J2:第6節 千葉 vs 横浜FC

4月11日(日) 2010 J2リーグ戦 第6節
千葉 4 – 0 横浜FC (16:03/フクアリ/12,752人)
得点者:20′ 倉田秋(千葉)、60′ 倉田秋(千葉)、89′ 工藤浩平(千葉)、90’+1 佐藤勇人(千葉)

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上位対決ということで敗戦も覚悟して臨んだ試合でしたが、個々人の選手のスキルの差でありチームとしての総合力の差が出た試合だったと思います。改めてJ2でのジェフは裕福なクラブであり強豪なんだなということをやっと理解し、だからこそこの事実に恥ない戦い方をしなければならないことを肝に銘じました。

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江尻監督が試合後「長いボールとお互い落ち着かないゲームの展開になってしまったのは、私自身が目指しているサッカーとはほど遠く、キャンプからずっとやってきている”しっかり動かして相手を崩す”ことが1試合通してできなかったという反省があります」とコメントしたが、確かに倉田の1点目の得点まではこのロングボールの蹴り合いで横浜FCに押し込まれたが、その反面2点目を産んだネットから倉田へのサイドチェンジのように、今年のジェフにはなかったサイドチェンジを上手く使った展開が出て、攻撃の単調さが改善されつつあるように思った。

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その中で倉田の2点目は、ネットからのロングパスを見事なボールコントロールでトラップし、その後は技ありのドリブルで相手ディフェンスを翻弄し、最後は体重の乗った左足の強烈なシュートでフィニッシュするという文句の付けようのないプレーであり、倉田の能力の高さを証明するプレゼンテーションのようなプレーだった。

今日はMOMは倉田になることは間違いないだろうが、ゲーム全体としては工藤や山口の動きが特筆すべきものだったと思う。彼らがセカンドボールをかっさらいマイボールにしていくことによって、相手の攻撃にリズムを作らせず特に大黒に効果的なパスを供給させなかった様に思う。そうしたプレーは、終了間際の巻が競った後のルーズボールを後ろからかっさらいゴールに繋げた工藤のゴールに結実したように思う。

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今日の横浜FCは最終ラインをハーフウェーラインまで押し上げる前に出てくるチームであったが、これからしばらく自陣の奥深くでブロックを作って守る、いわゆる引いて守る相手が続くだけに、今日見せた左右の揺さぶりや倉田が見せたロングシュートの感覚を忘れずに相手ゴールをこじ開けていって欲しい。