日本代表 アジアカップ2007 準決勝 日本 vs サウジアラビア

典型的なオシムの負け試合。まあこんな感じです。

オシムが、というより個の優れた選手にカウンターで得点を奪われて、引いた相手を崩せない、というか、そうした大事な局面で、1対1で負けるとか、引いた相手に対してペナルティエリア付近での前への仕掛けや、意外性のあるプレー、例えば低くて早いクロスなど(単調なクロスは読まれてましたよね)、あとは、前半からミドルシュートを打つ積極性や、そんなプレーを選手が出せなかったことが敗因かと。

まあこれはジェフ時代も常に口をすっぱくしてオシム監督が言ってきたことなので、羽生はやっぱりその辺が分かっているのでプレーに出たけど、チーム全体の意識として、やっぱりまだまだ時間がかかるよね。といったところでしょう。

あと、CBの駒不足とオシム監督がエクストラキッカーと呼ぶ選手の持ち駒がなかった、というのもズルズルと負けてしまった原因なのですが、これまで代表に召集できなかったU20やU22にいい素材がそれなりにいるので、さほど悲観的な気分にはならないでしょう。アジアの試合でなければ大久保嘉人も呼ばれるようになるでしょうし。

それにしてもテレビな方々は、「スターがいない」「無名な選手が多い」とテキトーなことをおっしゃいますが、もう2~3年後には引退している可能性のある、のびしろのない選手を呼んでそんなにおもしろいですかねえ、と。(Jリーグすら観ていない人が代表を語ること自体がそもそも間違いなのですが)そもそも無名と呼ばれてしまっている原因は、メンバーを固定し続けて新しい選手の発掘を怠った前任者と、やはり取り上げる側のメディアの責任であるわけで、そこをオシム監督に責任を求めるのは、甚だ筋違いというか、むしろ恥ずかしいですね。

にしても「アジアごときで負けるなんて!」って好き勝手言ってますけど、アジアのサッカーの異質さがそもそも問題なんだから、やっぱり後藤健生さんが言うようにさっさとユーロに加盟した方がいいよね、と思います。ロシアの隣なんだし。

追記。個々の選手についてはこちら(サウジアラビア戦雑感/偉愚庵亭憮録)と同じ。

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