米国の大統領がオバマに決まり、やっとのこさ民主党に政権が移りましたけど、この8年でどれだけアメリカが「おもしろい」ことになっていることを、生きた情報として伝えてくれる一冊。
アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)
町山 智浩
小飼弾氏が言うように「面白いのは、町山智浩じゃない。アメリカ、なんだよ。」って言うのは、確かにそのとおりだけど、だからと言ってこの本に価値がないわけではない(弾氏も認めてるけど)。
この本を読み進めることで、日本のマスメディアが伝える、というか日本人が勝手に思い描いている米国の姿は本当に特定の側面でしかなくて、日本のマスメディアがフィルタリングして伝えようとしない「痛いアメリカ」ってのは、想像以上に自分は知らなくて(そりゃそうだ伝えられないんだから。英語わかんないし。)、自称評論家・経済学者な方々の口車に乗っちゃダメだよな、てのと、最近日本人はこの「痛いアメリカ」に近づいていっている事を痛感するので、あくまでも「痛いアメリカ」は反面教師として自分たちの社会のルールを再定義しなきゃならないと思った(昔に戻せばいいだけなんですけどね)。
ちなみに個人的にベストなエピソードは、「ブッシュと記者団に恥をかかせた勇気あるコメディアン」。ギャグで「ブッシュ・マンセー!」なコントをやっていたコメディアンが「手違いで」ホワイトハウスに呼ばれてしまい、最高のユーモアと粋な計らいでブッシュのみならず保身に走っていたメディアをシニカルに批判するエピソード。実際、読みながら涙してしまいました。
著者の町山智浩氏は、氏のブログ「ベイエリア在住町山智浩アメリカ日記」やTBSラジオの「ニュースさかさメガネ」でもおもしろいネタを提供してくれているので、こちらのソースをチェックもオススメです。
「博士も知らないニッポンのウラ(ミランカ)」の出演時の映像は、1時間半と長いですが、こちらも超オススメっす。できればミランカに入会して見て下さい!(といいつつニコ動のリンクを貼る)
この番組の中での有名なシーン?も貼っておきます(逆効果だと思いますが・笑)。