ここ数日の騒動を見て思うこと

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さゆログさんのところから拝借。

あと宇都宮さんがいいこと言った。西部さんもカモン!

そして「失言」が意図的か否か以前に、ジェフ千葉のクラブ関係者、選手、そして何よりもサポーターの心情というものを、あまりにも無視した発言であったことが、私にはどうにも納得できない。彼らがこの3年半の間、どんな思いでオシムとともに戦い、どれだけ苦しみと喜びを分かち合ってきたか――ジェフのサポーターではない私でも、それなりの理解と想像はできる。そうした大切な思い出を踏みにじるかのような今回の「失言」を、少なくともジェフのゴール裏の住人たちは、決して許すことはないだろう。

ちなみに、「もし拉致られた時は通訳どうなるの?」と思って真っ先に頭に浮かんだ長束さんもこのようにコメント。通訳、キング・カズもありかな。←いかん、賛成のスタンスか、反対のスタンスかハッキリしなくなってる(笑)。

協会が断った、ですか

イヌゲノムさんところから。
> こんにちは、ジェフスレ。
> ご無沙汰してます。
> オシムさんを次の日本代表監督に、という声があちこちから挙がっていますね。
> 最近サッカー協会から打診があったらしいという話がありますが、
> 私が知っている限り本当です。
> しかもそのオファー、オシムさんは断っていません。
> 断ったのは協会の方です。
> オシムさんは、監督を引き受けるための条件を提示しそうですが
> (もちろん金銭ではなく体制について)協会側が受け入れられないと断念したのです。
> その話を聞いたとき、サッカー協会は日本サッカーの未来のために
> 本気で改革するつもりはないのだと感じました。
> とても残念なことです。
> もっともオシムさんは、代表チームよりジェフというチームで
> 世界を相手に戦いたいと本気で考えているようで、
> アジア進出を足がかりし、世界クラブ選手権にチャレンジできる> まで
> まだまだジェフを率いるつもりみたいですよ。
> A3、皆で応援しましょう。
どうりでナビスコの清水戦@フクアリで、協会の関係者(ごていねいに協会のパスをクビからぶら下げていた方々)がぞろぞろいたわけですね。
イヌゲノムさんが言うように、条件が合わなかったというのは、体制面、特に「麒麟杯」の扱いを含むマッチメークの問題とか選手選出の基準(三本線のスパイクのヒトは有利)とか、ひょとしたらジェフと監督兼任とか、そういう面だと思いますね。たしかジェフの監督としての契約金は4千万程度だから金銭面で条件が合わない、というのは考えられないので。
見てみたかった、というかオシムサッカーのエッセンスは日本のサッカー文化に組み込むべきだと思うから、監督にしないまでも、それを実現できる方法を考えてみる、というのは大事かも。
にしても、汐留とオシム監督って絶対合わないに決まっているので、アジア杯で準決勝敗退程度の理由でクビにされるより、ジェフに専念していただいた方が、サポにとってはうれしいかもね。

「勝って兜の緒を締めよ」とは言いますが・・・。

以下、某国内クラブチーム監督のコメント

残念なことは、最後に結果がひっくり返らなかったこと。うちの選手にとって、あのプレーの内容では、逆に結果がひっくり返ったほうがよかったと思っている。

(中略)

技術的に低い選手が、ボールを失って、そして攻め込まれた。
こういう結果になったということは、うちの選手のためにもよかったと思う。
どういうことができるのか、そして、どういうことができないのかということを把握するためにはね。
ただ、一番最初にもいったが、今日のゲームはすごくいい経験になったし、
もっといい経験をするには、逆転負けをしたほうがよかった。
そうすれば、選手もどういうプレーをするべきか、何をしちゃいけないのかがよくわかったはず。
本当に逆転されればよかったと思っている。

この人の率いるチームは本日4-3で勝利を収めています。
つまり4-0から逆転負けした方がよかったと言ってます(‘-‘ ;)。

「J1ジェフの監督が日本人を批判」って

infoseek のスポーツニュースの見出しが、「J1ジェフの監督が日本人を批判」に。
リンク先は、日刊スポーツの記事で、千葉オシム監督「日本のブラジル化」指摘 (日刊スポーツ)

千葉のオシム監督が、日本代表の「ブラジル化」を指摘した。W杯で対戦するクロアチアメディアの取材を受け「Jリーグには多くのブラジル人監督と選手がいる。ただ日本人には個人主義が欠け、誰もプレーの中で責任を取らない」と批判。またジーコ監督についても「自分の信じた選手のみ使う。中村は創造性にあふれるが、あまり走らない」と皮肉った。(小柳津千早通信員)[ 2006年3月14日9時47分 ]

