を招いただけだった。確かに「大久保でさえ守備をする時代」に守備の責務を放棄し、半ばやけくそにプレーする新居には問題があるだろうが、斎藤をサイドバックとして起用した指揮官に問題があるとしか言い様がないのではないか。

前半の終盤になって巻が味方選手にもっと前線からプレスを掛けるように叱咤していたが、あれは当然で、巻ひとりがプレスを掛けたとしても、連動してサイドや1つ後ろのポジションの選手がパスの行き先を抑えなければ、巻を単に見殺しにしているだけである。

そもそも、ゲーム中にも巻が味方を鼓舞する姿をよく見るが、本来あれは然るべき役割の選手がやるべきことだと思う。その選手はプレーに完全に迷いが出てしまって、見ていてつらくなってしまった。ボールを受ける前に出し先をイメージする、そのことが出来ない。ともかく味方の選手を信じられなくなって、走れなくなりパスも出せなくなりプレーもできなくなっている。

監督辞任の話も出てきたが、諦めてしまうにはあまりにも気が早い。とにかく自信を取り戻すというより1度過去の失敗を忘れ、相手の裏をかく危険なプレーを心掛けるようにしてほしい。

【J1:第9節】 横浜FM vs 千葉

4月29日(火) 2008 J1リーグ戦 第9節
横浜FM 3 – 0 千葉 (19:04/日産ス/20,220人)
得点者:22′ 中澤佑二(横浜FM)、44′ 小宮山尊信(横浜FM)、47′ 田中隼磨(横浜FM)

P4290809

リードを許しているチームはリスクを冒して攻める。それを僕らはあの人から学んだはず。

自陣のゴール付近の1/4のエリアで試合が展開され、精神的にも押し込まれ、両サイドが完全に最終ラインに吸収され5バックになっていた。しかも接触プレイでも競り負け、1対1も気持ちで負けて、相手ボールが簡単にゴール前まで運ばれるのが非常に歯がゆかった。

あれだけ下がってしまっては、クリアしたボールや前線の選手に当てた後のセカンドボールを拾うこともできず、相手の好きなように攻められて当然だろう。センタリングのクリア要員であるはずのエドは簡単に相手選手に釣りだされ、その空いたスペースをどんどん相手に突かれていた。守備の約束事は机上の空論をベースとしているのだろうか。いずれにせよ中盤の運動量が足りない。

後半、工藤が入って起用に対するうっぷんを晴らすように、まるで羽生の様に走り続ける。そしてリズムが生まれる。選手が忘れている・知らない答えがここにあるのではないだろうか。
試合終了のホイッスルが鳴るまで走り続けられるのであれば、監督も走ることを止めないはず。気分を切り替えて、こんな過密日程の最中だけど1度後先考えずに走り続けてもいいのではないだろうか。とにかく勝ち星を1つ手に入れてみよう。

【J1:第8節】 千葉 vs 磐田

4月26日(土) 2008 J1リーグ戦 第8節
千葉 1 – 2 磐田 (19:03/フクアリ/13,083人)
得点者:22′ 谷澤達也(千葉)、42′ ジウシーニョ(磐田)、57′ ジウシーニョ(磐田)

P4260800

J1はなかなか厳しい。経験の違いが結果に出る。選手がウブだわやっぱ。

フルゴビッチの駒野に対するマークがまるで水野の様にルーズで、結果的に最終ラインで、1人で2人見る形になってしまい、自分たちで苦しいシチュエーションを作り出していたように思う。
こういった失点の芽をチーム全体で苦しい時ほどもっと声を出して、ルーズボールを全力で追いかけることで1つひとつ摘んでいって欲しい。全体的に運動量が少なすぎる気もするし、必要以上に相手を恐れている。特にボールを持った相手選手を。

