【ヤマザキナビスコカップ】千葉 vs 広島

3月25日(日) 2007 ヤマザキナビスコカップ
千葉 2 – 1 広島 (16:01/フクアリ/7,231人)
得点者:’4 桑田慎一朗(広島)、’42 工藤浩平(千葉)、’48 山岸智(千葉)

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練習前の選手入場の際にジャージに身をつつんだ巻を発見し思わず爆笑。とはいえ出場はないだろうと思っていたら、後半30分から出場して残り15分を全力で走り抜いていた。広島の最終ラインからのロングボールによる反撃の芽を摘むという役割をほぼ完璧にこなした。記者からは「勝っている状況で巻を投入した理由は?」なんて質問があがっている様に、こうした点は見えないヒトには見えないのだなあと思った。

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広島がウェズレイ、駒野と重要な選手が2人も欠けたことで、前線ボールを持つ、サイドを中心にゲームを組み立てる選手が不在になり(といっても柏木は着実に成長を遂げているなあ)、FC東京戦とは2まわりほどスケールの小さなチームになってしまっていたように思う。とはいえ相手の早いカウンターから1点を失い守備を固められてからは悪い流れになり、山岸を中心にミスが重なっていったことで、今日も敗戦を覚悟し始めた時に工藤が同点弾を決めリセットした状態で後半を迎えることができた。その後は、完全に自分を見失いかけていた山岸からラッキーなゴールが生まれ逆転すると、その後は右サイドの朴を中心にほぼ一方的な展開で試合を終えることができた。

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個々の選手を見ると、まず朴の水野不在を感じさせないプレイは今日一番の見所であった。何度も積極果敢にドリブルを仕掛け相手を抜き去り、そして今日は意外性のあるスルーパスなど、他の選手との連携も高まってきたように見えた。何よりサポーターの心をがっちりとつかんでいたのは素晴らしい。本当に日本代表にとって恐ろしい存在になりそうな韓国U20代表選手だ。
次に、昇平はスピードのあるカバーリングなど大事なところでのプレーが光り、今年は選手層が厚いなあとうれしくなった(まあ結城の奮起には非常に期待したいところなのだけど)。

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あと、新居は山岸のクロスに対する飛込みなど、フィジカルとセンスの高さを見せるプレーが随所に現れることからも結果になかなか結びつかないことが非常にもどかしいけれども、あと数センチの差だと思うので焦らずいつの日か大爆発することを期待したい。
相手の状態もよくなく現在のチームが抱えている課題も取り立てて改善された訳ではないけれど、アマル体制になってから実質2試合しかないホームでの勝ち星が1つ増えたことは大きいだろう(でんぐりがあることを忘れて帰りそうになっていたよ)。
ていうか何故羽生はフル出場なの?(笑)

J1:第3節 千葉 vs 鹿島

3月17日(土) 2007 J1リーグ戦 第3節
千葉 3 – 3 鹿島 (16:03/フクアリ/14,814人)
得点者:’23 マルキーニョス(鹿島)、’24 羽生直剛(千葉)、’27 水野晃樹(千葉)、’40 中後雅喜(鹿島)、’46 ジョルジェビッチ(千葉)、’55 マルキーニョス(鹿島)

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鹿島もベストな布陣を組めないという事情もあって互いに点を取り合う試合展開に。
中後が上手くボールをキープして、いいパスが出てきていたのでいやな感じはしていたけど、やっぱりその中後のフリーキックで決められて勝ち点2を失う結果になった。

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今日もマークの受渡しの対応が一瞬遅れることで、相手にフリーな状況でクロスを上げさせてしまっているように思った。寄せがもう一歩踏み込めなきゃいけないみたいだ。枚数は足りているんだから本当にもったいない(パスの意志が統一しておらずそのまま失点してしまったシーンもあったし)。特に、マルキのオフサイドのシーンは一番崩されていただけに、記録には残らなかったけど大きな課題は残った。

とはいえ前節に比べかなりの収穫があったので見通しは少し明るくなった。チーム全体で攻めの時の連携は向上しつつあるように思う(その影には羽生のただならぬ尽力があるのだけど)。ただ、まだまだ全員のイメージが一致していなく「本当のムダ走り」になっている点は改善して欲しい。また、中2日の水野は得点のシーンで象徴するように、逆のサイドからクロスが上がってきている時にペナルティエリア内にいるようになり、実際に結果に結び付けられたのでよかった。

