2006 J1リーグ戦 第6節 川崎vs千葉

川崎F 2 – 2 千葉 (15:00/等々力/10,316人)
得点者:’1 ジュニーニョ(川崎F)、’18 巻誠一郎(千葉)、
’81 ジュニーニョ(川崎F)、’89 阿部勇樹(千葉)

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早いものでもう第6節。去年はカウンターからの1激で沈むという非常に悔しい思いをした等々力競技場。しかも去年と異なり川崎は好調を維持して現在3位につけている。
試合の方は、開始1分でオシム監督も「恥ずかしい」とコメントする失点。サポーター全員呆気に取られる。その後も川崎に攻め立てられ大量失点による大敗を覚悟した10分過ぎから徐々に千葉がペースをつかみ始め反撃に転じる。

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やはり、今年「何かをつかみかけている」山岸のゴールに向かっていくドリブルで再三チャンスを演出し、18分に巻のゴールへと結びつけた。その後も川崎ゴールを脅かし続けるも追加点を奪えずハーフタイムを挟んで、徐々に主導権を川崎に奪われ始めたところで、逆にゴールを奪われてしまう。この前後からパスミスが目立ち始め、決定的な場面で何度もミスが出てしまったところが非常に悔やまれる。

敗戦も覚悟したその時に阿部の意地のゴールで何とか同点に持ち込み、引き分けで終えることができたが、阿部のゴール後の猛攻や何と言っても“開始1分”の失点を考えると、「勝ち点2を失った試合」と思えてならない。ただ、西部さんも言うように、その気持ちが今のジェフには足かせになっている気がしなくもないので、今はただ雨がやむのを待つしかない心境である。
ただ、前述の山岸やストヤノフの“リスクを取った攻め上がり”や、日増しに存在感が大きくなる巻など随所に好材料は出てきているので塞ぎ込む必要はないと思う。まあだからこそ、というのもあるのだが。

2006 ヤマザキナビスコカップ 予選リーグ第1節 千葉 vs 広島

3月29日(水) 2006 ヤマザキナビスコカップ
千葉 2 – 1 広島 (19:00/フクアリ/5,517人)
得点者:’2 羽生直剛(千葉)、’46 森崎浩司(広島)、’81 佐藤勇人(千葉)

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嗚呼、禁断の平日観戦。
ともに主力を代表合宿に取られ、控え組みがアピールする試合に。
「HALF TIME」で食事を買っていたら歓声が上がり「直剛」コールが起こる。ということで1点目は見逃してしまった。その後の展開は、広島のチーム状態の悪さに助けられジェフの一方的な展開に。広島の選手が全くといっていいほどプレスを掛けないので、ほぼやりたい放題の展開だったが、決定力のなさが響き1-0のままで前半終了。ここで3-0にできないのが今のつらいところ。

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後半早々に1点返され徐々に福岡戦の後半の状態(クリアボールをひたすら拾われるあの悪夢)になりかけたが、この日は相手の状態の悪さと、勇人・水野・山岸・楽山の積極的な飛び出しが徐々にリズムを取り戻し、結果的には2-1で試合を終えることができた。

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やはり斎藤に比べて水本はここ一番の安定感に欠け、要田は巻やハースの存在の大きさ(特にポストプレイ)を再確認してしまう内容だったが、監督が言うように悪いなりにも“勝利”という結果を残せたことと、山岸や楽山が気を吐いたプレイを見せてくれたことは非常に収穫だった。特に、山岸は今後セカンドストライカーとしての可能性を示せたこともあって、後から振り返ると“大きなターニングポイント”だったと思える試合になったかもしれない。

2006 J1リーグ戦 第5節 千葉vs鹿島

3月25日(土) 2006 J1リーグ戦 第5節
千葉 0 – 1 鹿島 (19:04/フクアリ/16,546人)
得点者:’85 アレックスミネイロ(鹿島)

