北京に行ってきた 2012 "街角IT・広告編"

ちょっとしたご縁がありまして北京に行って来ました。人生初中国ということで渡航前は不安で仕方がなかったのですが、結果的には思う存分堪能してしまいました。正直、自分でも驚いています。理由としては思ったより中国人にやさしくされたことでしょうか。

中でも意外だったのは、地下鉄を中心としたデジタルサイネージなどの屋外広告の充実は、目を見張るものがあったので、ちょいとご紹介させていただきます。


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天安門広場の大型モニターです。LEDで超きれいです。威圧的な印象を受けますが、これがこの国の通常のデザインルールであることが分かると、その後はすんなり受け入れられました。

Beijing Capital International Airport

まずは北京空港です。オリンピックに合せて作られた第3ターミナルが広くて美しいです。ため息が出ます。天井の各国の言葉で「ようこそ」と語りかけるバナーがデザインの面でも品質が高く、まず驚かされました。

Beijing Subway (Line 1)

空港の次は地下鉄ということでまずは券売機です。北京の地下鉄は2008年の北京オリンピックに合せて完全IC化されました。タッチパネル式です。路線と駅を選択して購入します。ユーザビリティに注文を付けたくなりますが、そう悪くもありません。

Beijing Subway (Line 1)

ちなみにこれが改札です。近代化されています。日本人男子好みのデザインですね。

Beijing Subway (Line 1)

北京の地下鉄でまず驚くのが、手荷物は全て赤外線チェックを受ける必要があることです。最初は抵抗がありますが、慣れると係員の大変さに同情するぐらいで何も思わなくなります。

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地下鉄の駅のコンコースの運行情報を流すモニターです。ちなみに手前の男性は電話していますが、北京は東京並にスマホ率が高いです。そしてみんなゲームやウェイボー(中国版Twitter)をやって下を向いています。良くない傾向ですね。

Beijing Subway

こんな感じでホームにもあります。地元の方で近代化されたエリアにいる人は、基本的にみんな小ぎれいで素敵です。

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巨大なモニター。CMが流れ、至る所に設置されています。これは80年代に作られた1号線の建国門駅なので、周囲とのミスマッチ感がハンパないです。

Beijing Subway (Line 1)

ATMもこんな感じでガンガン設置されて金を引き出し放題です。日本より目立つ場所にあるか数が多い印象を受けました。ここの壁にもぎっしりと広告が入っていますね。

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巨大なプリントが壁を埋める形で続きます。ほぼ全ての通路にこれがぎっしりと詰まって、地下鉄の通路を華やかに彩ります。とてもここが共産主義国には思えません。

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同じく通路には日本にもあるこのタイプの広告もありました。終了してから2週間近く経つのに掲出されている「おおらかさ」に、日本との違いを感じます。

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日本にもあるタイプの駅のホームの広告もあります。日本との違いは全部埋まっていることでしょうか。勢いを感じます。

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物珍しいものとしては、同じく地下鉄の構内にあるクーポン発券機です。ケータイにデータを飛ばせるようです。

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北京駅の広場前にある大型ビジョンです。日本でもおなじみですがこのタイプも街中でよく見かけます。ちなみにこれは北京駅の広場にあるビジョンです。

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同じく北京駅前の広場にあるショップですが、お店の装飾は柑橘類の飲料水の広告になっています。東京の渋谷駅でも一時トーハトがやってましたね。

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昔ながらの広告に属する文字看板の設置前の様子です。思わず自分用に欲しくなります(ならないか)。

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マップタイプのナビサービスです。タッチパネル式で見たい情報を探せるようです。カップルがキャッキャッ言ってスポットを探していました。こういう中国人の無垢な感じが好きです。日本人はすかし過ぎかな。

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工事中の場所では、こうした大型の看板も設置されていました。北京の人は基本的に広告を使うのが上手いですね。

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工事中といえばこういうものもありました。大きいです。

こうやって見るとやはり北京の街の広告は洗練されているように思いました。確かに気が利かない点もありますが、それは日本人的な「過剰仕様」病から見た意見なのかもしれませんね。