2006 ヤマザキナビスコカップ 予選リーグ第6節 千葉 vs 清水

5月21日(日) 2006 ヤマザキナビスコカップ
千葉 1 – 0 清水 (15:00/フクアリ/12,298人)
得点者:’80 山岸智(千葉)

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  • 前節から中2日(対する清水は中3日)
  • 阿部の累積警告による出場停止、巻の不在、結城のケガ
  • ハースが不調

という状況がそのまま出たなあ、という苦しい試合だった。
ともあれ、去年であれば阿部がいないだけで「遠い目」になっていたものだが、照りつける太陽を見て、「体力が不安・・・、ハースとプニ」と思う以外はたいした不安は抱かなかった。ほんとうに「みんなたくましくなったなあ」と。
あと去年は「羽生が死んでしまうから」とその激しすぎる運動量から毎試合交代を余儀なくされていた羽生がフル出場を続けているだけでなく、最後の1分まで走り続ける姿に更なる感動を覚える。

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試合の方は、お互いに「微妙なオフサイド」と「微妙な判定」を計2つずつ分け合い、また、決めるべきところを決められない展開が続き、後半40分まで緊迫した状況が続いた。
今日の試合ドイスボランチは、坂本と勇人のコンビだったが、坂本が最終ラインに吸収されることが多く、両サイドと羽生とクロプニコビッチが競った後のボールをジェフ側が上手く拾えずに相手に攻め込まれる、という展開が個人的には気になったが、後半40分にハースと山岸が「そこまで崩す必要があるのか?」というコンビネーションで、最後は山岸が相手GKをかわしてようやくゴールを決め、そして試合を決めた。

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「巻がいないことに慣れなければならない」というオシム監督の言葉が身にしみた試合だったが、僕らはどうすればよいのだろう?水本のFWコンバートに期待!?(笑)。
それにしても準々決勝フクアリ平日開催ってどうよ?(泣)

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ちなみに審判は家本氏だったが、カードもあまり出さず、アドバンテージを積極的に取って試合を運行ていた。ハースの“モロなハンド”に苦笑いする人間らしい一面も見せてたし。

2006 J1リーグ戦 第12節 横浜FMvs千葉

5月6日(土) 2006 J1リーグ戦 第12節
横浜FM 1 – 1 千葉 (15:04/日産ス/32,073人)
得点者:’27 山岸智(千葉)、’87 清水範久(横浜FM)

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終始横浜に圧倒され非常に苦しい展開。うー、本当に苦しかった。

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やはり連戦の疲れが溜まっているようで全体的に動きが重く、特にクルプニコビッチのところで複数の相手に囲まれることでボールを奪われ、高い位置でボールをキープすることができず、なかなかいつものボールを追い越す動きが作り出せなかった。
相手に攻め続けられるという展開もあってか、今日は水本がとても光って見えた。全体的に粘り強く相手についていくディフェンス、カラダを上手く使って自分のボールにする動きがとてもよかった。ジーコ、左サイドバックとして呼べばオモシロイのだが。(かなり大胆すぎる発想ですが。)

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失点の場面は、やはり誤審だと思うが全体的な内容を見れば、負けでもしょうがなかった内容だったと思うので、受け入れざるを得ないだろう。ただ、斎藤へのイエローは帳消しにして欲しい。誤審だから。
まあ欲を言えば、ロングボールの出しどころを潰す為中島が入った後のチャンスのうちのどちらかは、巻に決めて欲しかったかも。
これからかなり長い中断期間に入るが、ナビスコをしっかりトーナメントに進めて、中断開けのガンバ戦でガツンと勝利を飾りたい、よね。

2006 J1リーグ戦 第11節 千葉vs浦和

5月3日(水) 2006 J1リーグ戦 第11節
千葉 2 – 0 浦和 (16:03/フクアリ/17,438人)
得点者:’73 巻誠一郎(千葉)、’89 中島浩司(千葉)

