1人、また1人と主力選手がチームを去る中、巻だけが残ってくれた。
持てる力を全て出し切っているのに、勝てない残酷な現実。
新体制後チームの連携を高めなければならないタイミングで、常に代表に選出されチームを後にしなければならなかったあの日々。そして代表ではチームに帯同するだけでカタールではベンチ入りすらならない。
最終戦、巻はキックオフ直後からボールを追いかけ続けた。それは試合時間中ずっと繰り返され、あまりに無謀で理に適わない行為だったかもしれない。でもそれが終盤相手の体力を奪い、逆転劇を演出したことは決して否定できないだろう。
この試合、巻の得点は記録されなかったが、同点弾とな谷澤へのパスは巻が生んだゴール、いや巻のゴールといって過言ではない。そして、最後のFC東京の猛攻を最終ラインに収まる形で跳ね返し続けるその姿。
彼にこれ以上何を求めると言うのか。
とにかくお疲れ様。そしてありがとう。サポーターの誰もが感謝し愛しています。
来年はこの涙が歓喜の涙に代わる様に一緒にがんばっていきたいと心から願います。
それにしてもこの巻の写真はスゴイ。ていうかもう泣いてるし。まあそりゃ泣くよね、普通(笑)。
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