10月26日(日) 2008 J1リーグ戦 第30節
大宮 2 – 1 千葉 (16:00/NACK/14,001人)
得点者:19′ 谷澤達也(千葉)、35′ 小林大悟(大宮)、47′ 藤本主税(大宮)
かつて私たちがそうであったように、例えば、ホームでの京都、大分戦がそうであったように、
大宮も選手もサポーターも一丸となって勝ちたいという気持ちを現実のものとした。
ゲームの内容としては、キックオフ直後から積極的にプレッシングを掛け、1対1を挑んできた大宮に対し、ジェフは完全に受けに回ってしまう形でゲームは進展。ジェフが自分たちの時間になりかけたところで上手い形で先制点を奪い、そのままゲームをコントロールして逃げ切るかと思いきや、不運なPKもあり、またロングボールを主体とした攻めは相手の守備の形に上手く収まってしまい、その上、大宮の気持ちとカラダを張った守備に押さえ込まれる形でそのまま試合終了のホイッスルを迎えた。そんな試合だった。
前節の新潟戦からどうも選手やサポーターの緊張感が弛緩して、ともいえば「ぬるい空気」が流れているような気がしてならない。選手が「サポーターの応援は足を軽くする」と公言しているにもかかわらず、応援の手を止め、試合を傍観し、時にため息や心無い言葉を投げかけ選手たちの足を重くしている。
ただし、後半の最後1/2~2/3ぐらいは、深井をはじめとしてカラダを張り、ボールを奪いまたはキープし、相手陣内に切り込んで行った。連勝中もさほど良い内容のサッカーはしていたわけではなく、こうした小さな違いの積み重ねで、辛うじて相手を上回って勝ち点3を手にしていただけのこと。ただし、この違いが勝ち点3と0の間を分け隔てるものであって、勝ち点3を手にする為には、もう一度積み重ねていくだけしかない。
ホームの大宮がカードを赤と黄色を合わせて5枚受けていたが、それはこの積み重ねを具現化し、証明している。
残り4試合、もしくは入れ替え戦を含めた6試合。全て勝てば残留は間違いない。西部謙司氏も言うようにトーナメントと思って1つひとつ勝つしかない。
「もうダメだ」とこれまで少なくとも3度思い、実際はまだダメではなかった。
「もう大丈夫」と思うとダメだということが分かった。
もう一度正面を見据え相手にぶつかる。
迷う必要はない。