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うーむ力負け。立石のスーパーセーブ連発でなんとか0-1のスコアで終わったものの、いい試合だっただけに「勝ちと負けを分けたもの」に気づいてしまって、ちょっとツラいキモチになってしまった。
やっぱりミツヲはボール持つと上手いし(シュートとか教えてもらいたいよ、マジで)、ケガをしてしまったけど柳沢はやっぱりスピードが違うし、“17歳”内田篤人はいいものを持っている。何より決勝点はアレックス・ミネイロの個人技だし。

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でも、開幕3試合に比べれば良くなってきているし、勇人のシュート数が物語るように、2列目以降の前線への飛び出し(特に最終ラインの選手)が次々と繰り出されるジェフらしい展開が出せたし、クルプニコビッチもチームにフィットしてきたし、セットプレーでも失点しなくなったし、と好材料が次々と出てきているので、小さくまとまらないでこのまま突き抜けて行って欲しい。

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課題はオシム監督の言うように、「巻を孤立させない(衛星のように2列目の選手はポジションを取ること)」「ディフェンスに自信がないということを理由にずるずると後ろに下がらない」点、つまり羽生と山岸と水野にかかってるよ!
さあて、今年は止めとくかと思ったけど、やっぱり「蘇我の借りを鹿島で返す」のを見守りにいくか(笑)。

2006 J1リーグ戦 第4節 清水vs千葉

3月21日(火) 2006 J1リーグ戦 第4節
清水 1 – 2 千葉 (15:04/日本平/12,114人)
得点者:’29 阿部勇樹(千葉)、’33 マルキーニョス(清水)、’87 羽生直剛(千葉)

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なんとか今期リーグ戦初勝利。
結城を入れた“2バック”から3バックにシステムを変更し、結城がチョ・ジェジンを坂本が藤本をマンマークで押さえる形で守備に安定感をもたらし、ときたまマルキの突破を許したものの、さほど不可解なチェックミスなども起こらずに課題だった失点もPKの1点のみにおさえることができた。

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福岡戦でまったく存在を示せなかった工藤がベンチ入りからも外れ、クルプニコビッチがトップ下先発で、羽生と水野が控えにまわる結果となったが、結果的にそれが逆に功を奏した結果となった。実際はそうでないかもしれないが、やはり林の抜けた穴は大きく、後半に入ってからの「アクセル」の役割を果たす選手が不在だったため、局面を変えられないままズルズルと引き分けに持ち込まれているケースが目立っていたので、この采配はオプションの1つとして使えることが目処として立つならば、そこそこの武器になるのではないかと期待している。

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得点こそなかったものの中2日という強行スケジュールにも関わらず最後まで走り、相手選手と競っている巻を見るたびにちょっとジーンとしてくるものがある。

それに比べ不調の阿部は、クルプニコビッチの美しいロングフィードを見習って、(今日の試合でも1本マリオへの惜しいパスがあったが)より精度の上がった新たな武器を携えて、早くサポーターの期待している姿に戻ってきて欲しい。「あ、ごめんごめん」と軽いノリできわどい寄せをかますキャプテンに。

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それにしてもパルちゃんおもしろすぎ!いまどき!?イナバウワー披露でバカウケしました。胸に光る「巧」の文字は伊達じゃない!!(笑)

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柔軟体操にしか見えないパルちゃんイナバウワーとバイオリンで伴奏するバルちゃん。笑った。

2006 J1リーグ戦 第3節 千葉vs福岡

3月18日(土) 2006 J1リーグ戦 第3節
千葉 2 – 2 福岡 (16:04/フクアリ/8,567人)
得点者:’40 薮田光教(福岡)、’44 巻誠一郎(千葉)、’70 薮田光教(福岡)、’86 要田勇一(千葉)

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後半雨脚が強まるごとにジェフはどんどん劣勢になっていった。なぜかルーズボールやクリアしたボールは福岡に拾われて、ひたすら攻められ続ける展開に。さらにパスミス、クリアミスが目立ち、足元が悪いこともあってジェフのつなぐサッカーがまったく展開できないという悪循環にはまった。本当に見てるだけでも苦しい展開だった。

