2月20日(日) 2011Jリーグプレシーズンマッチ
柏 0 – 1 千葉 (13:00/柏の葉/9,249人)
得点者:53′ 深井正樹(千葉)
春の訪れと新シーズンの到来を告げるちば銀カップが今年もやってきました。ドワイト新体制となって初めて見る試合だっただけに、期待と不安が入り交じる一戦となりましたが、結果としては「まあそうだよね」といういくつもの課題が目の前に立ちはだかったスタート地点に立った心境になった、というものでした。
ということで感想は箇条書きでつらつらと行きたいと思います。
- 柏は明らかにキャンプ疲れが目立って判断も良くなく、今日の試合をテストマッチ以外の何者でなくした。双方とも今日の結果は本番にはあまり関係ないと言って良いだろう。
- ドワイト監督が、最初の課題を守備の構築と掲げていたこともあり、守備については安定さが見られた。去年の無秩序な守り方に比べれば、オーソドックスに相手をスペースに誘い込んでボールを奪取するということができていたように思う。
- 両サイドバックは今日の試合に関しては完全に守備要員と化していた。守備に安定をもたらす反面、昨年のアレックスがいない試合のように、両サイドバックが攻撃に絡まないことで、ボールの出し所がなく前に運ぶことができなかった。
- 得点シーンの前の場面では坂本が攻撃に転じ、サイドから中に切り込む場面も見られ機能していた様に思うので、攻撃に関しては本当にこれからと言うところのなのだろう。
- その攻撃面は、今日の試合に関しては「戦術オーロイ」以外の何者でもない状態。前半は両ウイングを始めオーロイと他の選手との距離間が悪くほぼ機能していなかったが、時間が経つについれオーロイのフリックオンから裏に抜け出す動きが見られるようになった。
- オーロイは、今日の試合では胸から上以外のプレーは期待できなかった。守備面であまり貢献できていなかったのが少し残念だが、終盤積極的に守備に回っていたので、これも日本のサッカーに慣れていくのを期待しながら待つことにしよう。
- 時間帯は遅いことが気になったが、交代で起用された選手が、久保、村井、戸島というのは非常に面白かった。ウイングとして久保が起用され、オーロイに代わり戸島が起用されるというのは、非常に前向きな気分にしてくれる交代策だった。
- 今日の試合は「J1柏」だったから、相手が攻めてきてくれたが、去年の様に引きこもった相手に対してどのような手が打てるのかというのは、注意深く見守っていきたい。今のままだと完全にオーロイ次第だから。
- サポーターの応援は柏に軍配が上がった。特にタイガーマスクのテーマの「ジョルジ・ワグネル」のチャンとはすばらしかった。