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それよりも驚いたのは、水本の(マルキに対する腰を落としてのディフェンスする姿には目が潤みましたが)攻めに対する姿勢が向上していてよかった。自分でボールを持つと阿部やストヤノフのようにフィニッシュに繋がるプレーまで攻めあがっていたし、ロングボールや狙いのあるパスが何本も意識的に出ていたようで1週間ですごい成長をしたように感じてしまった。去年のいい時はまるでウィングバックの選手のプレーをしていたこともあったし、このまま最終ラインからの組み立てのスキルを磨いて「危険な選手」になっていって欲しい。

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朴は「できる子」なんだってことがよくわかった。縦へのドリブルは相手選手は本当にいやだと思う(しかも水野が下がった後の選手として現れるわけだから)。
それにしても岩政の巻に対するファールはあり得ない。巻の腰にニーパット決めてるし、プロレスでした完全に。審判は見てないしね。

J1:第2節 千葉 vs 清水

3月10日(土) 2007 J1リーグ戦 第2節
千葉 1 – 3 清水 (19:04/フクアリ/15,373人)
得点者:’16 チョジェジン(清水)、’19 枝村匠馬(清水)、’20 伊東輝悦(清水)、’83 ストヤノフ(千葉)

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立ち上がりはそれなりに上向きに試合に入れたので「これはひょっとして」と、期待してしまったのだが、新居が外した後から徐々に押し込まれるようになり、その後4分間に3失点でジ・エンド。とはいえ完全に崩されたというより、こちらの判断ミスが原因の失点なだけにかなり後悔が残った。
前半のうちに1点でも返せておけば、また違った展開を見せたかもしれないけど、フェルナンジーニョ、藤本にいい様にドリブルを仕掛けられ、そこからは後手ごてに回ってしまった。

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立ち上がりは山岸が再三チャンスを演出し、勇人も効果的に攻撃に絡むようになり、巻の動きも多少軽くなってきた気がしたのだが、それが10~15分で終わってしまったのは本当に残念。
まだまだ選手のコンディションが良くなく、何より新加入の選手を始めチームとして機能していないので、ここは辛抱強くガマンするしかないと思う。
個々の選手のポテンシャルの高さはかなり期待ができると思うので、なんとか上手く歯車が合っていって欲しい。さすがに試合終了時点の新加入選手が5人の状態は本当にバラバラでアタマを抱えてしまった。右サイドのジョルジェビッチと朴は何語で会話できるのだろうか。

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個々の新加入選手を見ていくと、新居は巻とポジショニングが被る点が気になったけど、チェイシングも積極的に行い、もう少しキレイにボールを受けられれば、もともと点を取ることを知っている選手なだけに結果を残せると思う。
ジョルジェビッチはまだJリーグに慣れていないだけで、時間の経過とともに頼もしい選手になるだろう。下村はある程度試合が決まってからの登場だっただけに評価が難しいが、パスの面でやはり前任者と比較すると課題が残る。
朴は身体能力の高さやドリブルで持ち込める技術はかなり期待ができる。まっくぐ成長してもらいたい(日本代表的には困るけど)。

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あと、水本にはロングフィードの技術を磨く&出すことを求めたい。
彼には更に1つ上を目指してほしいし、ユニも水本だし。

西部さん、今年もやってくれるんだ。うれしい。

【J1:第1節】F東京 vs 広島

3月3日(土) 2007 J1リーグ戦 第1節
F東京 2 – 4 広島 (14:03/味スタ/25,257人)
得点者:’13 佐藤寿人(広島)、’18 佐藤寿人(広島)、’27 ウェズレイ(広島)、’49 ルーカス(F東京)、’52 ウェズレイ(広島)、’61 ルーカス(F東京)

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仕事の都合で名古屋遠征できそうになかったので、開幕戦は近くの等々力ではなく遠くの飛田給で迎えることにしました。

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各メディアの予想フォーメーションを見ると「広島はサッカーになるのか?」と心配になったけど、フタを開けてみるとFC東京に完勝という結果だった。
広島のペトロヴィッチ監督は大オシム監督の弟子だけあって、やっているサッカーはほぼオシムサッカーそのもので、今日の試合は「挑戦者の頃のジェフ」のサッカー、つまりカウンター主体のサッカーで、駒野をはじめとする各選手のボールを追い越すダイナミックな動きは懐かしさすら感じた。
また、最終ラインの戸田、森崎がますます戦術にフィットしてきていて、最終ラインからの組み立てが実に見事だった。この点はジェフをすでに凌駕していた。まあ何より前線の2人がボールをキープできること、そして確実に得点に結びつけたことは特筆すべきだろう。寿人の駆け出しの早さも見事なものだったし。