という記事。
この記事は、ジェフ千葉のトルコキャンプ時に行われたインタビューがもとになっていて、日本語のソースとしては、“最近サッカー番組に登場しまくっている元クイズ王”長束恭行さんの「クロアチア・サッカーニュース」の「トルコ合宿中のオシム・インタビュー」がある。
そもそもこの記事はリリース時に、「中田・中村批判」ということでサカオタの周辺で一度炎上、最近ようやくおさまってきたなー、と思っていた1ヶ月以上前の既出ネタ。かなり「なぜいまさら?」の感あり。
そして、焦点となるオシム監督のコメントは、

ジーコはブラジル学校みたいな存在だ。サッカーを愛しているし、選手も好みから選んでいる。ある代表選手は所属クラブでは不安定なプレーをしていても、彼の下では代表でプレーする。中田と中村のせいでジーコは苦しむことだろう。彼らはクラニチャルのように走らず(ボールを)待っている。ジーコのマイナスは余りにも攻撃的にプレーし、守りを固めないことだ。そのことはセットプレーでとりわけハンディキャップになるだろう。

という箇所になるが、長年オシム監督の言動を見ていれば、

  • 日本は、日本人の身体的特長の“すばしっこさ”を生かしたサッカーをすべき
  • 積極的に走って相手を追いかけて(積極的に前線からプレッシングをかけて)、ボールを奪取したらカウンターに移るサッカーを展開すべき
  • 当然、カウンター時に限らずあらゆる局面で数的優位の状況はつくるべき(それも、日本人の献身的な自己犠牲の精神がベースとなるからこそ活きる)

というオシム監督の持論の文脈に沿って、「中田と中村は(先に述べた)“マイボールにする動きが得意な選手”ではないので、ジーコ監督は苦労するはずだよ」と言っているだけなのである。

ロナウジーニョに関するコメントにあるけど、ロナウジーニョが生きるのは「バルセロナのチームメイトの献身的な動きがあってこそ」と暗に語っているように、わかりやすく言うとガットゥーゾ タイプの選手が1~2人は必要だと思うよ、と日本に対してアドバイスしてくれているだけなのである。
まあ、オシム監督もそろそろ抜き差しならない時期に来ているのは分かっているので、「メディアが飛びつきそうな言葉『中田・中村』を例に挙げて日本の危機感を煽った」という、つまりは“親心”な気がいたしますが。

しっかし、日刊スポーツも日刊スポーツだが、infoseekは煽りすぎ。「日本人批判」って。ホント、オシム監督が言うように、メディアは「その言葉で戦争を起こそうと思えば起こせる」のだなあ、と改めて実感。
オシム監督は、90年イタリア大会ベスト8の代表監督なんだし、FIFAのテクニカルディレクターなのだから、もう少し敬意を払うべきだと思う。

オシム監督にサインをもらった

さっき朝いちで御茶ノ水の病院に行って、ふだんならこんなルートを選択するはずないのに、御茶ノ水から中央線に乗って東京駅で山手線に乗り換えるためにホームに降り立ったところ、なんとそこにジェフ千葉のイビチャ・オシム監督がいらっしゃるではありませんか!
御大は身長が190cmを超えるので、1発で「あ、オシムだ!」と気づくのは当然ですけど、チーム・ジャージを着ていてスタジアムで見る姿と全く同じだったので、ものすごくウケた(笑)。
前回の巻選手の反省を踏まえて、今日は意を決して監督の後を追いかけ、同じくジェフ千葉の祖母井GMと会話するために監督が足を止めたところで、「サインください」とお願いして、病院で時間つぶしのために買ったサッカーダイジェストの表紙にサインしていただいた。家宝誕生の瞬間である。
さっそく、その足で伊東屋へ立ち寄ってファスナー式の透明のブリーフケースを購入して、永久保存対策も万全にしておきました(笑)。
それにしても今年は、ジェフ関連にすべて運がつぎ込まれている気がしてならないけど、ま、それもいいかな、と思ったりもする今日この頃です。

それにしてもやべっちFCで堀池氏に「この3年で何が一番変わりましたか?」とたずねられて「ウチの選手はよく走るんです」と誇らしげに語った姿は忘れられないですね。泣いたし。

オシム語録炸裂!!

あまりにもかっこよ過ぎてたまりません。
【J1-2nd:第1節】市原 vs 広島:オシム監督(市原)記者会見コメント [ J’s GOAL ]
日本の才能ある選手は、逆にあまり走らない。才能のない選手が走っています。
あの選手たち(レアル・マドリーの選手たち)は才能がありながら、
最大の努力をしています。そこを一番見るべきだと思います。