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試合前は浦和による虐殺ショーも覚悟していただけに、試合結果はオシム監督も言うように“意外な結果”だった。試合開始から意外にもジェフペースで始まり、オフサイドながらも相手ゴールに何度も迫り“勝ち点3”に対する期待が高まっていった。
もっと浦和に完全にやられるかと覚悟していただけに、ちょっと拍子抜けした。千葉とは正反対で能力の高い選手が集まっているにもかかわらず“チームとして”プレイできていない印象を強く受けた。そこはやはり他の試合との違い「鈴木啓太がいない」というのが大きく影響していたのだろう。

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また、小野は試合に出れる状態じゃまだないなー、という感じ。ボールを持っても裏を狙ったロングパスしか狙わないという単調なプレーで、そのロングパスも前半平川に“それは見事な”ロングパスが1本通っただけで、あとは怖さを感じないパスばかりだった。また、ドリブルで仕掛けてくる回数も少なく全体的に怖さが足りないとともに、浦和のチームバランスを損なわせているように思った。ボールを効果的なポジションでキープできない(しないのかな?)、つまりタメをつくれないし、ボールをもらう動きもなんかイマイチな気がした。日本代表サポの立場としては、W杯まで時間がないのでなんとか復調してもらいたいものだ。(といってもW杯あまり興味があまりないけど)

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それにしても先制点は、立石→巻が競る→羽生がこぼれ玉を自分のボールにする→巻に当ててクルプニコビッチへ→クルプニコビッチから前線に飛び出している勇人へ縦の浮き玉のボール→勇人がお腹でポストプレイ→巻が“足で”ゴール左隅へ決める、という一連の流れで奪ったゴールは、ここ数年のジェフを知る者としては、なんとも感慨深いゴールだったろう。(いやー、改めてテキストにすると本当に巻の成長を感じるゴールだった)

また守備面では、ワシントン相手に仕事をしたストヤノフと斎藤はもちろんのことだが、阿部と水本が見事な連携と粘り強いプレーでポンテと小野を自由にさせなかったのは本当によかった。また、闘莉王のマーク役が巻になっていて、闘莉王が攻め上がる度に巻が自陣に下がり、終盤は阿部よりも後ろに位置するシーンが目立ったが、こういった献身的な姿には本当に頭が下がるばかりである。

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さあてこれでジーコは今度のキリンカップはどう出るのかな? これでも“小野と福西”なのか? 今日の試合はNHKによる地上波での全国ネットの試合だったが、この試合を見た視聴者からももう一度問いただしてもらいたい、というのはジェフサポの単なるわがままだろうか。

2006 J1リーグ戦 第10節 大分vs千葉

4月29日(土) 2006 J1リーグ戦 第10節
大分 0 – 3 千葉 (15:04/九石ド/20,543人)
得点者:’12 羽生直剛(千葉)、’35 佐藤勇人(千葉)、’54 阿部勇樹(千葉)

今日はテレビ観戦で。結果は0-3と大勝でしたが、連戦続きでやはりチーム状態が下降気味かも。特に、後半羽生のサポートに誰も入れない、など水曜日の浦和戦が多少心配になる内容。まあ、リードを考えてのプレーであればよいのだけれど。厳しいかもしれないけれど、得点にせよ守備にせよ相手側と審判のジャッジに助けられた形(高松のオフサイドとか、羽生のPK判定とか)の勝利であることを肝に銘じておく必要があると思う。あと、ストヤノフがスタメン発表後に腰痛を訴えて欠場したのは、審判対策であって欲しい。

さて、次は浦和戦。鈴木啓太が欠場のようですが気を抜かないように行きたい。あと、監督がゲンを担ぎスーツで現れるか、同じくリベロ中島でいくか、ちょっと楽しみ・・・。

「勝って兜の緒を締めよ」とは言いますが・・・。

以下、某国内クラブチーム監督のコメント

残念なことは、最後に結果がひっくり返らなかったこと。うちの選手にとって、あのプレーの内容では、逆に結果がひっくり返ったほうがよかったと思っている。

(中略)

技術的に低い選手が、ボールを失って、そして攻め込まれた。
こういう結果になったということは、うちの選手のためにもよかったと思う。
どういうことができるのか、そして、どういうことができないのかということを把握するためにはね。
ただ、一番最初にもいったが、今日のゲームはすごくいい経験になったし、
もっといい経験をするには、逆転負けをしたほうがよかった。
そうすれば、選手もどういうプレーをするべきか、何をしちゃいけないのかがよくわかったはず。
本当に逆転されればよかったと思っている。