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「今日ばかりは負けかな・・・」と思っていたところ、要田が同点のゴールを決めた。
いまは悪い時期だと諦めて、雨が過ぎ去るのを待つしかないと思う。水野の前への意識はかなりいい感じだし、巻のゴールへの意識もかなり高まって、決定率はたしかに悪いかもしれないけど、結果を1つひとつ積み上げている。
ただ、多くの人はセットプレーからの失点のことしか言わないけど、個人的には1点目の失点の仕方の方がかなり気になる。クロスを簡単に上げすぎている。山岸が出ていることもあったけど、SB中村北斗がフリーでクロスを上げた事実は見逃せない。2失点とも坂本隊長がマークしていた薮田というのが気になる。

「J1ジェフの監督が日本人を批判」って

infoseek のスポーツニュースの見出しが、「J1ジェフの監督が日本人を批判」に。
リンク先は、日刊スポーツの記事で、千葉オシム監督「日本のブラジル化」指摘 (日刊スポーツ)

千葉のオシム監督が、日本代表の「ブラジル化」を指摘した。W杯で対戦するクロアチアメディアの取材を受け「Jリーグには多くのブラジル人監督と選手がいる。ただ日本人には個人主義が欠け、誰もプレーの中で責任を取らない」と批判。またジーコ監督についても「自分の信じた選手のみ使う。中村は創造性にあふれるが、あまり走らない」と皮肉った。(小柳津千早通信員)[ 2006年3月14日9時47分 ]

という記事。
この記事は、ジェフ千葉のトルコキャンプ時に行われたインタビューがもとになっていて、日本語のソースとしては、“最近サッカー番組に登場しまくっている元クイズ王”長束恭行さんの「クロアチア・サッカーニュース」の「トルコ合宿中のオシム・インタビュー」がある。
そもそもこの記事はリリース時に、「中田・中村批判」ということでサカオタの周辺で一度炎上、最近ようやくおさまってきたなー、と思っていた1ヶ月以上前の既出ネタ。かなり「なぜいまさら?」の感あり。
そして、焦点となるオシム監督のコメントは、

ジーコはブラジル学校みたいな存在だ。サッカーを愛しているし、選手も好みから選んでいる。ある代表選手は所属クラブでは不安定なプレーをしていても、彼の下では代表でプレーする。中田と中村のせいでジーコは苦しむことだろう。彼らはクラニチャルのように走らず(ボールを)待っている。ジーコのマイナスは余りにも攻撃的にプレーし、守りを固めないことだ。そのことはセットプレーでとりわけハンディキャップになるだろう。

という箇所になるが、長年オシム監督の言動を見ていれば、

  • 日本は、日本人の身体的特長の“すばしっこさ”を生かしたサッカーをすべき
  • 積極的に走って相手を追いかけて(積極的に前線からプレッシングをかけて)、ボールを奪取したらカウンターに移るサッカーを展開すべき
  • 当然、カウンター時に限らずあらゆる局面で数的優位の状況はつくるべき(それも、日本人の献身的な自己犠牲の精神がベースとなるからこそ活きる)

というオシム監督の持論の文脈に沿って、「中田と中村は(先に述べた)“マイボールにする動きが得意な選手”ではないので、ジーコ監督は苦労するはずだよ」と言っているだけなのである。

ロナウジーニョに関するコメントにあるけど、ロナウジーニョが生きるのは「バルセロナのチームメイトの献身的な動きがあってこそ」と暗に語っているように、わかりやすく言うとガットゥーゾ タイプの選手が1~2人は必要だと思うよ、と日本に対してアドバイスしてくれているだけなのである。
まあ、オシム監督もそろそろ抜き差しならない時期に来ているのは分かっているので、「メディアが飛びつきそうな言葉『中田・中村』を例に挙げて日本の危機感を煽った」という、つまりは“親心”な気がいたしますが。

しっかし、日刊スポーツも日刊スポーツだが、infoseekは煽りすぎ。「日本人批判」って。ホント、オシム監督が言うように、メディアは「その言葉で戦争を起こそうと思えば起こせる」のだなあ、と改めて実感。
オシム監督は、90年イタリア大会ベスト8の代表監督なんだし、FIFAのテクニカルディレクターなのだから、もう少し敬意を払うべきだと思う。

