東日本大震災 ボランティア活動の記録@石巻 2011.7.2

災害ボランティア 石巻 2011.7.2

1ヶ月ぶりの石巻での活動。今回の活動は今までの災害ボランティア活動の中で最も作業負荷が小さかった。作業時間は実質2時間半程度。全力を尽くさなくてもその日のノルマをこなせたことで、(このエリアでの)災害ボランティア活動も次のフェーズに入ったことを感じた。しかし初夏の日差しは暑かった。


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今回はJR石巻駅を少し越えた千石町エリアでの活動。海からは数キロ離れていたものの、旧北上川から流れ込んだ津波によって1階部分が冠水するほどの被害を受けてしまったらしい。海の方角から来るものばかりと思っていたら、横から流れ込む津波に不意を突かれ、非常に驚かれたと地元の方に教わった。

災害ボランティア 石巻 2011.7.2

そのことを証明するように千石町の手前に位置する石巻の商店街は被害が大きく、震災から4ヶ月が経とうとしているのに殆どの店舗が復旧の目処すら立たない状況だった。その上ところどころ電気がまだ通っていない場所があるらしく、町中のいたるところの交差点で警察官が手旗信号で通行車両を誘導していた。

災害ボランティア 石巻 2011.7.2

この日の作業も側溝のドロ出し作業。ただし今回は側溝の1/4の深さ程度しかドロがなく、しかもヘドロの割合は非常に少ないどちらかと言えばドロが溜まっている状態。その上側溝のどぶ板も薄いタイプだったので、非常に作業しやすかった(だが翌日はしっかり腕と腰が筋肉痛になったが)。

災害ボランティア 石巻 2011.7.2

話は逸れるが、今回のボランティア活動を通して分かったのだが、ヘドロはその地域の被災状況によって特徴が出らしい。全壊地域ではヘドロにガラス等の瓦礫が混ざった危険なヘドロ、水道の使えない半壊地域ではドロを中心としたヘドロで、逆に被害が浅く水道や下水がつかえる地域ではババロア状のヘドロが発生する傾向にある。今回の千石町地域は数日前まで水道が使えず、かつ下水処理を行わずにそのまま側溝に生活排水を流しているそうなので、この仮説は的外れなものではないだろう。

災害ボランティア 石巻 2011.7.2

石巻ボランティアセンターのブログでも触れられていたが、ここ石巻の半壊エリアでは個人宅のニーズのピークを越え復興活動も次のフェーズに入るらしい。正直今回は約200名のボランティアが活動したが、過去の活動内容に比べれば半分程度の人数でも問題なかった様に思う。

ただやはり、福島や岩手、アクセスの悪い南三陸町以北の宮城県内の都市では、まだまだボランティアニーズを欲している。これまで3度利用した茨城県の石塚観光さんのツアーは私には非常に参加しやすい内容で重宝したがそろそろ卒業の時期なのかなとも思った。

災害ボランティア 石巻 2011.7.2

それにしてもこの日は気温は26度程度だったが、午後から日が照り始めた為炎天下となり作業は困難を極めた。今までは腕をドロの汚れから守る為、長袖の着用を薦めていたが、夏本番を迎えるに当たってこれは無理なことが確認できた。聞けば100円ショップで事務用の袖カバーが格安で売っているらしいので、次回からはそれを使うかもしれない。