とにかく今積み上げようとしているものを諦めずに継続して、仲間を信じ、1日でも早く自分たちの納得の行くサッカーの形を作り上げること。それしかない。

あと、切替は大事。緊張感がないのはだめだけど。去年みたいに背負い込みすぎるのはよくないから。「監督解任」と言う声がスタジアムでもちらほら聞こえてくるけど、実質J2落ちしたチームが、チームを建て直ししている様なものなので、その辺りを冷静にとらえて僕らは見守るしかない。昨シーズン、レギュラーと控えの差が歴然としていて、そのレギュラーがほぼ全員いなくなっているのだから、主力が何人か抜けたチームとは状況が違うことを認識すべき。体制が維持されたチームだったら確かに解任も考えざる得ない結果だが事情が違う。このことを言い訳にしてはいけないけれど、事実として僕らはとらえて、グランドの上で戦っている彼らの背中を後押しし続けなければならない。

言ってはいけないことなのかもしれないけど、出てったけど試合に出られていない、アイツとアイツ帰ってこないかねえ。それだけで状況はかなり変わるのだけれど・・・。

【J1:第7節】名古屋 vs 千葉

4月19日(土) 2008 J1リーグ戦 第7節
名古屋 3 – 2 千葉 (13:03/瑞穂陸/12,214人)
得点者:10′ ヨンセン(名古屋)、12′ 巻誠一郎(千葉)、22′ 伊藤淳嗣(千葉)、67′ ヨンセン(名古屋)、78′ 杉本恵太(名古屋)

P4190720

93分間闘えなければ意味がない。

結果にも表れているように、前半は素晴らしいでき。サイドの縦の連携、青木と青木、谷澤と坂本、そしてそこに伊藤、フルゴビッチが有機的に絡むことで守備も攻撃も非常に機能していた。特に相手の攻撃の芽を摘んでいたのは、青木孝太と谷澤が名古屋のサイドバックを徹底して押さえていたから。前半の青木良太の出来は素晴らしく、両サイドの前後を違和感なく動き回りリズムを作り出していた。「90分持つかな」というのは心配だったが。

後半に入って10分経とうか経たまいかというタイミングで、前半機能していた谷澤の運動量が極端に落ち、相手に自由にボールを回されるようになる。ここで、谷澤に代えて池田を入れて、坂本と池田の位置関係を変える采配を見せるのかと期待していたのだが、馬場が呼ばれ、同点に追いつかれ逆転されてから馬場と苔口を同時に投入する采配上の手際の悪さが残念だった。

さらに、後半、明らかに最終ラインや中村直志からのロングボールからいいように攻められているのだから、その相手のボールの出しどころを潰せる交代選手をピッチに送り出せなかったのが非常に残念。

1つひとつ良くはなっているが、各メディアで言われているように、90分間闘えないチームコンディションは相当残念。ぶっ倒れるまで走っていたあの頃を知っているだけに。

【J1:第6節】 千葉 vs 大宮

4月12日(土) 2008 J1リーグ戦 第6節
千葉 2 – 4 大宮 (16:03/フクアリ/11,091人)
得点者:21′ デニスマルケス(大宮)、31′ デニスマルケス(大宮)、73′ 坂本將貴(千葉)、86′ 新居辰基(千葉)、88′ 片岡洋介(大宮)、89′ ペドロジュニオール(大宮)

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試合後の監督のコメントが全てを物語っている。もうメディア不要な見事な分析。

今は本当に苦しい時期だが、監督や自分たちが目指しているサッカーを諦めず、いや放棄せず、とにかく1つひとつ積み重ねていくしかない。

ただし、アタマを使って賢くしたたかに、かつ危険なプレーをもっと心掛けて欲しい。そして、最後まで走ることは忘れてはならない。今日の大宮の冨田や内田のプレイから学ぶことも多かったと思う。

気持ちを切り替えて上を向いて、前に歩みを進めるしかない。いつかきっと「あんな頃もあった」と言える日がきっと来るはず。