5月22日(土) 2010 J2リーグ戦 第14節
千葉 2 – 1 東京V (19:03/フクアリ/12,428人)
得点者:29′ 高木俊幸(東京V)、64′ 山口慶(千葉)、85′ 青木孝太(千葉)
高木兄弟の特に俊幸が想像以上に良くて驚いた。間違いなく内田篤を初めて見たときより軽く上。
最近5試合の結果が3勝2分と好調なチーム同士の対戦となったが、東京Vは好調がフロックではないことを証明するパフォーマンスを見せてくれた。前半の立ち上がりジェフに対して激しくプレスを掛け、特に相手の選手間のスペースでボールを受けようとする工藤・勇人にスペースを与えず、さらに前線の3人にボールが入らないようにしっかりとブロックするなど東京V側の意図通りにゲームが進んでいった。
中のスペースを上手く使うことができず遠目からのシュートに終始して、攻撃に手詰まり感が出てきたジェフは、工藤が山口の位置にまで下がり相手プレッシャーの弱い状況でパスの配球をはじめ、相手のブロックの頭の上を越す山なりのボールを織り交ぜ、相手の裏のスペースを狙うも、ネットやアレックスのトラップの精度が悪いこともあり、効果的なチャンスに結びつけることができない。
そうして時間が過ぎていき、体格差で高木弟が倒される毎に笛を吹いていた主審がいい位置で東京VにFKを与えると、高木俊幸が見事なFKを決め東京Vが先制した。
先制したことで、前への意識が少し弱まり、昨季ジェフに加入していた佐伯を中心とする選手たちのスタミナが消耗することで、前半には進入することができなかった位置でジェフの選手がボールを受けられるようになり、ジェフが東京Vを圧倒するようになっていった。
特にネットに代わり青木孝太が入ってからは、少し下がってボールを受けるなど有効な縦への動きと確実にボールを納めることで、ジェフの攻撃が建設的に組み立てられるようになり、そこから攻撃のリズムを創造していくことができた。特に山口自身が「あの得点は(青木)孝太と練習していた形でした」と語ったゴールも青木のヘディングで落としたボールであることも見逃せない点であると思う。
青木孝太のゴールで何とかゲームをものにすることができたが、この試合の主役はやはり高木俊幸であったように思う。ドリブルのスピード、ステップの細かさ、何よりゴールに向かうメンタリティが素晴らしい。まだ18歳であるし日本を代表する素材であるこは間違いないので、きちんとした環境で成長を続けていって欲しいと切に願った。
だが、試合中東京Vのトレーナーがボトルの交換に見せかけて、選手たちにベンチからの指示を身振り手振りを交えながら伝えていたのは興ざめだった。
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