オシム前監督からメッセージ

プロとして適切な処置・治療をして下さり、プロとして適切な処置・治療をして下さり、わたくしのような重症の場合でも、助言に耳を傾け、規則正しく規律ある努力を続ければ社会復帰できるということを身をもって証明しました。

相変わらずでよかった。

千葉枠

巻“パパ前祝い”2カ月ぶり弾も落選

「千葉枠消滅」という話にもなっていますが、こんな状態で選ぶ方が異常。

  • 巻: 8/15鹿島戦で相手選手に足を踏まれ右足甲を打撲。8/18磐田戦で試合終了後にベンチからピッチ上の選手に駆け寄る際に足を引きずっている。
  • 羽生: 8/11川崎戦で右大腿部筋損傷の負傷。全治2週間の予定。
  • 山岸: アジアカップ大会中に脱水症状に。体重が3キロ減りコンディションが戻らない。
  • 水野: U22代表選出
  • 水本: U22代表選出

とはいえ、大久保や田中達や山瀬や前田遼には期待。もちろん寿人にも。

【アジアカップ:日本 vs オーストラリア】

AFC アジアカップ2007 決勝トーナメント準々決勝
7/21(土)19:20キックオフ(日本時間)/ベトナム・ハノイ
日本 1-1(PK4-3) オーストラリア
69′ アロイージ(オーストラリア代表)、70′ 高原直泰(日本代表)

テレビ観戦なのでテキトーに。

  • 今野、憲剛にはガッカリですよ。リスクを冒さない、責任を取らないプレーはホント残念です。つうかJでも対戦する時は同じ様にプレーして欲しい。
  • 巻の調子が上がっている。ということで今すぐ飛行機に乗って帰ってきて欲しい。本気で。
  • 巻がフォアチェックに行き、選手が走っている姿を見ていると「ほんとジェフっぽいサッカーになってきたなあ」と思ったけど、これがやっぱり今のオシムサッカーなんだな、と再認識した。
  • オシム監督の相変わらずの変態采配を見た。全国の視聴者の方々は引いたと思いますが、まああんな感じです。「観客とガマン比べをしました」というぐらい交代をしない人です。まあその試合に入るまで選手がどれだけのコンディションで、次の試合まで間隔が何日空くのかで変化をつけますけど。
  • お願いですから阿部を最終ライン以外で使ってください。
  • 高原すごい
  • 松木が代表を褒めだしてキモイ。でも、PKの「かわぐちー、かわぐちー、かわぐちー」はよかった。
  • キューエルはほんとダメだな。

アジア杯は必ず優勝しなければならないのだろうか?

「次のコンフェデに出場する為にも、アジア杯には絶対優勝しなければならない!」という、メディアの代弁者としてのコメンテーター(つうか松木、セルジオ越後)が声高にしているけど、次のコンフェデは南アフリカで開催されることを考えると、選手やサポーターの為にも行かない方が賢い選択だと思うのですが。

現地の人に言わせると、日本人女性は暴行の格好のターゲットらしいし、ドイツのコンフェデの時は各国はマジメに試合していたけど、南アフリカで同様にプレイするとは思えないしね。優勝してもコンフェデだけは棄権、というのが正解な気がする。(まあ南アで開催しない可能性もなきにしもあらずだけど)

4バックだと思うのが間違い

なんというか未だに誤解されている気がしているので敢えてコメント。
サイドバックのポジションの選手は実はウィングバックなんだな、というお話。オシム監督の布陣は基本的に「各選手が1列前の役割を果たしているんだな」と意識して見ると分かりやすい。

  • 今野・中澤・阿部・加地
    相手が2トップ+両サイドが攻め上がってきている状態。一見4バックに見えるが実は・・・。
  • 中澤・阿部
    相手が2トップの場合は、実は2バック。サイドバックのポジションの選手は、ウィングバックもしくはサイドハーフの役割。
  • 中澤・啓太・阿部
    相手が2トップ+中盤(ウイング)の選手で攻めてきている場合。サイドバックは基本的にサイドの選手。
  • 今野・中澤・阿部
    相手が2トップ+中盤の選手で攻めてきている場合、味方の中盤の選手が攻撃的な選手の場合。
  • 中澤
    ジェフサポの視点から見た最終ライン。阿部は最終ラインにいると怖いのでいないことにしている。基本ワンバック。「坪井いれろよ」と心の中で祈っている。
  • オマケ: 中澤・川口・阿部
    キーパーにスイーパーの役割を求める。ジェフで岡本がいるときの状態。マジ勘弁してくれと思うある種のトラウマ。

