【ヤマザキナビスコカップ】千葉 vs 京都

6月7日(日) 2009 ヤマザキナビスコカップ
千葉 2 – 1 京都 (18:00/フクアリ/10,208人)
得点者:10′ 深井正樹(千葉)、13′ 巻誠一郎(千葉)、79′ 角田誠(京都)

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水野の目にそこは「帰る場所」と映っただろうか。

互いに決勝トーナメントへの進出の可能性は断たれ消化試合となったこの試合、前半はパウリーニョがいなくコンディション、モチベーション的にも難があった京都を千葉が圧倒し、早々と2得点を奪いゲームの大勢を決めた。

千葉の試合は約1ヶ月ぶりの観戦となったが、京都のプレッシャーがゆるかったとはいえ、ボールのつながりはスムーズになり、相手ボールを奪った後の展開が非常に効果的に展開できていた。特に相手の裏を狙ったパスが効果的に通り、複数の選手が連動して決めた先制点の奪い方は、今後もこの形を見せて欲しいと思う素晴らしい形だった。

それにしても下村は何故今年になって攻撃の基点となるようなパスをだせるようになったのか。うれしい誤算だ。

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初めて見た福元はパウリーニョに手を焼いていたとはいえ、全体的に無難な出来栄えだった。非常に質の高いフィードを放てていたし、良い判断で前に飛び出して相手の攻撃の芽を刈るなど、U20代表キャプテンの看板に偽りはないようだと思えるほど素質の高さが感じられた。

今後、出場機会を獲得しゲーム感を取り戻すことでチームにより大きく貢献してほしい。それだけ期待できる選手だと思った。

前向きに捉えられることも多かったが、後半新居が欲しいタイミングで和田がボールを後に戻したり、やはり相手の攻めに圧倒され自陣に引きこもる時間が長くなったり、パウリーニョが入ることによって悪癖のラインを下げるというのは一向に直る気配がないのは非常に残念だ。

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シーズン前からGMが宣言していた外国人FWの補強の話は、噂すら一向に聞こえてくる気配がないが、補強を成功し前期の課題に対して明確な答えを出し、充実した後期日程を迎えられるよう、中断期間の時間を大切に使って過ごして欲しい。