[Live] マドンナ Confessions Tour 東京ドーム 2006.9.20

この信じたくないほどのいそがしさの最中、マドンナの「コンフェッションズ・ツアー」を観て来た。

東京ドーム公演だったが、東京ドームでライブを観るのは、98年のU2のポップマート・ツアー以来。席はアリーナだったものの、もっとも外側の席だったため自分の後ろに観客がいない状況下での観賞となり、イマイチ場の盛り上りに付いていけなかった気がする。(なんかフジなんかに比べると、圧倒的にPAが貧弱な気がした。ステージの豪華さに全然着いていけていない感じ。)なんだか巨大なセットで繰り広げられる数々のパフォーマンスを客観的に見てしまった、そんな感じ。

たしかに48歳のマドンナのパフォーマンスはスゴイ!のひと言だった。10年前に48歳のデヴィット・ボウイのステージを見たときも、「体力スゲー!」と感動したものだったが、その時のボウイよりも数倍はマドンナのパフォーマンスは上回っていた(動き、と言う意味で)。

多面的なビジョンや、空中に吊るされ必要となると降りてくる特設ステージや、ライク・ア・ヴァージンの小道具?の木馬など、非常にバラエティに富んだセット構成だったが、新作の「コンフェッションズ~」のテーマ性を活かし、このショーの中でも中心を占めていた十数名のダンサーによりフォーカスを当てた、ソリッドなステージにしてもおもしろかったような・・・、といってもそこはマドンナだから無理か(笑)。

それにしてもマドンナは、「ray of light」から見事に立ち直った奇跡の人だ。本人もインタビューで答えていたけど、この作品の前に映画「エビータ」のために導入したボイストレーニングが、彼女の「キンキン声」を矯正し、ダンステクノ、エレクトロニカとマッチする神秘性の高い低~中音で歌うようになったのが、一番のポイントだと、わたしはとらえている。

何はともあれマドンナのライブを観れてよかった。ドーム公演は2度とごめんだと改めて思ったけど。

7、8月に買ったCD

死亡説が流れる前に・・・。
ベスト オブ くるり / くるり
「果たして自分に必要なのか」とかなり悩んだけど、気が付けば買っていた。京都の風景をおさめたブックレットがとてもよい。京都行きたい。
cure jazz / ua x 菊池成孔
フジのステージはみなかったが、このアルバムはよい。
in my mino / PHARRELL
アートワーク以外はいい。プリンス趣味だったことがわかって親近感が異常に涌く。
Best Reason To Buy The Sun / BENEVENTO/RUSSO DUO
Play Pause Stop / BENEVENTO/RUSSO DUO
フジでの最大の収穫。ステージもよかった。アルバムもよかった。言うことなしだ。
Empire / KASABIAN
「答えが見えてしまっている」作品。つまらない。
INLEWILD / Outkast
よく聴いてから買うべきだった。
BACK TO BASICS / Christina Aguilera
前作の方がよかった?

Music / CORNELIUS

小山田君は道を誤らない。

Shift to the other time-KARAFUTO Live mix at UNIT 28.1.2006 / KARAFUTO

田中フミヤ名義以外の作品は本当に好きです。

OFF THE WALL / MICHAEL JACKSON

自分のディスコ好きのルーツをたどってたどり着いた1枚。
マイケル&クインシー・ジョーンズ天才!!(30年遅いか)

A3チャンピオンズカップ2006:千葉 vs 大連実徳

8月5日(土)19:30/国立/17,052人
千葉 2-2 大連実徳
得点者:30’ ゾォジエ、53’ 阿部勇樹、57’ シュウティン、65’ 巻誠一郎

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前のガンバ大阪vs現代蔚山の試合、同じパターンで失点しつづけるガンバ大阪を見て、「こんなチームだったっけかな?」と少々さみしい想いをする。シジクレイがいれば結果は違ってたような。それにして異常に長く感じた90分間だった。

ということで、ジェフ千葉vs大連十徳の試合へ。サブのボール回し組みが、斎藤、水野、巻、藤田、勇人、羽生、要田とバックスタンド観戦者にとっては垂涎のメンバーと化していたことからもわかるように、工藤、ハース、楽山、中島浩司、岡本をスタメン起用した3-4-2-1の布陣で試合はスタートした。