だから正しい布陣は、ウイイレ風に書くとこうなります。

FW 高原
ST 山岸・俊輔
OH 遠藤
SH 駒野・加地
DH 啓太・憲剛
CB 阿部・中澤
GK 川口

3.24 横濱チャレンジ! 日本代表 vs ペルー代表

キリンチャレンジカップ2007 – ALL FOR 2010! -
2007年3月24日(土)19:30/横浜国際総合競技場(日産スタジアム)/60,400人
日本代表 2-0 ペルー代表
得点:19′ 巻誠一郎(日本)54′ 高原直泰(日本)

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去年はドイツW杯後、ほとんど日本代表の試合を観ることができず、年が明けてから日本でのサウジ戦を見ると思ったよりオシムサッカーが形になってきていたので、ちょっとオシ爺の姿も見たくなったこともあり、代表戦を観にいってしまった。

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後半の早い時間でコンディションの問題で相手がほとんどプレスを掛けてこなくなったこともあり、ゆるい試合展開になってしまった。前半日本が自由にプレイできていない時間にセットプレイから得点していなければ違った試合展開になったかもしれない。

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監督が言うように、1人ひとりの選手がチームプレイではなく、自分のアピールの為のプレイに走りがちになってしまい、サウジ戦よりはチームとしてのダイナミズムが若干後退してしまったかもしれない。まあジーコ時代に比べると格段な違いなんだけど。

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阿部がやっぱり攻守の切替を実にスムーズに行なって、いたるところに顔を出していたけれど、遠征の疲れか判断の面でミスが多くピンチを招いていたので、やはり1番最初に交代させられた。高原は中盤によく顔を出しポスト役をこなし、ディフェンスも献身的に行っていた、逆に巻は相手ディフェンスの裏を狙うポジショニングと、あまり積極的にプレスにいかない姿は、「押さえているのかな?」と思わせるほどだったが、時間が経つにつれ、お互いに本来の役割に自然と戻っていった。巻はちょっとずつコンディションが上がっているのか、徐々にらしさが見えてきてよかった(ヘディングでのパスとか)。水野は本人も言うようにいつもの水野だった。

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それにしても、気が付くと巻、阿部、羽生、水野そしてベンチには水本とオシ時爺といったいどこのチームの試合を見に来ているのかわからなくなった(笑)。

オシム批判2006について

おそらく期初に立てた目標が達成できないだけの話で協会をはじめ各メディアや代理店がブチ上げている一大キャンペーンだと思うけど、年の瀬に向けてオシム批判キャンペーンが活性化してきている。
なかでも、セルジオ越後氏のテレビ朝日「激論バトル!!朝まで日本サッカー応援宣言」や「Ryu’s Video Report『ジーコジャパンとは?(前編)』」などでもコメントはかなりの悪影響を与えかねないだけにこの辺で援護射撃。

まずセルジオ越後氏からの批判について検証してみると、彼が言ってることは、

  1. 日本は批評を悪とする文化がある
  2. オシム監督にノルマが課せられていないのはジーコの二の舞となる
  3. オシム監督の方針は誤った方向に進んでいる
  4. 海外の選手を呼ばないのはおかしい
  5. つうか川淵責任取れ

という点に絞れると思うのですが、まず、セルジオ氏の日本代表に対して常に危機意識を持て、という主張については非常に賛同できます。でも、オシム監督やJリーグの現状に対しての認識はちょっと公正を欠いている感が否めないかと。特に「朝まで日本サッカー」の番組の中で「オーストリー(グラーツ)時代の功績は誰も知らない」「オシムはカネを年金を稼ぐ気分で監督をやっている」的なコメントは相当いただけない。
そもそもオシム監督はおそらく4年間代表監督を勤め上げる気はないだろう。協会の4年契約の申し出を断って“自らが言い出した”2年契約の終了時にそこでのチームの完成度を見てもう1年やるか、それともそこで自ら辞任するかのどちらかだと思う。(アジア杯で辞任キャンペーンを張られて辞めてしまう可能性もなきにしもあらずですが。)もし本気でカネを稼ぐのなら海外のクラブの監督を1年やって辞めるし、気楽に稼ぐだけであればジェフの監督をやっていた方が賢明だと思うし。

そもそもオシム監督のモチベーションがどこにあるのかを考えてみると、イメージしやすい人物として「スラムダンク」の安西先生を挙げることができると思う。安西先生が桜木や流川の成長を見て取って「これ以上おもしろい道楽があるか」と安西先生の想いを象徴するシーンがあるが、オシムにとってもサッカーとは人生の一部としての道楽である可能性が高い。よくジェクサポの間で言われるようにやはりオシム監督は「サカヲタ」なのである(笑)。Jリーグの視察や深夜放送で海外リーグの試合をチェックしているのも道楽の一環なのである。
ただし負けず嫌いの性格もあって、シャレにならないほど真剣なのですが。

