10月17日(日) 2010 J2リーグ戦 第30節
千葉 1 – 0 水戸 (16:03/フクアリ/10,277人)
得点者:17′ ネット(千葉)
「結果が全て」のモードに入っているので、たいがいのことについては目をつぶろうを考えているが、やはり江尻監督の采配にどうしても物申したくなる。
キックオフ直後はここ数試合と同じく浮かせたボールを多用した攻めの形で、見ていても面白みのないサッカーを展開していたが、5~10分ごろから徐々にジェブがボールを繋ぎ始め、特にシーズン序盤から江尻監督がこだわっていた「最後の15メートル」の位置で、伊藤・倉田を中心に細かくボールを繋ぎ相手ゴールに向かって迫っていった。
面白いようにボールが繋がる圧倒的なポゼッション、中盤の効果的なプレス、そして、そのプレスを避けるように出された相手のパスを勇人や茶野が待ってましたと言わんばかりにインターセプト。水戸に全く自分たちのプレーをさせることなく、前半のほとんどの時間をジェフが水戸を圧倒することができた。
しかし、先制点を奪って以降は、決めるべきところを決められず、また、芸術点を求めるがごとく悪癖のボール回しに没頭してしまい、試合を決められたはずの「2点目」を奪うことができずに、残念な後半を迎えることになった。
水戸の木山監督は後半62分に片山を投入し、それまで1トップだった前線を2トップにし、2列目の選手をワイドに開かせ結果ジェフは中央のエリアをぽっかりと開けて守る形になってしまった。
こうすることで、水戸は中盤の底から空いている中央のエリアを使って、いとも簡単に前線の選手にボールを収め、1対1特に青木良太が相手FWに押し込まれ、その綻びから水戸に押し込まれる展開となった。
クロスバーとポストの活躍により事なきを得たが、85分に坂本が中盤の底に配置されるまで水戸優勢の時間帯は続き、サーポーターは大いに肝を冷やすことになった。明らかに中央のスペースを使われていることは明白だっただけに、坂本の投入は遅くとも70分前には行う必要のある交代策だった。
交代策の問題はもう1つあり、交代直後に試合終了に試合終了となった青木孝太の投入については全く意味が分からない。後半明らかに相手と競れなくなっていたネットに対してFWを2枚にして対処するなど早めの手が打てたはずなのだが、坂本のケースと同じで完全に監督がフリーズしてしまっていた。問題が起きていることを明確にするために、試合に負けてしまった方が良いのではないかと思えるほどの失策だったように思う。
前半の攻勢で何だかんだ言ってチームが前進している姿を見て、今日は好意的に試合を見ようと思ったのだが、後半の体たらくでは福岡を追い上げるこの大事な局面で致命的なミスを犯してしまうのではないかと不安になる。
それにしても江尻監督は坂本を信頼するのはよく分かるけど、今日の「マッチデーカード」の選手に対する不信はどのような内容でどれほどのものなのか1度聞いてみたい。
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