11月2日(日)第88回天皇杯4回戦 広島 vs 東京V(13:00/西が丘/5,411人)
得点者:89′ 高柳一誠(広島)
残り7節を残しての史上最速でのJ1昇格を決めた広島と降格争いに片足を突っ込んだ状態の東京ヴェルディの争いは、チームの今の勢いをそのまま現した結果となった。
11月2日(日)第88回天皇杯4回戦 広島 vs 東京V(13:00/西が丘/5,411人)
得点者:89′ 高柳一誠(広島)
残り7節を残しての史上最速でのJ1昇格を決めた広島と降格争いに片足を突っ込んだ状態の東京ヴェルディの争いは、チームの今の勢いをそのまま現した結果となった。
現地観戦でもなくテレビでは正確に把握できないので、自信をもって言い切ることができないのだが、五輪代表は思っていたよりもやれたというのが率直な感想。特にフィジカル面では結構やれていた。まあ、失点シーンでその能力が発揮されなければ意味はないし、相手はオフシーズンだしコンディション的には相当ハンデをもらっていたと思いますが。
五輪代表に関しては、世間は「本気で勝ちに行く大会ではない」という考えなのかと思っていたら、案外そうではなかったのでかなり意外だった。本気で勝ちに行くなら、少なくとも小笠原、闘莉王あたりはメンバーに加えるかと。
いずれにせよ「サッカー日本代表」というコンテンツの価値が急激に下がり続けているので、メディアを含めサッカー界の構造転換がやはり必要なんだと思う。
そもそも代表戦しかサッカーには興味が注がれず、クラブチームに関しても海外リーグにばかり注目が集まり自国リーグには全く関心が注がれない、そんな病的で正直程度が低いサッカーリテラシでは、自国の代表チームが弱くても当然。(だからこそオシム監督は代表監督に就任したのだが)
つまり、週末に海外リーグのゴールシーンの編集映像を見て、1~2ヶ月に1回、「その職に就くに値しないアナウンサー」と「プレーを解説しない応援団レベル解説者(わざとやってるけどね)」による代表戦を見て、戦術理解度をはじめとするリテラシーが上がるとはとうてい思えない。(後藤を呼べ、西部を呼べ、せめて解説は城にしろw)
だいたい今世界中で起きているサッカーの変化・進化は、「サッカーのバスケットボール(ハンドボール)化」に他ならないので、そんなに難しい話ではない。それすら見据えられないのは、おかしいというよりワザとやっているとしか思えない。
それにしても本田圭は、こんな分かりきったことをわざわざ口にしなくても。このことに対して「そりゃそうでしょ。」と言えるウブじゃないメディアや言わせない大人のサポーターがこの国には必要。
(PKを取られたシーンについて)あとでビデオで見たが、やっぱり試合中に思ったのと同じで、バベルのドリブルが長くて、あきらめた後に倒れたということだったと思う。審判は最初から、どこかでPKを取ってやろうと決めていたかのようなレフェリングを前半の最初からしていた。そう思っても本当に残念でならない。
昨夜のオマーン戦こんな大舞台でもいつものコロコロPKでゴールを奪う遠藤の姿に感銘を受けたのですが、多くのジェフサポがそうであるようにわたしたちは遠藤がPKを決めたのを見たことがありません。だからいまいちコロコロPKのすごさがわからず(笑)。
とにかく言える事は、立石神!(笑)。
ヒトは失ってからその存在の大きさに気づくもの。
このDVDは、2007年に東南アジアで開催されたアジアカップのドキュメンタリー映像だが、そこでは俗に「ベトナム合宿」と言われているように、試合のみならず練習風景もふんだんに取り上げられていることで、オシム監督の指導法を垣間見ることができる教本的な記録映画の一面も持っている。
大会においての結果は、三連覇を逃し結果4位に終わったが、試合中のゲームの進め方、一般にはパス回しと言われているが、実態としてはオフザボールの動き(パスを受ける為の効果的に動くポジション取りの動き)の質の高さを改めて再確認できる上でも、何度も繰り返しになるが非常に貴重な記録だ。
ドイツW杯のアジア予選での試合の映像と見比べることで、フィニッシュおよびフィニッシュにつながるプレイの精度やチャレンジの回数などが批判されているものの、それを差し引いてもなお魅力的な試合をしていたと言えるだろう。
私は、オシム監督の掲げた「日本化されたサッカー」の1つのイメージとして、「良質なコンテンツだからという理由で海外の大会に招致されるサッカーの実現」をイメージしていたが、このアジア杯やオーストリア、スイスで開催された3大陸トーナメント
で披露されたサッカーを見れば、間違いなく私のイメージを軽く達成し、想像だにしなかった結果を得ることができたかもしれない。
「日本は技術、経済などでは先進国ですが、色々な分野でトップでも、サッカーでもそうだというのは結論が早いと思います。」とオシム監督が語ったように、100年を越えるフットボールの歴史と比較すれば、私を含めほとんどの日本人がフットボール自体を理解していないし、(野球のスキームでフットボールを解釈しようとする)誤解すらしてしまっている。
そんな日本サッカーは目先の一勝に囚われずに、正直南ア大会の出場権は逃しても「日本化」を確固たるものとして欲しかった。
「かつてそんな志を携えて日本サッカーに全力で向き合った偉大なる人物がいた」という事実を忘れない為にも、このDVDを多くの人が見るべきだと考える。
