3日目。3日目は何と言っても「Sigur Ros」である。
むしろ今回のフジは、このシガー・ロスのためにあるといって過言ではない。前回の来日は、文句なしの人生ナンバーワンライブ!だったので、そりゃ期待するなって言う方が無理な話なのである。
前回の東京国際フォーラムのステージでは、荒涼とした風景の先に、なんというか魂はもちろん「人生」そのものを持ってかれた感覚に陥ったので、あの感動を超えるミラクルが起きるのか否か、その辺もぜひとも見極めて行きたい。
→シガー・ロスのライブについてはこの辺をどうぞ(渋谷陽一の部屋)
http://www.rock-net.jp/shibuya/sigur.html
上では「体験記」のはずなのに気構えが書かれているが、その辺は置いておいて、当日の朝からの行動を書き記していきたいと思う。
昨日よりは若干客数が減ったようで、テント張り競争も比較的余裕で勝利。朝いちのグリーンのステージでは、「The Knack」がマイ・シャローナを5回ほど演奏していて飽きてきたので、朝食がてらにテント張り組みを従えて奥地へ向かう。
アヴァロンで朝食を取った後は、昨日のアヴァロンでよかった「THE PEACE IN LOVE PERCUSSIONS」をオレンジで見て、さすがに疲れも溜まってきているので、そのままフィールド・オブ・ヘヴンでまったりとして過ごす。
同行者たちが「SOUL FLOWER UNION」を見るためにホワイトへ集合しているが、ひとりテントへ戻り、寝ながら「EGO-WRAPPIN’」を聴く。寝ながら聴けるところがフジの醍醐味だな。昔ニール・ヤングを寝ながら聴いて以来、ある意味ふっ切れて無敵な状態になった気がする。
癒し系の「Aqualung」を軽くチェキって昼食を取り、テントから離れるのが億劫だったという前向きな理由でグリーンの「くるり」を見る。その後はくるりと同じ理由で「The Beach Boys」を見る。途中で「BOOM BOOM SATELLITES」を見るためにホワイトへ移動しようかと思ったが、「Royksopp」~「Moby」という流れにすることに決定。
モービーの後は、2年前にサマソニで見たので「The Mars Volta」はパスして、晩飯などを食べ、トイレにも小まめに通い、トリに備える。グリーンのトリ「New Order」は、本当なら全部見たいが、頭3曲だけ聴いて「Sigur Ros」に備えるために移動。
シガー・ロスのステージは、常時目が涙で歪んで3割増しで世界が美しく見えた。シガー・ロスの後は、グデグデのボビーを横目にレッドマーキーへ向かい「SUGIURUMN」、「Mylo」と最後の力を振り絞り踊る。当然ここで力尽き3日目も終了。
「来年はU2だよな」
と毎年同じことをいう同行者たちのひと言は、今年のフジが終わったことを告げる合図でもある。
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