J2:第25節 福岡 vs 千葉

9月12日(日) 2010 J2リーグ戦 第25節
福岡 2 – 1 千葉 (16:05/レベスタ/12,065人)
得点者:8′ 青木良太(大宮)、51′ 田中佑昌(福岡)、88′ 城後寿(福岡)

福岡に敗北し昇格圏外の4位。
最終節に涙するより、現実を目の当たりにして今危機感を募らせる方が自分たちの身のためになると思い、顔を下げずに前を向こう。


前半早々に青木良の見事なゴラッソで先制点を挙げ、勝点奪取に向けて幸先の良いスタートが切れたものの、前半良い動きをしていた山口や佐藤勇の運動量が落ちるにつれ、後半の福岡の攻勢につながっていってしまったように思う。

前半、あまり目立たなかったがボール奪取後の工藤からのパスをインターセプトされる場面が散見されたように、試合を優勢に進めている割には、それに見合ったチャンスは作れていなかった。むしろ福岡の結果的に外した2つの決定機の方が印象に残ってしまった前半だったように思う。

後半、雨脚が強くなるとともに、(審判の不安定な笛も味方したか)福岡に押し込まれる場面が目立ち結果的に逆転負けを許してしまった。

江尻監督はこのような結果になってしまった理由について試合後のインタビューで触れなかったが、私にはここにきて工藤・佐藤勇・山口のフィジカル面での課題が改めて露呈したように見えた。フクアリでの対戦同様に中町は相変わらず賢いプレーをするし、ケガ開けの城後はフィジカルを活かしたプレーを見せた。その他にも末吉や永里に自由にプレーさせすぎてしまったように思う。つまり試合全体を通してのパフォーマンスという観点から見ると、ジェフの中盤は福岡の中盤に力負けしてしまったと見て取るべきではないか。

とにかく、今日の敗戦ですべてがスッキリしたことは間違いない。これまでのような生半可な星取勘定は止めて、目の前の的をリスペクトし賢く全力で立ち向かうだけだ。また、これだけアウェイで勝てないのであれば、指揮官が最も嫌がる戦術で挑む必要も出てくるところまで覚悟が必要だ。幸いなことに酷暑の出口は見えてきて、これからジェフが求めるスタイルのサッカーをプレーしやすくなることは確かだが、とことん現実を見据える必要な場面が来ているはずだ。

いろいろ言いたいことはあるが、今はそれをぐっと堪えて選手、スタッフ、クラブ、サポーターの全てがもう一度一丸となって戦うところから始めようではないか。