J2:第1節 千葉 vs 山形

3月4日(日) 2012 J2リーグ戦 第1節
千葉 2 – 0 山形 (15:34/フクアリ/11,479人)
得点者:46′ 藤田祥史(千葉)、69′ 藤田祥史(千葉)

J2:第1節 千葉 vs 山形

気がつくとピッチには、昨季から所属する選手は岡本・佐藤勇人・竹内だけになっていた。残りの8人は新加入の選手になっていた。それでもジェフのサッカーは機能し山形を圧倒した。木山監督の評価を決定づける試合展開だった。

久々に楽しい試合観戦だった。去年までは娯楽ではなく「義務」としか感じられない自分がいた。スタジアムへの足取りも自然と重くなった。だが、この日の試合はそんな気が滅入るような時間とはならなかった。

J2:第1節 千葉 vs 山形

G大阪で長年レギュラーを務めた山口智が最終ラインに入ったことで最終ラインが高めに保たれ、全体がコンパクトになり選手間の距離が適切に保たれることになった。その結果、木山監督が目指す「アーセナル式」のスペースを生む動きを作る&使うサッカーが機能した。

また、時折山口智たちが、足元に早い縦のボールを入れ、前線の選手が一旦下がって受けることで生まれた後ろのスペースを使うなど、近年ジェフに観られなかった形だっただけに本当にうれしかった。いや、普通のことなんですけどね。

J2:第1節 千葉 vs 山形

キックオフ直後は、セーフティなエリアからアーリー気味のクロスを上げていた武田が、得点のシーンでは自ら仕掛けて奪い取ったスペースからクロスを上げて得点が生まれたり、佐藤建太郞の目立たないところで、きっちりと相手のパスやセカンドボールを押さえ、その後落ち着いてボールを回す姿を見ては、先に述べた山口智や2得点した藤田などを含めて、神戸TDの仕事ぶりが良い結果に転がりそうな雰囲気を感じた。

J2:第1節 千葉 vs 山形

何より去年はボールを持ちたくないのか、目の前にいる味方選手にすぐにボールを渡していたのが、2~3人で連携して自分たちの型を作って相手を崩そうとする、そしてそれに続くプレーで相手選手に対し1対1を挑み、フィニッシュのプレーに結びつけようとする選手達の表情が、気のせいか明るく見えた。