J2:第8節 千葉 vs 岐阜

4月25日(日) 2010 J2リーグ戦 第8節
千葉 2 – 0 岐阜 (16:03/フクアリ/10,333人)
得点者:21′ アレックス(千葉)、49′ ネット(千葉)

P4253951

去年の天皇杯の借りを返せたが、やはり依然として1シーズンでのJ1復帰には大きな不安が残る。シュート数の上でも相手を大きく上回り、スコアも2-0と理想的な形で終えることができたが、評価の難しい試合だったと思う。

P4253936

8試合を終えてJ2でのジェフの立ち位置が明確になったと思う。個の選手たちの能力の高さと敢えて悪い表現をすると青臭いサッカースタイル。それがJ2でのジェフだろう。

試合展開もJ1からの降格組を除いた相手に対しては似たようなものになっていて、当然のことだが自陣にリトリートした相手に対して、ネットのところにボールを入れようとするのだが思うようにボールが入らず、そうこうしているうちにカウンターを食らってしまう。

唯一有効な手立てというかJ2規格外のプレーである倉田のドリブルでの仕掛けによって、それまである意味均衡が保たれていたピッチ上の世界の秩序が崩れゴールが生まれる。この試も倉田のドリブルの突破からアレックスへのラストパスによって先制点が生まれ、西部さんのいう「戦術”先制点”」によって結果的に勝ち点3を手にした試合だったように思う。

本来であれば倉田だけではなく両サイドバックの選手が同じ位置から1対1を仕掛けていくことで、攻撃の閉塞感を打ち破ることができると思うのだが、渡辺、鎌田の両サイドバックは若さもあり有効な攻撃のオプションとなりえていない。

P4253931

この日は、山口に代わりシーズン初の出場となった中後がアンカーに入ったが、やはりJ2では格が違い可能性あふれる前線へのロングパスを披露していた。山口も悪くないだけに中盤の底を2枚にして今は勇人と工藤の2枚で構成している前目の中盤を1枚にするなどのオプションも考えられるのではないか。

いっそのことジェフだけ12人で試合をしたいほど悩ましい問題だが、アレックスを外して後半勇人と入れ替えることで、後半途中からの攻撃の失速を防げるかもしれない。これは完全に素人考えだが。