【Jリーグプレシーズンマッチ 第16回ちばぎんカップ】 千葉 vs 柏

2月21日(日) Jリーグプレシーズンマッチ 第16回ちばぎんカップ
千葉 1 – 1(PK 4 – 3)柏 (14:00/フクアリ/14,567人)
得点者:4′ 澤 昌克(柏)、36′ アレックス(千葉)

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有料トレーニングゲームとはいえ、ひさびさに試合を観戦していてストレスが溜まらない試合に立ち会うことができました。サッカー観戦てこんなにも楽しいものだったのですね。

トレーニングゲームというわけではないですが、サマナラのカレーを食べるのが忙しかったので、ひさびさの観戦に脳がついていけず、個々人のプレーに目が行ってしまったというか、よく走りテンポの良いパス回しを繰り出すジェフの選手のプレーが楽しくて、その楽しさに完全に脳を委ねてしまった感じです。

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ということで寸評を少しだけ

  • 勇人!2年間のブランクで彼のプレースタイルを忘れてしまっていました。前線にも最終ラインにもとにかく顔を出し、あまつさえサイドをえぐって決定機を何度も演出。終盤体力が落ちた事でチーム全体の停滞感を産んでしまったことは否めませんが、勇人がなくてはならない存在であることをスタジアムに来た全員が理解したと思います。そうそう、遅くなったけど「おかえり!」
  • 山口慶の今日のプレーで彼のファンになりました。とにかく落ち着いていて(特にフランサと1対1になった場面の落ち着きは見事)、冷静で的確なポジショニングとボール奪取&その後のパスでチーム全体の底支えをしていました。特に山口がまずチェイスをかけ、勇人がボールをかっさらう形での攻撃的なディフェンスは今日の試合の見所の1つでした。彼もJ2のレベルの選手ではないですし、彼を失った名古屋サポの気持ちを察します。
  • 失点時の澤へのマークは減点の対象となりますが、本職サイドバックの良さを見せてくれました。積極的に前に行こうとする姿勢はここ数年のジェフの左サイドバックにはなかった姿なので非常に好感が持てました。渡辺だけでなく、チーム全体的にダイレクトにつなぎ相手サイドを突いていく攻撃はこれまでにない形だっただけに、期待が持てるというより楽しかったです。
  • 茶野&益山の最終ラインに不安定さはあったものの、茶野の終盤中盤の底で相手ボールを奪い、そのままドリブルで駆け上がる姿は、ここ数年忘れてた何かを思い出しました。それに触発されてか、益山も同じような形で相手サイドをつき、クロスを上げ決定機を演出してくれました。
  • 工藤は呼吸の合う選手が揃ったことで、これまで言われてきた「工藤は周囲が上手い方が生きる」という言葉を実証する形となり、彼の良さが際立つ試合となりました。こいつやっぱり天才です。
  • ジェフでは珍しい枠に飛ぶロングシュートをはじめ倉田は本当に才能を持った選手なんだなと関心しました。今日の試合ではゲームに上手く入れなかった印象を受けましたが、スタメンも難なく手にしてしまいそうな気がします。

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何よりチーム全体がよく走り、そして判断がはやく、流動性が生まれるので相手を危機に陥れるのと同時に、何より見ている側が心底楽しめるサッカーになっていました。目立つ色というのもあったのですが、視界に常に複数の黄色の選手が入ってきて、ボックスの中にも勇人を初めとして後方の選手がどんどん飛び込んでくるので本当におもしろかったです。

三木社長のいう「お客様がたのしめる、来てよかったと思えるサッカー」を実現してくれるのではないかと、去年のちば銀杯(改めて読むとそうでもなかったりする)とは全く異なった感想を持つことができて本当にうれしいです。

とはいえ色々な課題も明らかになったし、楽観的な気持ちは今は必要ないので、開幕までの2週間さらにチームとしての熟成度を上げ、コンディションを整えて欲しいと思います。