「千葉枠消滅」という話にもなっていますが、こんな状態で選ぶ方が異常。
- 巻: 8/15鹿島戦で相手選手に足を踏まれ右足甲を打撲。8/18磐田戦で試合終了後にベンチからピッチ上の選手に駆け寄る際に足を引きずっている。
- 羽生: 8/11川崎戦で右大腿部筋損傷の負傷。全治2週間の予定。
- 山岸: アジアカップ大会中に脱水症状に。体重が3キロ減りコンディションが戻らない。
- 水野: U22代表選出
- 水本: U22代表選出
とはいえ、大久保や田中達や山瀬や前田遼には期待。もちろん寿人にも。
「千葉枠消滅」という話にもなっていますが、こんな状態で選ぶ方が異常。
とはいえ、大久保や田中達や山瀬や前田遼には期待。もちろん寿人にも。
8月18日(土) 2007 J1リーグ戦 第21節
千葉 3 – 2 磐田 (19:03/フクアリ/16,718人)
得点者:’24 西紀寛(磐田)、’37 巻誠一郎(千葉)、’54 茶野隆行(磐田)、’83 佐藤勇人(千葉)、’86 新居辰基(千葉)
誰よりもくやしくて、苦しくて、勝ちたい気持ちが強いのは選手達だから。
アマル監督が言うように、勝敗を分けたのは運だったのかもしれない。負けた試合は相手チームに転がった運とボールが今日はこちら側に転がってきた、そんな気がした。
ただし、そんな状況下でも必然的な要素は当然ある訳で、磐田のディフェンス陣に対してジェフの攻撃陣はフィジカル面で上回っていたし、逆に、中盤は2人の外国人のフィジカルがこちらの中盤を上回るという要素は、比較的分かりやすい構造で試合は進んでいったように思う。
前回のホームの村松主審に比べ、すぐに笛を吹く扇谷主審のジャッジが一貫せず、1失点目はフィジカル面で負けた様にも見えたが、不運な失点だったように見えた。ジェフは西や太田のようなスピードのあるタイプに極端に弱いため、その2人を中心に攻めてくれば結果は変わっていたかもしれない。
後ろに下がりすぎることを守備面での1番の課題としているが、声の出し合いが足りない為にチェックがずれている場面があったが、そこは相手に助けられた気がする。
特に下村は下がりすぎていることを声とジェスチャーを交えて自陣の選手に伝えるが、当の本人のポジショニングが安定せずフリーの選手を生み出していたのと、攻撃の際にボールを受ける前の動きとして、周囲の状況をあまり把握できておらず、ボールを受けてから効果的なパスが出せない、相手に寄せられるなど、まだまだ課題は尽きないようだ。逆にパスカットや効果的な攻撃参加を披露した池田は手に入れたチャンスを逃すまいとする姿勢が非常によかった。
そして、新居。川口だったからこそ止められてしまった1本目のシュートから終始ゴールを狙う姿勢が素晴らしかった。これまで納得がいく形でチャンスがなかなか与えられず、またほんのわずかの運の違いでゴールを割れなかったシュートが多く(本当だったら5~6点は決めていたと思う)、ひょっとすると腐りかかっていたかもしれないけれど、最後の最後に日本代表の正ゴールキーパーから得点を奪い取ってくれて本当にうれしかった。
シーズンの初めとは比べ物にならないほど守備も上達しているので、これからどんどん得点を重ね1日も早く田中達也枠?をおびやかして欲しい。
さて、次はレイナウドかな。つうかもうちょっとゴールキックのボールに対して競ろう(苦)。
長かった中断期間を明けの再開幕試合とも言えるフロンターレ戦。監督はどうやらこのまま前に突っ走ることしか考えていないようだ。
前半は中村憲に対する勇人のタイトなマークに象徴されるように、相手の攻撃を中盤で封じ込め(まるでジェフのように中盤でのパスの出しどころを失っていた姿も見えた程)しっかりと主導権を握ってゲームを進めることができた。
ただやはり羽生が抜けレイナウドが入ったあたりから守備面でのほころびが見え始め、またジェフも時間が経つにつれ相手に対するマークも緩くなり、そこを見逃さずに大橋を効果的に投入してくるなど、その後の逆転は起こるべきして起こった展開だろう。