この人の率いるチームは本日4-3で勝利を収めています。
つまり4-0から逆転負けした方がよかったと言ってます(‘-‘ ;)。

2006 J1リーグ戦 第9節 千葉vs磐田

4月22日(土) 2006 J1リーグ戦 第9節
千葉 0 – 0 磐田 (15:05/フクアリ/15,184人)

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ゲームが進んで、左サイドに坂本と山岸が重なって、水本がサイドに張り出している時間が長いな、と思っていると、どうやら今日のシステムは、4-2-3-1 の4バックだということが分かった。当初、山岸と村井のマッチアップが予想されていたが、そこは水本で塞ごうという監督の考えだろうか。

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ゲーム開始から相手の巧みなパスつなぎや中盤のプレッシングもあり、なかなか思い通りにボールを回せない展開が続く。また、審判の笛がシーズン前の改定を忘れてしまったように、あまり流さずに細かく笛が吹かれ、特に流して欲しい場面でプレーが止められ、なかなか波に乗れなかったように思う。全体的にオフサイドの判定で得点を取り消されたりと、審判との相性は悪かったかも。

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互いに決定的な場面を決められず、勝ちたい相手ではあったが結果的にスコアレスドローに終わった。でも、今期はじめて無失点で終わったことは評価できると思う。守備面における集中力が出てきたというか。それだけに開幕3試合が悔やまれるのだけれど。
それにしても最終ラインに中島が入ると、最後までハラハラしてたのしめる(笑)。

2006 J1リーグ戦 第8節 FC東京vs千葉

4月15日(土) 2006 J1リーグ戦 第8節
F東京 2 – 3 千葉 (16:04/味スタ/21,190人)
得点者:’9 巻誠一郎(千葉)、’31 巻誠一郎(千葉)、’55 クルプニコビッチ(千葉)、’61 ルーカス(F東京)、’69 赤嶺真吾(F東京)

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相手の状態が悪いというのもあったが、よい結果が残せてよかった。
とにかくジェフは、相手のマークが中途半端、マークの受渡しが成立してないのでプレッシャーがない中でボールを前に進められる、こともあって、ボールを奪ってからの攻守の切替が完璧にでき、特に、1点目の巻のゴールを演出した阿部の右サイドの突破に見られるように、ボールを奪ってからの攻めに対する積極性がいい方向にだけ機能して、しかもプロセスに見合った結果をコンスタントに重ねられたことによって、勝ち点3を得られたのだと思う。

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オシム監督が口をすっぱくして言っている、

  • 競った後のこぼれ玉を拾えるように、(特にターゲットになる)選手と選手との距離をコンパクトに保つ
  • 守備意識が高まって、自陣にポジションを下げ、相手選手をゴールに近づけない

といういつもの課題を解消するとどういう結果が導かれるのか、というのが見えた気がする。
(今日の試合は相手チームに当てはまる気がした。余計なお世話ですが。)

選手単位で見ると、結果を残した巻は点や決定的な仕事ができたこともさることながら、ポストプレーでの「ひとりで自分のボールにしてしまう」存在の“大きさ”がやっぱり去年までとは違って、本当に成長したことを感じる。阿部も川崎戦の得点以降、前に出てくるプレーができてきているし、クルプニはますますチームにフィットし、羽生も去年よりも1つ上のプレーを見せてくれている。水本も安定したプレーを見せつつ、攻めに転じては、まるでサイドの選手のふるまいで相手ゴールへと向かっていく。楽山もプレー時間を重ねるごとに“チームのメンバー”になりつつある。

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相手チームのガーロ監督が、「相手チームに関しては、4年ぐらい同じシステム、選手も変わっていないということで、すごくいいコンビプレーもあって相手の方がかなり上回っていたと思う。」とコメントしているが、毎年主力を失い続けても大型補強をすることができない(しないというものあるが)ジェフのチーム事情を知ってのコメントだろうか。選手のフィジカルの良さや、徳永などの選手の才能としてはぜんぜんFC東京の方が上に見えたんだけどね。余計なお世話か。