そんなオシム監督の目下のテーマは「世界から敬意を表され、世界中の人々が即座にイメージできる日本サッカーの形を確立すること」なんだと思う。
ジェフでは1年1年結果を積み重ねていって、A3の蔚山現代FC戦に象徴されるジェフサッカーを作り上げた。そこで見せ付けたサッカーを代表でも展開して、勝利しそして日本のみならず世界中の人々を魅了するサッカーを作り上げることがオシム監督の目的なんだろう。

で、いま代表というか日本のサッカー会に一番足りないのは「戦術的理解」、後藤健生氏が言うところの「フットボールの文化」と見たオシム監督はジェフで行なっていた練習を代表に取り入れているのであろう。どうも日本のメディアは野球のものさしでサッカーを図ることが多すぎる傾向が強い。よくよく考えると団体球技を論じる文化がこの国にはなかったことを考えると致し方ないことなのかもしれないが、いまのメディアの上層部にいる方々が完全に一掃されるまでボクたちは待てないわけで、正直この点はオシム監督に期待する他ない。

とはいえTEN氏がいつも指摘しているように「オシムの采配で負ける試合も出てくる」監督であることは間違いなく、やることなすことすべてオッケーではないのだが、4年と言わず、20年、30年と見ていった時に、今オシム監督が代表監督に就くということは、失った後で悔いても悔い切れない幸せなことなのである。

オシム監督を失ったボクらが言うのだから間違いない。

こういうのがサッカーをダメにしていく

オシム重圧アリアリ…参謀なし語録なしビジョンなし
夕刊フジ編集委員・久保武司さんとやらの記事がひどい。

そんなオシム監督が目指すサッカーは、「早いパス回しと敏捷(びんしょう)性…。そんなところでしょうか」と田嶋委員長は解説したが、W杯ドイツ大会を見る限り、惨敗したサッカー日本代表が劇的に変化することなどありえないことは、誰もがわかっている。これではジーコジャパンと相違がないではないか。

あくまで田嶋氏の表現であって、オシム監督の表現ではないのでそもそも見当違いなのだが(田嶋氏が監督であれば話は別だがね)、「欧州レベルの戦術理解度の浸透」、後藤健生さん的な表現でいうところの「フットボール文化の有無の違い」が課題なだけであって、まずは、「スペースをつくるための走る動き」、「味方の選手のプレーの選択肢を増やす為の走る動き」、「同様にフィニッシュにかかる人数を増やす為の走る動き」、「効率的なプレッシングを実現するための走る動き」といった、いわゆる「考えながら走る動き」という非常にベーシックな、野球で言うところの「ノーアウト一塁で次の打者はバント」レベルの基礎戦術の理解すら日本のサッカーはできていない、という点に関して認識の相違がある限りは、いくら議論しても無駄である。
しょうがない。この氏ははじめて「監督」というものを目にしたのだから。

オシム監督が、「まずは身長の高い選手を見つけたいが、日本ではそれは難しい」と、すでに白旗状態なのも見逃せない。

言い訳ではなく、現実を直視してだけの発言。日本人の平均身長は185cmではない。その課題をいかに別なアプローチで克服するのかが課題といっているだけであって、課題に向き合わないとはひと言も発言していない。確かに前監督はこの課題を直視しなかったが。

ジーコジャパンの失敗も、神様だったジーコ監督に異を唱える「参謀役」が不在だったことがある。同じ轍を踏まないために今回、2人の日本人コーチが入閣したが「ヘッド格とか、そういう形は一切ない」と田嶋委員長はいう。

クラブや代表での監督経験のない監督に対しては、往々にしてここでいう参謀役が設けられることがあるが、オシム監督は実績およびその手腕には疑いようのないものがあるため、参謀役が不在で当然である。むしろ、誰がオシム監督の参謀役を務められるというのか?