レギュラーメンバーから大幅に変更があったもの、さほど違和感なくいつものサッカーを展開できていた。ガンバサポや他サポと思われる観客から「おもしろい、おもしろい、やっぱりジェフのサッカーはおもしろい」という声が漏れるほど、中盤においてのボールと人の動きはよかったように思う。しかし、ゴール前の連戦の疲れが明らかに見えるクルプニやもう1歩ブレイクの見られない工藤、楽山のところでテンポが緩んでしまい、相手ゴールを危険な状態に陥れることができない。
羽生や勇人の動きの偉大さをひたすら感じた。

Jリーグだと最終ラインでなんとか持ちこたえる局面も、気が付けば破られてしまう、相手を止めることが出来ないのが気になっていたら、やはり相手に先制されてしまった。
そうこうして前半を終え、後半を迎えたが、後半スタート時から、ハース、工藤に代え、巻、羽生を投入。アマル監督なかなか分かっている人である。

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ジェフの選手を止めることができない大連十徳の選手は悪質なファールを繰り返し、特に、明らかに、そして意図的に後ろからスライディングを仕掛けてくるのは、本当に嫌な気分になった。カードは出ても黄色どまりだし。そうこうして相手が1人減り同点に追いつけたものの、10人になった相手にカウンターは喰らうし、残り25分のあたりから非常に悪質な時間稼ぎに入り、線審のルールを無視したジャッジ(水野と羽生はほとんどオフサイドではない)に苦しめられ、国立で試合をしているはずが、気分的にはアウェイの地で試合をしている気分になった。確かにアジアで勝つ難しさを身を持って知ることになったが、なんとか引き分けで試合を終えたのは不幸中の幸いだっただろう。勇人が出ていれば、そしてペナルティエリア内でリスクを冒す勇気があれば勝てた試合だっただろう。

うーん、な引き分け「犬のA3生活」

こういうのがサッカーをダメにしていく

オシム重圧アリアリ…参謀なし語録なしビジョンなし
夕刊フジ編集委員・久保武司さんとやらの記事がひどい。

そんなオシム監督が目指すサッカーは、「早いパス回しと敏捷(びんしょう)性…。そんなところでしょうか」と田嶋委員長は解説したが、W杯ドイツ大会を見る限り、惨敗したサッカー日本代表が劇的に変化することなどありえないことは、誰もがわかっている。これではジーコジャパンと相違がないではないか。

あくまで田嶋氏の表現であって、オシム監督の表現ではないのでそもそも見当違いなのだが(田嶋氏が監督であれば話は別だがね)、「欧州レベルの戦術理解度の浸透」、後藤健生さん的な表現でいうところの「フットボール文化の有無の違い」が課題なだけであって、まずは、「スペースをつくるための走る動き」、「味方の選手のプレーの選択肢を増やす為の走る動き」、「同様にフィニッシュにかかる人数を増やす為の走る動き」、「効率的なプレッシングを実現するための走る動き」といった、いわゆる「考えながら走る動き」という非常にベーシックな、野球で言うところの「ノーアウト一塁で次の打者はバント」レベルの基礎戦術の理解すら日本のサッカーはできていない、という点に関して認識の相違がある限りは、いくら議論しても無駄である。
しょうがない。この氏ははじめて「監督」というものを目にしたのだから。

オシム監督が、「まずは身長の高い選手を見つけたいが、日本ではそれは難しい」と、すでに白旗状態なのも見逃せない。

言い訳ではなく、現実を直視してだけの発言。日本人の平均身長は185cmではない。その課題をいかに別なアプローチで克服するのかが課題といっているだけであって、課題に向き合わないとはひと言も発言していない。確かに前監督はこの課題を直視しなかったが。

ジーコジャパンの失敗も、神様だったジーコ監督に異を唱える「参謀役」が不在だったことがある。同じ轍を踏まないために今回、2人の日本人コーチが入閣したが「ヘッド格とか、そういう形は一切ない」と田嶋委員長はいう。

クラブや代表での監督経験のない監督に対しては、往々にしてここでいう参謀役が設けられることがあるが、オシム監督は実績およびその手腕には疑いようのないものがあるため、参謀役が不在で当然である。むしろ、誰がオシム監督の参謀役を務められるというのか?