それにしてもチーム戦術として、手の内をすべてさらした状態で、戦いを進めていくのはこれ以上は厳しいのではないかと思う。つまり、スタメンの選手もベンチにいる選手もそして交代する選手もほとんどのケースで攻撃的な選手であり、前任者が相手のパスの出しどころを潰すために守備的な選手を投入したような、そういった采配を手の内として持っていないことは、やはりこちらの未熟さ加減を露呈しているだけに思う。
何よりこちらの指揮官の「恐れ」が最初から相手に見えてしまっているのも問題だ。これではゲームにならない。
サッカーは90分で1試合ということは変わらない原則なのにも関わらず、90分戦っていく中で特に終盤、「死んでしまう」と言われていた羽生や工藤をピッチ上で死なせてしまう、サイドで水野を死なせてしまう、巻を守備で死なせてしまう、という采配はもう限界だと言わざるを得ない。
ちょっとした軌道修正と意識の改善でこのチームは大きく変わるはず。選手がいくら走ったとしてもこの構造的な欠陥は直せないだけに、なんとも残念な気分になる。
6月30日(土) 2007 J1リーグ戦 第18節
横浜FC 0 – 1 千葉 (14:06/日産ス/43,117人)
得点者:’9 山岸智(千葉)
勝つには勝ったが相手がなんとも言えない状態だっただけに、全くもって楽観視することができない。先制されてしまっていたら、何とも重苦しい試合になっていただろう。
新居が先発から外れ、これでもか!と言わんばかりのワントップ体制。新居が足にテーピングをしていたこともあってケガかとも思ったが、試合後のアマル監督のインタビューを見る限りはそうではなかったらしい。前節の楽山を下げて羽生をサイドに回したことに対する批判への意思表示のあらわれだったのだろうか。結局そのワントップで始まったこの試合だが、サイドから攻めあがるも、ゴール前は「0トップ」になることが多く、また、2列目の選手が詰めていることもなく、自分たちでチャンスを潰している形になっていたように思う。
楽山は徐々に「工藤化?(小ブレイク?)」が進んでいるようで、効果的なパス、ドリブルを織り交ぜチャンスを生み山岸へのアシストも記録した。後半のマイナスからの折り返しも、(巻は是非とも決めなければならなかったが)見事なプレーだったと思う。今後ももっと自信を持ってプレーしてもらいたい。
あと、中断前とはいえ勇人の猟犬の様なプレッシングと危機察知能力は、ここ数ヶ月目にすることができなったプレーだっただけに、この試合では際立っていた。非常にいいコースに飛んだミドルもあり(あれは菅野が見事だった)、中断期間後ピッチ上で暴れまわってもらいたい。
それにしても横浜FCが招待した3万人の観客は普通に来ている客にとっては災難だった。エリアを明確に分けるなどホームページ上の告知を徹底させるなど、できることはいろいろあっただろうに。(まあバクスタで観戦している私が悪いと言えばそうなのですが)試合終了後の観客席はごみで溢れかえり、子供だけでなく親も座席を踏む姿は目に余った。
横浜Fマリノスは横浜FCに日産スタジアムを使わせる必要はないんじゃないかな、と。
企業出身者とは思えない淀川社長のマネージメント能力。
出身がBtoBの企業体だから仕方ないのか。それにしても客商売が理解できていない。
このような対応をしていては、顧客となる気持ちはクラブから離れ商品を買う人間は誰もいなくなる。
また、この数年続いている選手への対応を商品と商品を生み出す生産ラインは、モチベーションを失い商品はとても売れるような代物ではなくなっていくだろう。
店じまいの為の最終在庫処分セールをしているようにしか思えない。
6月23日(土) 2007 J1リーグ戦 第17節
千葉 1 – 2 新潟 (16:03/フクアリ/15,069人)
得点者:’49 矢野貴章(新潟)、’80 内田潤(新潟)、’86 羽生直剛(千葉)
