僕らのミライへ逆回転

雑誌「Cut」の購読をやめてから映画に関する情報がきちんと入らなくなって、この作品も完全にスルーしていたのだけれど、映画館の目の前を通ってこの作品が上映されていることを知って、予告編上映中に劇場に駆け込んで見た映画。

ミシェル・ゴンドリー+ジャック・ブラックの期待せずにはいられない組み合わせだけあって身構えて席に座ったものの、上映直後からのあまりにバカバカしい展開から「内輪だけで喜んで作った映画か」と一時不安になったが、監督たちが伝えたいことを理解してからは、作品にグッと引き込まれた。
はじめは単なるおふざけにしか見えない主人公たちの行為が、監督をはじめとするモノづくりを愛する人々が、自身の「モノづくり」に対して初めて心奪われた頃の気持ちとアイデアを表現していることがわかると、そこは映像の魔術師ミシェル・ゴンドリーだけあって、ちりばめられたアイデアが一斉に極上のエンターテイメントとしてたのしむことが出来た。

エンディング間近になると、それはどんどん純度を高め、そのピュアネスによる美しさは何よりも得がたい感動を生んでいた。映画館中に観客のすすり泣きが響いていたことが何よりもそれを証明していたと思う。

ミシェル・ゴンドリー監督自らが出演する予告編も「sweded」版という手の込み様(笑)。YouTube の公式チャネルもオモシロイので映画と共に要チェックです。

でも、邦題はサイテーだな。

Leave a Reply

Your email address will not be published.

You may use these HTML tags and attributes: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>