2006 ヤマザキナビスコカップ 予選リーグ第2節 千葉 vs 新潟

4月12日(水) 2006 ヤマザキナビスコカップ
千葉 3 – 2 新潟 (19:00/フクアリ/5,298人)
得点者:’20 鈴木慎吾(新潟)、’39 中島浩司(千葉)、
’63 岡山哲也(新潟)、’69 羽生直剛(千葉)、’82 巻誠一郎(千葉)

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気が付いたら京葉線に乗って蘇我まで来ていました。

前半は、2トップの2人の積極的なプレッシングに見て取れるように完全に新潟に押され、その上、ここでアピールして欲しい楽山・工藤がチームとして機能せずに、1-1で終えたのがラッキーとしか言いようのない展開。

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後半に入って、ハーフタイムの監督の喝が効いたのか、楽山がペナルティエリア内でポストプレイをこなすなど、フィールド上を自由に動き出し前半に比べて少しずつ活路を見出し始めたころ、櫛野のミスでまたもや失点。
この失点に前後して、羽生・山岸・要田が投入されたが、ボールに対する寄せ、パスコースを消す動き、ドリブル、そしてパスと、羽生がいるといないとではどの様に違うのか?というのが、羽生に対してありがたみを感じてしまうほど再確認。
その後は、その羽生が上手く合わせて要田からのラストパスを綺麗にゴールに流し込んで同点に追いつき、最後は山岸のクロスから巻が頭で決めて逆転。なんだかんだで勝利をつかんでしまった。

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前半に顕著に現れた課題と、積極的に攻撃参加するなど徐々にレギュラーに近づこうとしている水本、そして監督に「次の試合も出番があるから」と言われたという、ゆっくりとだけどチームのメンバーになりつつある楽山、そして、去年の今頃の時期とは比べ物にならないほど逞しく見える山岸・巻、そして“点取り屋”羽生と、チームが徐々に底上げされつつあるんじゃないかな、と、うれしい気分になりながらフクアリを後にした。

2006 J1リーグ戦 第7節 千葉vsC大阪

4月8日(土) 2006 J1リーグ戦 第7節
千葉 2 – 1 C大阪 (15:02/フクアリ/8,770人)
得点者:’3 羽生直剛(千葉)、’7 山岸智(千葉)、’15 西澤明訓(C大阪)

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ようやく今期リーグ戦ホーム初勝利!
テンポよくパスをつなぎ理想的な形で、羽生・山岸と調子のよい選手が得点を重ねる。開始10分も満たさずに2点のリードを得たこともあって、スタジアム全体に楽勝ムードがやんわりと漂い始めた頃、西澤にセットプレーからの豪快なボレーを決められる。あれだけ見事に決められると思わず拍手しそうになった。

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得点を決めた羽生・山岸はもちろん(めずらしく羽生がスーパーサッカーにも取り上げられていたし)よかったが、クルプニコビッチがかなりチームにフィットしてきたのがうれしい。90分間出場できたことはもちろん、そのなかで果敢に“走る”ディフェンスをし続けたことは見逃してはならないと思った。何よりクルプニのところでボールをキープできるのは非常に大きな武器だし、あとはスルーパスのタイミングさえ合えば完璧なのだが、どちらかというと林のようなタイプの選手の方が合いやすいと思われるので、なんとか山岸とのコンビネーションの精度を上げて得点を量産してもらいたいと思う。

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あと、阿部もようやく迷いが少なくなってきて、今日はもう安心してみることができた。で、巻!あれは外してはいけない。あと、要田は自分がストライカーであることを忘れたプレーを見せて、サポーターを落胆させるようなことはあっちゃならないと思う。水野も、特に後半の最後同じワールドユース組の苔口とマッチアップした際に、後ろに引き過ぎたポジショニングを取っていたことが、消極的な印象を受けた。最後に、ハースのケガは本当に気になる。

そういえばはじめて生西部さんを見た。スラッと背が高くて写真よりカッコよかった。