【J2:第39節】 湘南 vs 千葉

10月21日(日) 2012 J2リーグ戦 第39節
湘南 1 – 1 千葉 (16:04/BMWス/10,918人)
得点者:28′ 永木亮太(湘南)、85′ 佐藤勇人(千葉)

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「応援」というより「看取り」にという心境で臨んだ試合だったが、わずかな望みを残したまま答えは次節以降に持ち越される結果となった。


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前節、前半から飛ばし過ぎで後半ガス欠になった反省を踏まえてか、スローな形での試合の入り方になった。こうした木山監督の対策は流動的で良い面もあるのだが、「ブレる」と映ることが多い為、総合するとチームとしての弱点になっている様に思う。

先制点となった湘南永木の放ったシュートは、ゴール正面に飛んだもののブロックした竹内の足に当たって方向が変わり、ボールはゴール左隅に吸い込まれたというもの。不運な面もあるがチームの勢いを考えると当然のゴールだった。

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一方千葉は湘南の高いラインを越えられない。楔の縦へのパスは荒田に収まらず、裏を狙うボールも出し手の兵働が抑えられたことでパスの精度も悪く有効打とは成り得ない。結果的に最終ラインでボールを「回させられる」シーンが目立った。
こういうシーンや受け手と出しての呼吸のズレでミスとなるシーンを目の当たりにすると、チームとしての「スイッチ」をどう入れるのかというのは、シーズンを通して克服されなかったと思わざるを得ない。

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この日は田中祐昌がベンチ外というアクシデント、そしてロボが見限られたこともあって(か)、大塚、藤田、オーロイという交代のカードが切られたが、この戦法は評価できるものであった。前線に貼りついて存在を消してしまうロボではなく、縦への関係も意識してポジションを自在に変える大塚の出場機会が増えていれば、ジェフはもっと上位にいたかもしれないが、現実はPO圏ギリギリの6位だ。

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そして同点弾を生んだオーロイ。今年は暑さが秋口まで続き仕方ない面もあったが、今日の様な、そしてせめて25分間以上の出場時間が与えられる柔軟な戦術が取られれば、今日の様な気分で平塚に足を運ぶことにはならなかったと思うのだが、たらればだろうか。