【J2:第32節】 千葉 vs 福岡

9月2日(日) 2012 J2リーグ戦 第32節
千葉 2 – 1 福岡 (19:03/フクアリ/7,194人)
得点者:57′ 兵働昭弘(千葉)、65′ 荒田智之(千葉)、82′ 木原正和(福岡)

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復調の兆しが見えた前節水戸戦に続き大事な1戦となった福岡戦。辛くも追いすがる福岡に対して逃げ切り無事勝点3を手にした。豊富すぎる戦力に対して未だチームの行く末は不透明なままだ。

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キックオフ直後、不用意な守備の処理からいきなりピンチを招くも櫛野の好セーブにより失点を免れたシーンを除き、序盤は福岡には好機を作らせない。

しかし、その反面ジェフも相手最終ラインの手前でつまらない形でボールをロストしてしまう、そんなリズムに乗れない、いつものゆるい閉塞感漂う展開が続いた。

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特に、前半20分早々に藤田が負傷退場したことで、代わりに入ったリカルド・ロボは全くタイプの異なるプレースタイルで、前線からのプレスとキープできない・競れないポストプレーでさらにリズムが悪くなっていった。ロボはこんなに小さかったっけ?と感じるほど、時間とともに存在が小さくなっていった。
しかし荒田がケガで離脱していたとはいえ、どうして藤田のバックアップとなるポストプレイヤーの補強ができなかったのか。オーロイではボールが足元に収らないし。

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結果的にロボが最後外したにもかかわらず再度フリーキックで蹴り直すことができたことで生まれた先制点から、ようやく臆病なプレーから脱したジェフが吹っ切れたプレスから、攻めてきた福岡に対して逆にカウンターを浴びせ、高橋の中に切れ込む仕掛けから生まれたチャンスボールを荒田が豪快に決め、決勝点となる2得点目が生まれた。

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前半は存在感を感じなかった高橋だが、後半になると泥臭く粘り強い守備から相手ボールを奪取し、ボールを持てば非常に良い判断で低く早い嫌らしいセンタリングか、空いているスペースに積極的にドリブルで仕掛けるプレーが目立ち、この日の勝利に大きく貢献することとなった。
まさにJ1のプレーそのものでここでプレーしていることが申し訳なく感じた程だ。

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今年は育成の年と考えたいとシーズン開幕を迎えたが、現在の順位・チーム編成を見ると昇格・優勝を狙わなければ愚かだといえる。だがそれは失うことを恐れるのではなく、奪うこと・つかみ取ることでこそ手に出来ることを苦しい時こそ思い出してプレーして欲しい。