中2日での試合が続いていることもあって、試合の入り方は非常にスローペースだった。ただ相手もそれに合わせる形で全体的に低調なテンポに。新居を保存していることから後半一気に勝負に出るという戦術なのだろう。(実際は、「クロスでチャンスを作れると思ったので黒部を先発させた」とのこと)結局前半は、黒部が決定機を決めそこねるなど、相変わらずのチャンスはあるがモノにできない負け試合パターンが展開された。巻はその黒部に譲ってか完全に守備的な選手と化していた。
後半に入ってから、坂本を中心に特に中島のところでボールを効率的に奪う策が功を奏し、徐々に新潟がテンポをつかんでいく。やはり甲府戦に比べると中島の判断が遅くせっかくつかんだ流れをみすみす相手に譲ってしまう、そんな非効率さが目に付いた。
主審の家本氏については、最近は笛が落ち着いてきたものの今日は笛が安定せず、特に線審のジャッジを取り消すことが多くストレスを多く感じた。その線審も1点目の明らかにオフサイドを見逃し、結果相手の専制を許すことになった。
あとは、チーム全体となって相手ゴールを攻め立てたが、互いに1点ずつスコアに点を加えて試合は終了した。
去年よりは情けない負けにはならなかったが、相変わらず降格圏にいることは変わらない。1番つらいのは気づかないうちに色々な先入観をもってチームそしてクラブを見てしまっていることか。次節は何とか勝ち星を手にして中断期間にメンテナンスして新たな気持ちで中断後をいい形で迎えたい。
6月17日(日) 2007 J1リーグ戦 第15節
千葉 3 – 2 甲府 (16:03/フクアリ/13,229人)
得点者:’15 巻誠一郎(千葉)、’25 石原克哉(甲府)、’38 巻誠一郎(千葉)、’50 石原克哉(甲府)、’70 羽生直剛(千葉)
「喰らい付いていく」今日の彼らのプレーを表現するなら、この言葉がふさわしい。
後がない今日の試合、先日のガンバ戦を更に上回る形でジェフの選手達は、中盤の激しいプレスで相手を追い詰めていった。西部さんが「猟犬」と表現するその姿で。しかも、今日はこれまで選手に欠けていた様に思うクリーンではない泥臭いプレーで、つま先1つ分を必死に伸ばすことで、いつもであれば相手ボールになっていた様なボールをことごとくマイボールにしていった。また、まだまだ完全ではないものの、小さな展開ではなく大きな展開で、特に遠目からも積極的にゴールを狙っていくことで、終始試合の主導権を握ってプレイできていた。
何より選手のそういう気持ちがうれしかったし、これは本当に見失ってはいけないことだ。(アマルになってあまりにも形、またサッカーの上品さにこだわって、自分達の原点を見失っていた様に思えるから尚更だ)
相手に恵まれた、といったらそれまでなのだが、本来のポテンシャルの高さで、あらゆる局面で甲府を凌駕し、特に巻は去年の好調時を彷彿とするドログバ的プレーで攻撃の基点の役割を果たし、何より2得点を決めた。本当は初のハットトリックの達成も夢ではなかったけど(笑)。試合後のインタビューで感極まっていたが、本当に重い荷物を背負っている事を改めて痛感させられた。サポーターは分かってるから、これからも「巻であること」を忘れずにプレーしてもらいたい。巻にはサーカスは誰も望んでいない。
これまで(まだその途中ではあるけれど)「内容はいいけど勝てない」と言われてきたが、それは大きな間違いで、「内容が悪いから勝てない」ということを理解しなければならない。サッカーは審査員の採点で勝ち負けが決まる競技ではない。華麗なパスを通すことでも、高尚なサッカーを実現することでも、シュートの本数を競い合う競技ではない。増してや「父よりも優れたサッカーを実現する」ことでは決してない。得点が失点を上回った場合、その試合に勝利することを、そのために必要なことを決して忘れてはいけない。
やっぱり中島にはセーブ王であってほしいな。あと、キャプテン水本はいつまでピッチを交換するのだろうか?(笑)