具体的なマニフェストを示さなかったことで、早くも報道陣の間からは、「本当に大丈夫か」のささやきが聞こえてきた。

氏は、「マニフェスト」ではなくて「キャッチコピー」を求めているだけであって、マニフェストは十分に示されている。一流の寿司屋に行って「サラダ巻をなぜ置いてないんだ!」というクレームをつける感覚に近い、あまりにも虚しいコメントは金輪際限りにしてほしいものだ。

隠れた不安というならば、(別に隠れていないけれど)「選手起用、交代策が非常にコンサバティブで手堅過ぎる」、「基本的にリスクを犯すサッカーの為、いい内容をしつつも負けることがある(気持ちのいい負け方なのだが)」など、まっとうな意見を挙げてきて欲しいものだ。

2006 J1リーグ戦 第13節 千葉 vs G大阪


7月19日(水) 2006 J1リーグ戦 第13節
千葉 1 – 2 G大阪 (19:04/フクアリ/15,322人)
得点者:’21 ハース(千葉)、’34 中山悟志(G大阪)、’81 播戸竜二(G大阪)

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いつまでもオシム監督はトイレから戻ってこなかった。

といつまでも引きずってはいけないのだけれど、2004年の浦和戦の大敗以来の何とも言いようのない負け試合となった。
個々の役割(システム)に囚われすぎてしまい、一番の持ち味のダイナミズムが完全に失われてしまっていた。山岸が完全に消えてしまったり、斎藤の攻め上がりが本当のムダ走りに終わったりと、選手感の意識の統一が遂に果たされない試合となってしまった。

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坂本隊長の播戸へのマンマークはかなり不可解。実質10人で戦っているようにしか見えない。あそこまで徹底したマンマークであれば素直に水本を入れスリーバックで相手の3トップに対応する布陣にすべきだった、いや、して欲しかった。結果、阿部も勇人も相手の攻めに対する不安が必要以上に高まり実質5-0-5という布陣で戦っているようにも見えた。

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クルプニと羽生の両方をフィールドに立たせることが難しいのであれば、ハースの交代オプションとしてクルプニを起用するという選択肢もあるはずだと思う。

先制され大胆に3バックから4バックに変更し成功した西野監督と非常に対照的に、2バックの形に拘りすぎて身動きの取れなくなってしまった千葉の選手達を見るのは非常につらいものがあった。

ここから広島、京都、名古屋と連戦が続くが、序盤戦の低迷期の危機感を思い出さざるを得ないそんな心境である。

アマルはイビチャを超える必要はない。アマルはアマルでいいはず。
だからこそ、相手にハンデを与える「ジェフらしいサッカーを封じ込めるような」そんな采配は必要ない。

それにしても恒サマ調子悪かったね。ハースにスピードで競り負けてたし。うーむ。

こりゃうれしいね

木村元彦の「地球を一蹴」第30回(7/14更新)「その後のオシム監督と川淵会長について」

「日本はこういうところが素晴らしいのだ。聴衆の何と立派だったことか」

そっか自分たちではわからないことだけど、監督に言っていただくと非常に涙がこぼれそうになるほどうれしい。

あ、あとサラエボ・フットボールプロジェクトは、これからも応援していかないとな。サラエボにも是非行きたいし。そういえばU2のポップマート・ツアーのサラエボ公演の「日常を奪われたひとびとには、日常を取り戻させるのが何よりも尊いこと」という話を思い出して、また目頭が熱くなってきたし。