2006 J1リーグ戦 第2節 千葉vs甲府

3月11日(土) 2006 J1リーグ戦 第2節
千葉 2 – 2 甲府 (15:02/フクアリ/11,896人)
得点者:’36 ハース(千葉)、’49 阿部勇樹(千葉)、’67 堀井岳也(甲府)、’82 バレー(甲府)

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初戦の大敗を受けての第2節。ホーム開幕となった甲府戦は、立ち上がりから甲府ペースで試合は進み、気が付けば15分間は甲府に攻められ続けていた。幸い15分を過ぎたころからジェフ側にボールが落ち着くようになり、主導権を握れたあたりに、DHの中島の右サイドからのクロスをマリオ・ハースが上手く合わせて幸先のいいゴール。今週の審判はW杯予選で渦中の人となった吉田審判だが、今季からの方針“流す”意志の感じられる納得のいくジャッジで安心して見れたが(ちょっとホームアドバンテージ入ってたけど)、そうこうしているうちに前半は終わり、後半はじまってすぐにペナルティエリアで巻が倒されPK。2点目。

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今日の巻は積極的にシュートを打っている姿が印象に残った。「もうちょっとコースをねらえればなあー」とも思ったけどこの姿勢はいいことだと思う。代表効果かな。あと、マリオに代わって入った水野は「低い早い」クロスを効果的に使って、悪い時の「クロス入れるまでがボクの仕事です」的なプレーにならず結構印象よかった。
しかし、その後文句なしに崩され1点差に詰められた後、「そいつは1試合で6点取って、エルゴラで9.0とか付けられてるやつだぞ」と思った瞬間にバレーに決められ結局そのまま2-2に。

オシム監督が言うように今日は相手に敬意を示したいけど、2節終わってこの結果はちょっとマズイ・・・。

2006 J1リーグ戦 第1節 大宮vs千葉

3月5日(日) 2006 J1リーグ戦 第1節
大宮 4 – 2 千葉 (15:03/埼玉/13,085人)
得点者:’12 斎藤大輔(千葉)、’13 冨田大介(大宮)、’15 巻誠一郎(千葉)、
’60 オウンゴ-ル(大宮)、’62 小林大悟(大宮)、’68 トニーニョ(大宮)

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年末年始とバタバタしていたのと、世界クラブ選手権や天皇杯準決勝(浦和対大宮)を観戦したこともあって、待ちに待ったと言う感覚はなくて、“あっという間”に今シーズンの開幕を迎えた。

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大宮が大宮公園サッカー場が改修中のため埼玉スタジアムが試合会場となり、浦和戦ではふだん座ることができない席も余裕で取れたので、「せっかくだから」とメインロアーを指定したら、前から2列目になった。「前過ぎる・・・」と現地に着く前はブツブツ文句を言っていたけれど、席に着いてみたらオシム監督の真後ろだったのでその面では非常に満足!

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試合の方は、徐々に慣れてしまった感のある“2バック”の布陣でスタートし、各メディアには前半はジェフ優位と取り上げられていたが、リードして終えたものの、ミスは目立つし連携は取れていないし、(アウェイということを差し引いても)ジェフ特有の怖さがなかったので、「よくない雰囲気」と思っていたら、実況のハラヒロミがさんざん批判したという、不可解すぎるJリーグクォリティの審判の判定(めずらしく御大も試合後のインタビューで審判を批判)によって、勇斗が1枚目のカードをもらってからの8分間に3失点という信じられない事態に陥ってしまった。

試合の方はそのまま2-4で試合終了のホイッスルが鳴り、ジェフサポにとっては非常に釈然としない結果になったが、去年の大宮公園での試合やフクアリの最終節の名古屋戦など、逆に審判に助けてもらえる試合もある、ということで前向きに行こうと思った。
しかし、観客の見ている前、しかも審判の目の前で大宮の桜井選手が千葉の斎藤選手の顔(アゴ)を殴ったのに対して“イエローカードの提示”というのは相当いただけない、よね。