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一方、FC東京は逆に最終ラインの2人が、最後のところで集中力を欠いたプレーの多発、大事なところでのマークを外すプレーなど、「本物のDF」ではないことの欠点を完全に露呈した形になった。また、駒野を再三フリーにするなど、守備の課題は山積みのようだ。やはりまっすぅーは甲府に行かせるべきじゃなかったのかも。
あと、平山のシュートを打たない消極性は問題だが、チームとして平山をどう使うのか明確になっていない点は、チームとしても問題だと思った。例えば巻のようなプレーをさせるのならわかるが今日のようなプレーだとルーカスと完全に役割が被ってしまっていたようだし。

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それにしても寿人、なんでジェフの選手じゃないの?(泣)

2007Jリーグプレシーズンマッチ 第13回ちばぎんカップ

2007Jリーグプレシーズンマッチ 第13回ちばぎんカップ
13:00/柏/10,271人
柏 2-1 千葉
得点:30’斎藤大輔(千葉)48’近藤直也(柏) 71’菅沼実(柏)

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フル代表・U22代表に6人と、外国人選手2人の計8人のを欠く布陣で、今シーズンのナビスコ仕様の試合のシミュレーションかと思った。
黒部、新居、下村、池田の新戦力は、ピッチコンディションの悪さもあって正当に評価することはできないが、戦力としての目処が付きそうでそれなりに安心した。

気になる点としては、黒部がポスト役をこなし切れず、新居の裏への抜け出しはパスが雨脚に取られたことによって相殺され、下村はフィジカルの強さを証明したが、動き出しのスムーズさにおいては、阿部の能力の高さを証明することになった点だろうか、というかチームとしてまだまだ完成度が低いので本当に判断できなかった。池田は、最終ラインだけでなく、SB、WBのポジションもこなせることが分かり、チームにフィットすることでオモシロい存在になるかもしれない。

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試合の方は、キックオフ直後はジェフが一方的に攻めるも、時間を追うたびに鈴木達也、菅沼、フランサに完全に押し込まれ、後半は完全に守りに徹する形になった。
ちなみに真っ黒に日焼けした家本主審は笛を吹かず、カードを出さず、かつてのらしさを失っていたのがそれなりに好印象だった。

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収穫は、サイドの危機的な人材不足の中、左のオプションとしての、ほんの短い時間だったけれど積極果敢なドリブルでの仕掛け、低くて早い足元を狙ったクロス、何よりボールを呼び込もうとする気持ちの強さが“左の水野”という印象を受け、今シーズンのたのしみのうちの1つが増えたということだろうか。

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それにしても3つのゴールのうち2つを見逃す自分って・・・。

過去に傷を負うストライカー加入

新居辰基 選手の加入について
サガン鳥栖のサポのみなさんには大変申し訳ないのですが、念願のセカンドストライカー新居選手を獲得。巻と組むか、1.5列目に入って点をガンガン決めてもらいたいもの。
これで巻が契約してくれて、巻が競ったボールをうまく拾い続ければ新居には代表のチャンスが見えてくるはずです。

FBS新居特集のインタビューを受ける姿にも好感が持てます。

誇りに思う

まあ半分は強がりですが。

ユースからの生え抜きで各世代の代表を経験し、いまや日本代表の中心になりつつあった阿部選手が惜しまれつつ浦和へ移籍
サポーターからは地が割れんばかりの悲鳴の声が聞こえるが、ユースから育て上げた選手が国内最高額の移籍金で移籍するという結果は、クラブにとっては非常に名誉なことであるし、ジェフはこれでもう育成型クラブへの道を正式に歩みだすのだろう。
そのためにはこれからも優れた選手を輩出しつつづけ、いずれは新人選手が「選手として大成したいから」という理由でジェフへの入団を決めるようなクラブにならなければならない。今回はたまたま国内だったが、いずれは海外に「ジェフブランド」としてその名を轟かせる日が来ることも夢見たい。これが終わりではない、始まりなのだ。

ただし、選手が評価されるためには、これからもタイトルを獲り続け、周囲から評価されるクラブであり続けなければならないし、何よりサポーターとともにクラブが成長していかなければならない。成績が伴わなければ、選手が育ち・評価を受けるチーム戦術ではなくては、そのプランは成立しない。
そもそも来期4億円減収してしまっては何の意味もない。

そのためにも今期「アジアに挑戦する」と公約を掲げながら、シーズン途中に監督の交代を促し、その後中心選手を始め、有能なGMを精神的に不安にさせた上、チームから離れさせ、結果リーグ11位に終わった責任を取って、淀川社長には退職いただきたい。

何より顧客であるサポーターの心を離れさせたことは、経営者として失格だろう。