6月に買ったCD

いつもは新譜の情報だけ載せてますが、訳あって旧譜をしこたま買い込んだのでそれもさらしてみることにします。それにしてもおはずかしい。「えっ、これ持ってなかったんですか?」と突っ込まれ放題なりストであること間違いなしです。
荒れてる文章とコメントがない作品は聴きこみしだい書き直します。猛省。
SINGLES / TRAVIS
友人がセカンドアルバムを借りていることすら忘れて、返してくれない状態にあったので、思わずベスト盤を購入。やっぱり“ターン”はいいね。
move by yourself / DONAVON FRANKENREITER
フジ対応。まだちゃんと聴いてない。前作の方が自分に合ってる気がする。
St. Elsewhere / Gnarls Barkley
フジ対応。いいっすね。デンジャーマウス。デーモン・アルバーンに失望症だったのでゴリラズは敬遠していたのですが、セカンドを聴いてみたらとてもよかった。食わず嫌いはいかんね。反省。
The La’s
鼻歌でいつも歌ってるくせに持ってなった。より鼻歌が正確になるであろう。
Goodbye Yellow Brick Road / Elton John
はじめて聴いたが名作といわれるだけあってよかった。ちゃんとロックしている。他のも聴こう。
Johnny Boy / Johnny Boy
スヌーザーの暗黒面が見える。ちゃんと聴いてないので何とも言えんが・・・。ちゃんとした環境で聴くか。
I am not talking about Commercial shit! / BUN
「10年に1人の逸材!」と手書きPOPに煽られて購入。買った割にはまだ封も切っていない。
Stage Invader / Linus Loves
そこそこよかった気がする。なんといっても今月は聴きすぎた。わけが分からん。
The Flowers of Romance / Public Image Ltd.
Layla and Other Assorted Love Songs / Eric Clapton
Closer / Joy Division
Ritual de lo Habitual / Jane’s Addiction
ライブはフジで見たくせに持ってなかった。いつもスカパーで流れているイメージがある。
Green Mind / Dinosaur Jr.
あははは。ちゃんと聴けなさすぎて笑うしかない。
The Breakthrough / Mary J. Blige
ボノたちと「ONE」をコラボしていたので思わず買ってしまった。ちゃんと聴いていない。
The Story Goes… / Craig David
うわーーー。聴けてない。
a call and response / the longcut
期待に違わぬ内容の、はず。聞き込めていないが好感度高し。
Outpost Transmission / 808ステイト
くるり岸田くんの「こういうの聴かなアカン」的な帯にやられた。
JUSTIFIED / Justin Timberlake
「白いマイケル・ジャクソン」の異名はウソじゃなかった。最初の一声はマジでぶっとんだ。インシンクとか聴いたことなかったしね。
The Score / Fugees
Mama’s Gun / Erykah Badu
Keep on Movin’ / Soul II Soul
あれだけネリー・フーパー好きを気取りながら聴いたことのなかった一作。反省。
Clap Your Hands Say Yeah / Clap Your Hands Say Yeah
フジ対応。アーディケイド・ファイアを彷彿とさせる・・・といわれても、CDレベルじゃわからなかった。ライブで判断。
Black Holes and Revelations / Muse
いやー、これはメタルだ。10代の頃を思い出すこの他に表現しようのない「ベタ」感。気取らない感じがまたステキ。
うーむ、23枚・・・。

サポ歴40年!!

まあ私はしょせんニワカサポなので、あまり気にしてないのですが、後藤さんが先日の発言を謝罪されています

まあ確かに表現はよくなかったですけど、サポは、「スキルフルなミツヲ」と「今野にふっ飛ばされて相手サポの失笑を買いつつも“死んでしまう”とオシム監督に表現されるほど走り続ける羽生」だったら、どっちを使うかという問いに即答できるはずだから、それでいいんじゃないですかね。あと、「果敢にドリブルを仕掛けて相手ディフェンスを翻弄する三都主」と「常に献身的な上下運動を繰り返し続けズタボロになっていく坂本」でもいいし。即答でしょ。

にしてもだ、最後に、私は1960年代に長沼健さんや平木隆三さんが現役時代から古河電工のサポーターだったこともあり、今でもジェフは好きなクラブの一つであり、ジェフを中傷するような気持ちはまったくないことに言及しておきます。
サポ歴40年か・・・。うーん、なんかスゲー。

ジェフのゴミみたいな選手が

後藤健生氏が酔っ払って意訳すると、「ジェフの選手のように知名度もなくて技術にも乏しい選手でも、走ることによって強さを生み出しているのに」というところを「ジェフのゴミみたいな選手でも・・・」と発言。

ひっどいなー、とか思いつつもその真意は分かるだけに、別に腹も立たなかったりする訳で。あと、ジェフサポから見た日本代表に対する意見も代弁してると思うし。「なぜ走らないチームを作る?」と。

via. えのきどいちろうワールドサッカージャーナル「ブラジル戦の後、後藤さんとオバーハウゼンのケバブ屋にて」より。