3大陸トーナメント
9月8日(土)3:30/オーストリア・クラーゲンフルト
日本代表 0-0(PK3-4) オーストリア代表
前半から柏レイソルのようにオーストリア代表がきっちりとプレスをかけてきただけあって、アジアとは違いなかなか前線にボールを運べないシーンが続いたが、欧州のアウェイの地において、成長途中でまだまだ若い相手だったとはいえ、これだけ主導権を持って試合運びを行なえたのは驚愕に値すると思う。
だってドイツW杯の開催前にはほぼトップコンディションの状態でボスニア・ヘルツェゴビナになんとか引き分けたぐらいですから。先日独W杯のクロアチア戦のビデオを見たが、いやー酷い。酷すぎる。これでよくW杯出れたな、という具合なので機会があれば見比べて欲しい、今がどれだけ洗練されたサッカーをしているのか確認できますので。
相手DFが185cmを超える大型選手だとしても、貴章にはもう少し「役割」の面で頑張ってもらいたかった。調子が上がってきているだけに巻の方が「役割」がこなせる分機能するように思えた。
試合は日本の決定力が問題になっているようだが、(これはオーストリア代表の方が深刻な問題だけど)決定機が作れていないことが何より問題だろう。ゴール前残り16mに近くなればなるほど、大胆になっていいと思う。高原がクローゼの「キーパーを狙ってシュートすれば入るよ」というアドバイスを受けてから覚醒したと言い伝えられているように、相手キーパーがはじいたボールを誰か押し込めばいいぐらいの感覚でいいのではないだろうか。特に欧州の選手が相手だと俊敏性はこちらの方が上回るので、結構合理的な考えだと思う。
選手交代については、両SBというかWBが疲れてきたときに、4バックから3バックに切り替える交代策が阿部が不在ということもあって使えなかったのが痛い。というか憲剛ではなく今野だろう、と爺にはツッコミ入れたくなったけど、まあ仕方がない。早くオリンピック予選など終わって、安田や内田や中村北斗をA代表に呼び寄せれば一気に問題が解決しそうな気もしなくもないので。
何はともあれジェフの選手はリーグ戦もあるのでもう日本に帰ってきて欲しいな、なんて。
FC東京の試合を観にいくと、いつもルーカスが得点している気がして、改めてまとめてみると、私が観戦した試合のルーカスの得点は以下の結果に。
全9得点。リーグ戦に限定すると1試合平均1.3か。どうりで。今年に限っては今節までの総得点8得点中5得点しているという(汗)。
次のホームFC東京戦はパスかも。
典型的なオシムの負け試合。まあこんな感じです。
オシムが、というより個の優れた選手にカウンターで得点を奪われて、引いた相手を崩せない、というか、そうした大事な局面で、1対1で負けるとか、引いた相手に対してペナルティエリア付近での前への仕掛けや、意外性のあるプレー、例えば低くて早いクロスなど(単調なクロスは読まれてましたよね)、あとは、前半からミドルシュートを打つ積極性や、そんなプレーを選手が出せなかったことが敗因かと。
まあこれはジェフ時代も常に口をすっぱくしてオシム監督が言ってきたことなので、羽生はやっぱりその辺が分かっているのでプレーに出たけど、チーム全体の意識として、やっぱりまだまだ時間がかかるよね。といったところでしょう。
あと、CBの駒不足とオシム監督がエクストラキッカーと呼ぶ選手の持ち駒がなかった、というのもズルズルと負けてしまった原因なのですが、これまで代表に召集できなかったU20やU22にいい素材がそれなりにいるので、さほど悲観的な気分にはならないでしょう。アジアの試合でなければ大久保嘉人も呼ばれるようになるでしょうし。
それにしてもテレビな方々は、「スターがいない」「無名な選手が多い」とテキトーなことをおっしゃいますが、もう2~3年後には引退している可能性のある、のびしろのない選手を呼んでそんなにおもしろいですかねえ、と。(Jリーグすら観ていない人が代表を語ること自体がそもそも間違いなのですが)そもそも無名と呼ばれてしまっている原因は、メンバーを固定し続けて新しい選手の発掘を怠った前任者と、やはり取り上げる側のメディアの責任であるわけで、そこをオシム監督に責任を求めるのは、甚だ筋違いというか、むしろ恥ずかしいですね。
にしても「アジアごときで負けるなんて!」って好き勝手言ってますけど、アジアのサッカーの異質さがそもそも問題なんだから、やっぱり後藤健生さんが言うようにさっさとユーロに加盟した方がいいよね、と思います。ロシアの隣なんだし。
追記。個々の選手についてはこちら(サウジアラビア戦雑感/偉愚庵亭憮録)と同じ。
テレビ観戦なのでテキトーに。
「次のコンフェデに出場する為にも、アジア杯には絶対優勝しなければならない!」という、メディアの代弁者としてのコメンテーター(つうか松木、セルジオ越後)が声高にしているけど、次のコンフェデは南アフリカで開催されることを考えると、選手やサポーターの為にも行かない方が賢い選択だと思うのですが。
現地の人に言わせると、日本人女性は暴行の格好のターゲットらしいし、ドイツのコンフェデの時は各国はマジメに試合していたけど、南アフリカで同様にプレイするとは思えないしね。優勝してもコンフェデだけは棄権、というのが正解な気がする。(まあ南アで開催しない可能性もなきにしもあらずだけど)