5月3日(水) 2006 J1リーグ戦 第11節
千葉 2 – 0 浦和 (16:03/フクアリ/17,438人)
得点者:’73 巻誠一郎(千葉)、’89 中島浩司(千葉)
試合前は浦和による虐殺ショーも覚悟していただけに、試合結果はオシム監督も言うように“意外な結果”だった。試合開始から意外にもジェフペースで始まり、オフサイドながらも相手ゴールに何度も迫り“勝ち点3”に対する期待が高まっていった。
もっと浦和に完全にやられるかと覚悟していただけに、ちょっと拍子抜けした。千葉とは正反対で能力の高い選手が集まっているにもかかわらず“チームとして”プレイできていない印象を強く受けた。そこはやはり他の試合との違い「鈴木啓太がいない」というのが大きく影響していたのだろう。
また、小野は試合に出れる状態じゃまだないなー、という感じ。ボールを持っても裏を狙ったロングパスしか狙わないという単調なプレーで、そのロングパスも前半平川に“それは見事な”ロングパスが1本通っただけで、あとは怖さを感じないパスばかりだった。また、ドリブルで仕掛けてくる回数も少なく全体的に怖さが足りないとともに、浦和のチームバランスを損なわせているように思った。ボールを効果的なポジションでキープできない(しないのかな?)、つまりタメをつくれないし、ボールをもらう動きもなんかイマイチな気がした。日本代表サポの立場としては、W杯まで時間がないのでなんとか復調してもらいたいものだ。(といってもW杯あまり興味があまりないけど)
それにしても先制点は、立石→巻が競る→羽生がこぼれ玉を自分のボールにする→巻に当ててクルプニコビッチへ→クルプニコビッチから前線に飛び出している勇人へ縦の浮き玉のボール→勇人がお腹でポストプレイ→巻が“足で”ゴール左隅へ決める、という一連の流れで奪ったゴールは、ここ数年のジェフを知る者としては、なんとも感慨深いゴールだったろう。(いやー、改めてテキストにすると本当に巻の成長を感じるゴールだった)
また守備面では、ワシントン相手に仕事をしたストヤノフと斎藤はもちろんのことだが、阿部と水本が見事な連携と粘り強いプレーでポンテと小野を自由にさせなかったのは本当によかった。また、闘莉王のマーク役が巻になっていて、闘莉王が攻め上がる度に巻が自陣に下がり、終盤は阿部よりも後ろに位置するシーンが目立ったが、こういった献身的な姿には本当に頭が下がるばかりである。
さあてこれでジーコは今度のキリンカップはどう出るのかな? これでも“小野と福西”なのか? 今日の試合はNHKによる地上波での全国ネットの試合だったが、この試合を見た視聴者からももう一度問いただしてもらいたい、というのはジェフサポの単なるわがままだろうか。
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