【J1:第9節】千葉 vs 鹿島

5月2日(土) 2009 J1リーグ戦 第9節
千葉 0 – 2 鹿島 (16:03/フクアリ/17,009人)
得点者:15′ 野沢拓也(鹿島)、50′ 小笠原満男(鹿島)

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ラストパスの制度の問題は技術の問題もあるけど、攻撃の組み立てのプロセスに問題がある。

後半の開始直後の時間帯、千葉のプレスが機能しなくなり、鹿島側は思い通りにボールを持ち続けた。何分間もの間、千葉の選手はボールに触れることすら出来なくなっていたが、攻めの面でもそうだが守備においてもプレイが愚直過ぎる為、相手に裏をかかれ続けられるのではないかと感じた。

鹿島のピッチ全体を使った長短のパスを見事に織り交ぜたパス回しに対し、ジェフのプレスはまるで機能しなかった。特にジェフの選手が3本以上のパスをつなげられず相手陣内に攻めることすらままならない状態に対し、鹿島はジェフ陣内の奥深くにいとも簡単にボールを通し、簡単に決定機を演出した。

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鹿島からボールを奪えないジェフの焦りがどんどん募っていき、ボールばかり追ってしまう守備は、小笠原-野沢と繋がれ先制点を奪われる格好になった。

守備面での欠陥が露呈した上に、攻撃面でも巻に当ててそのこぼれ球から攻撃をスタートする「唯一」でかつ大味な攻めの形は鹿島の最終ラインに巻が簡単に抑えられることで、機能性を完全に失っていた。

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これが本場のフットボールのスタイルなんだろうけど、そのサッカーはインテリジェンスが欠けているように見えて、残念だけど魅力的に見えない。

選手が局面に応じてスタイルを変えられないことが問題なのだろうが、ただ指揮官に対しても何かを求めたくなるのは我侭なのだろうか。