【J2:第27節】 千葉 vs 鳥栖

9月10日(土) 2011 J2リーグ戦 第27節
千葉 3 – 3 鳥栖 (19:03/フクアリ/8,680人)
得点者:37′ 深井正樹(千葉)、40′ 深井正樹(千葉)、45’+2 木谷公亮(鳥栖)、56′ ファンゲッセル(千葉)、68′ 國吉貴博(鳥栖)、90′ 呂成海(鳥栖)

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いつの頃からだろうピッチ上で「躍動」しないジェフに違和感を覚えなくなったのは。

相手が引きこもっている訳でもないのに、ジェフはボールを前に運べない。原因はチーム全体に縦の動きが消えてしまっているからだ。

サイドバックは縦への突破力が無いため、低い位置でボールを散らすだけで攻撃の起点として機能しない。かと思うと中央のスペースからの組み立ては、相手FWにゲッセルが狙われここも前を向いてボールを持つことが難しい。

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そうこうしている内に我慢できなくなった勇人が下がってボールを受けるが、ゲッセルはポジションが低いままで、
狭いスペースに飛び込んでボールを受けるとはしない。あっという間に相手選手に周囲を囲まれ、苦し紛れの前線に向けた放り込みが増える。そして試合を通して同じシーンが繰り返し再生される。

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観客が盛り上がるのはカウンターの時だけだが、そのカウンターが発動するのも中盤でのボール奪取の場面はあまり無いため、GKからのグラウンダー性のパスが前線の選手に渡って前を向けた時ぐらいという寂しいものだった。

全ては「J1復帰」のためとはいえ時折がまんできないことがある。特に、今日の試合のように終盤動けなくなっている大島や深井やゲッセルをピッチ上に残し、孝太や久保や福元を投入できなかった監督の采配を目にしてしまうとなおさらだ。

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理想のサッカースタイルか、それとも昇格という現実か。いずれにしても今のまま昇格したとしても充実したシーズンを送ることは難しいだろう。だが少なくとももう少しチーム全体の運動量を上げても良いのではないか。夏の終わりはもうそこまで来ている