12月21日(日) FCWC 2008
リガ・デ・キト 0 – 1 マンチェスター・U (19:30/横浜/68,682人)
得点者:73′ ウェイン・ルーニー(マンチェスター・U)
ルーニーが凄かった。というよりルーニーだけが別次元だった。
両チームともほぼ応援の無い静かなスタジアム。ワールドカップとも違う不思議なというより奇妙な雰囲気に、平衡感覚を失うような感覚に陥った。
前半マンチェスターUが力づくで攻め込んだように見えたが、リガ・デ・キトは、実質6~8バックの布陣でラインを深く引いていた為、ペナルティーエリア付近までは、マンチェスターUがダイナミックにボールを運べているだけであった。
キックオフ直後は、主軸選手を中心にキトゴールに襲い掛かっていたマンチェスターUだが、キトのGKのファインセーブもありゴールを割れなくなってくると、徐々に攻め手を失って行っているように見えた。
バロンドールを受賞したロナウドは、意味の無い曲芸のようなフェイント、先の展開を考えずに行き当たりばったりのドリブル突破などバロンドールに全くふさわしくないプレーを続けた。
後半になると、キトの選手にカラダを寄せることでドリブルが全く機能しない、そもそもプレス全体に弱いという弱点を露呈し始め、徐々にゲームから消えていった。
テベスではなくロナウドを下げるべきだと思ったが、ファーガソン監督はどうやらサッカー以外の事情でその手は打てなかったようだ。
逆にルーニーの職人のようなたたずまいと、シンプルにかつ的確な判断で無駄のないプレーを重ねる姿に感銘を受けた。なんというか完璧なフットボール選手を見た気がする。
身長は高くないのだが、相手を背負ったポストプレー時のカラダの使い方や、常に正確な精度でゴールを捉えるシュートそしてそれが放たれるテンポ。全てがすばらしかった。
応援のないスタジアムには、ルーニーのシュートの音が響き渡り、たぶんこの音は一生私の耳に残ることになるだろう。
あー。ギグスとスコールズを見たかった・・・。
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