【J1:第5節】千葉 vs 磐田

4月11日(土) 2009 J1リーグ戦 第5節
千葉 1 – 1 磐田 (16:03/フクアリ/14,496人)
得点者:19′ オウンゴ-ル(千葉)、74′ 前田遼一(磐田)

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この試合のブーイングは、試合内容を理解できないことを宣言しているようなもんだ。

試合を重ねるごとにチームが進歩しているので、去年と今年の状況は全く別だと認識している。確かに「1点しか取れず、1点は必ず取られる」というのは問題視したくなる状況だが、去年の様に大量失点→守備偏重布陣→さらに大量失点という悪循環には陥っていないので、安心は出来ないがチームとしての底は見えたので悲観は全くしていない。

攻撃・守備の両極面において各選手間の距離は良くなり、苦し紛れのパスは減りスムーズな形で再度チェンジが織り交ぜられたりと、開幕当初に強く感じたもどかしい感じはなくなている。工藤がいい形でシュートを放ったり、終了間際にも見せたアレックスの前線を飛び越えてフィニッシュまで繋げる形(本当にアレックスは佐藤勇人の様)を見る限りは、勝ち点3を手にするまで本当に「あと5%」という気がする。

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試合終了前の1対1の局面で巻にはシュートを放って欲しかったが、それ以外の場面では、序盤は押されはしたものの那須とのマッチアップに勝利し、また自らが作った裏のスペースに効果的なパスを出すなど非常に機能していただけに、巻に対して罵声を浴びせるのは全く同意できない。
対照的に相手からのプレスを受けると簡単にボールをこぼしてしまう前田に比べれば、私には巻がとても頼もしく見えた。

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確かに第5節が過ぎ未だに白星を挙げられない事実は去年のことを思い返すし褒められた状態ではないが、自分たちが手にしかけている形を放棄するのは得策ではない。
何となく今の状態は2007年の大宮に似ていて、この年の大宮も引き分けばかりで勝利できなかったことを受けて監督を解任したが、それまで構築してきた守備的なスタイルを半ば放棄した為に自分たちの形を失い、さらに残留争いに巻き込まれたが(むしろ自ら飛び込む格好になったが)、このことを考えると監督解任やスタイルの転換についての言及はあまりに無責任過ぎる。