【第88回天皇杯5回戦】大宮 vs 名古屋

11月15日(土) 第88回天皇杯5回戦
大宮 1 – 2 名古屋 (13:00/NACK/4,371人)
得点者:2′ ヨンセン(名古屋)、25′ 内田 智也(大宮)、34′ ヨンセン(名古屋)

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名古屋の試合が見たくなってNACK5スタジアムまで天皇杯の試合を観に行った。やっぱりオシム親子が会場に来ていた。あの人分かり易すぎる(笑)。

前半2分の先制点はスタジアムに間に合わずに見逃してしまったのでコメントすることができないが、今期3試合目となる名古屋の試合は、相変わらず後方から縦への早いロングボールを有効に使って効果的な攻めを展開していた。

決勝点となったヨンセンのゴールも、中村直志が中盤のそこから左サイドの相手ディフェンスの裏のスペースを有効に使ったマギヌンへのパスから生まれたものだ。中村直志のパスは、決して広いとはいえないスペースを見事に付いたパスだった。

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両サイドバックの阿部、竹内から文字通り放たれるロングボールは、ピッチを対角線上に縦断し、相変わらず両サイドのスペースをいやらしく使う戦術を実現していた。あのスピードと精度のキックは、ジェフにないものだけに本当にうらやましい。ミラーがああいうパスを求めているのだろうし、あのパスがあれば両サイド(ウイング)の選手がもっと危険な選手になれると思うのだが。

ただ、両サイドからの攻めに特化している反面、中央のエリアから力強く攻めあがるというオプションが行使されないことが、名古屋の攻撃の怖さを半減させていたように感じた。特に中央に絞りがちに動く小川がフクアリでの千葉戦とは違いドリブルで積極的に仕掛けることはなく、中村直志も縦へ勝負すべきところで横や後ろにパスを回してしまい攻撃に迫力が生まれなかったのは残念だった。今のメンバーに加え縦のラインで有効な補強ができれば、名古屋は本当に強くなるだろう。

後半、「バキッ」とバヤリッツアが呼ばれたのを「マキッ」と聞き違え、ビブスを脱いだのに「お前じゃない」といわれていた巻弟はおもしろかった。

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一方大宮は、先日の千葉戦とは違いボールに対する執念が薄く、結果同様あまり脅威を感じられないサッカーをしていた。相変わらず小林大悟や見事としか言いようがないロングシュートを決めた内田の調子はよく、ラフリッチとの連携も上がっていたが、残り3戦全部勝てるパフォーマンスには見えなかった。

そうまだ千葉にもチャンスはある。だから次の横浜Fマリノス戦は、どんな無様な格好でも千葉は勝利を手にしなければならない。