具体的なマニフェストを示さなかったことで、早くも報道陣の間からは、「本当に大丈夫か」のささやきが聞こえてきた。

氏は、「マニフェスト」ではなくて「キャッチコピー」を求めているだけであって、マニフェストは十分に示されている。一流の寿司屋に行って「サラダ巻をなぜ置いてないんだ!」というクレームをつける感覚に近い、あまりにも虚しいコメントは金輪際限りにしてほしいものだ。

隠れた不安というならば、(別に隠れていないけれど)「選手起用、交代策が非常にコンサバティブで手堅過ぎる」、「基本的にリスクを犯すサッカーの為、いい内容をしつつも負けることがある(気持ちのいい負け方なのだが)」など、まっとうな意見を挙げてきて欲しいものだ。

遊びに来てね。展覧席じゃなくてウバさんゾーンあたりに

淀川社長コメント「ジェフユナイテッド市原・千葉をご支援いただいているみなさまへ」

なんとなく終戦モードが漂っている感がするので、それに備えることにしよう。ただ、リーグ戦もカップ戦もA3も戦いの真っ只中なんですけどね。

あと、間瀬さんたちはやっぱり連れて行かないですか。オシム監督らしいや。ウバさんには断られたのか、それは監督がちょっと心配だよ。せめて、
○: 反町康治氏、小野剛氏ら
×: 山本昌邦氏、大熊清氏ら
は絶対にお願いします。気付いたら「ハラヒロミ」とか名前があったら相当ウケるけど。

オシム・ジャパン騒動について思うこと

巻の選出騒動に続き、オシム監督の大騒動が勃発中ですが、去年の今頃はまだ臨海で試合をやっていたことを思うと、隔世の想いを抱いてしまいます。

オシム監督の大騒動については、ここまでに至ったプロセスやら、物分りの悪い身勝手なクラブに仕立て上げられてることや、最終的にどうなるのか、を除いて考えると、テレビ、特に情報番組・報道番組でジェフの試合の模様を流してくれていることは、PR的には結構オイシイ感じがしますね。ようやく「走るサッカー」から「考えて走るサッカー」と言い換えられてきましたし。
(とはいえ、どこが考えて走るサッカーなのか、の解説は誰もできなかったけど。あと、シュトゥルム・グラーツなどのクラブチームでの実績が無視されているのがすごい。チャンピオンリーグの2次リーグに進出したことの監督が、これまで代表監督になったことってあったっけ?しかも率いたのはオーストリアのあまり資金が潤沢にあるとはいえないクラブ・・・。)

とはいえ、いろんなメディアが都合のいい形で、特に「オシム監督+協会 vs ジェフ」という構図で描かれているケースが多すぎなので、それについて、現状のオシム監督の考えを推測して整理してみることにしよう。

まず、日本代表監督をやりたいか、やりたくないか、という意味では「やりたい」という意思を持っている、これは間違いないと思う。
これは、長束さんのブログでも触れられているように、世間の人が思うよりも日本のサッカー界は代表を中心に回り過ぎていて、特に、マスメディアにとってJリーグは相当軽んじられた存在になってしまっている為(事実、地上波からは完全に消えつつある)、クラブチームを通してあるべきサッカー像を伝えることは事実上不可能な状態に陥っており、日本のサッカーをよりよい方向へ向ける為には、日本代表のサッカーを変えるしかない、という考えに至っているからだと容易に想像できますね。長いけど。

つまり、日本のサッカーを軌道修正するには、代表のサッカーを変えるしかない、とそこまでオシム監督は日本のことを考えてくれている訳です。また一方で「自分がやるしかないかも」と思ってしまうほど、(知ってのとおり)日本の状況は悪いはずです。

これまでの代表監督と比べて、金や名誉やステップアップといったそういったモチベーションはオシム監督はなく(事実そうじゃなかったら、とっくにレアル・マドリーの監督になっている)、あくまでもいい意味でチームを研究対象としてみて監督をやっている気がします。身近なところだと、「スラムダンクの安西先生」と同じモチベーションなんですよね。「自分がトライした結果が手に取るように見える、そのプロセスが何よりたのしい」、このモチベーションに何より喜びを感じる方であると推測されます。

また見逃せないのは、チトーから受け継がれているユーゴスラビアのパルチザン精神が、ビッククラブに代表される、体制側に付かないというスタンスに結びついているように思われます。

とはいえ、個人的には、オシム監督は「練習でできないことは、試合でできる訳がない」というタイプの典型だと思うので、トレーニングの期間をあまり取ることができない代表監督として、「皆が痺れを切らす前に」結果を出せるかどうか、というのは非常に不安なものがあります。スタメンの選び方や試合中の交代は、想像を絶する程手堅いところがありますしね。あと、中島浩司や山岸や今の楽山など、ジーコ監督と三都主の関係など比較にならないほど育てる為に使い続ける面があるし。

そういった面を正しくみんなに説明していくことが、ジェフサポの役割だったりするんだろうけどね。
しっかし、でもやっぱオシム監督の胴上げは見たいよね(笑)。