6月9日(土) 2007 J1リーグ戦 第14節
横浜FM 1 – 0 千葉 (19:03/日産ス/23,028人)
得点者:’68 吉田孝行(横浜FM)
ここ3~4年の中で1番強くなかった横浜FMだった。中盤をフィジカルで圧倒され、スピードのある坂田や清水に翻弄され、中澤を中心とする最終ラインにはことごとくボールを跳ね返される、そんな横浜の特長がひとまわりスケールが小さく感じたが、それにもましてジェフは展開するサッカーのスケールが小さい。
相手チームのオフサイド判定やバーを2度叩いたシュートなど、運に助けられた部分はあったものの、中島、下村からの展開の判断が遅すぎ、早く・有効な攻撃が全く仕掛けられず、結果ボールを奪われそのままカウンターを食らう、いつもの悪循環が続いた。失点シーンも上げられてはいけないところで水本が小宮山にクロスを上げられ、ボールウォッチャーになっていた山岸は吉田を見失ってしまっていた。
吉田が退場してからは、完全に守りに入ってしまった横浜FMをパスで崩そうとするが、まったく前にボールを運ぶ意識が感じられず、ただただ時間を失っていくばかりだった。その上、水野のシュートを弾いて得たはずのコーナーキックを相手のゴールキックに、黒部のゴールをオフサイドにと誤審が続き、後味の悪い幕切れとなった。(スタジアムの照明が暗すぎるから審判は見えないのではないだろうか?)
マリノスとの試合はやっぱり苦々しい気持ちにさせられる。
ピッチの芝のにおいが心地よかった。
西野監督にやられた。以上。
前半の失点の多さから、ゲンを担いでかエンドを変えてのキックオフ。ボールを持って攻めてくる相手だけあって、ポゼッション時のグダグダ感はなく、また各選手が大きい展開、早い判断を意識してか試合にはいい形で入ることができた。特に前半は、昇平が高い打点でのヘディングでほぼバレーに競り勝ち、水本がマグノアウベスを自由にさせないことで、2トップを押さえ込むことができた。シジクレイのパフォーマンスの低さも手伝ってか巻もポストとしての基点となる動きを存分に果たし、特にこれまで見たこともないようなロングパスが見事に決まり、22分には新居のリーグ初ゴールを生み出すポストプレイを見せた。
そして残念な後半、家長、播戸を入れ徐々にG大阪の動きが活性化し、特にジェフの弱みである水野のサイドを安田を使って再三脅かし、遂には67分には明神の同点ゴールへと結び付けられた。
前半の巻のケガや連戦の疲れもあってか新居は前半から息があがっていて、この2人の交代はいたしかたないものと考えるが、失点の前に水野に代えてジョルレビッチを入れるという采配ができなかったのか、それがかなり悔やまれる。坂本がいれば文句なしに代えていただろうが、サイドの層の薄さを痛恨した失点だった。
逆転のゴールについては遠藤が巧かった。それで十分だろう。
残念だけど監督采配の差での負けは降格圏にあっては無視できない点。
後半途中からスコールの様に振り出した雨は、「すべてを洗い流して欲しい」私にそう思わせた。羽生選手は大丈夫だろうか、心配だ。勇人がケガをしてしまった。後半もっとも活躍した選手はゴールポストだろう(苦笑)。
サッカーマガジンで武智さんが言うように僕らは「6番」の残像を追い求めているんだと思う。それでフラストレーションが必要以上に溜まってしまっている気がする。ただやはりあそこの部分でジェフの持ち味だったカウンターの流れが途切れてしまっている。今年はチームを再構築する年なんだと思いつつも、やはり行く末がちょっと不安になってしまう。
ちょっとまとめる気力がないので今日は箇条書きで。
とにかく、チームの意識がピッチの上でバラバラなのは見ていて本当につらい。アリバイ作りのオシムサッカーではなく、まずはサッカーの基礎の基礎そこを思い出してもう一度プレーしてほしい。
まあ結果はどうであれ、阿部・坂本・ハース・ストやんのいない試合で、形になる試合ができると思えるほど選手達は成長しているのは事実だし。