2006 J1リーグ戦 第34節 千葉vs横浜FM

12月2日(土) 2006 J1リーグ戦 第34節
千葉 0 – 2 横浜FM (14:00/フクアリ/17,175人)
得点者:’5 坂田大輔(横浜FM)、’74 田中隼磨(横浜FM

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今シーズン最終節の試合だが勝利を飾ることができなかった。
アマル監督が言うように、「今日、試合に出たメンバーからすると、運がどちらに傾いたとしてもなかなか難しいメンバーだった。実際にそのメンバーで前半の4分に点を取られていたようでは試合にはならない。」そう、坂田のゴールで試合の方向が決まってしまった。

前代未聞の珍事、サッカー協会会長の意図的な失言により、シーズン途中でのチーム体制の変更を強いられ、後任監督、選手ともに非常に混乱した状況に陥った。また、W杯開催に伴うリーグ戦の夏場の過密日程、ヤマザキナビスコ杯の決勝トーナメント、約1週間で3試合をこなすA3への参加、そして各世代の代表への提供という過密日程は、文字通り選手を壊した。
この2点は確かに事実であり、成績不振の原因には成り得るけれど、それ以前に「シーズンを通して十分戦える戦力が整っていたか?」という問いに対して「No」という答えを返さざる得ない状況にあったことを認めなければならない。

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今日の巻は那須に競り負けていたし、周りの選手は巻が何故競っているのかという理由を忘れていた。DF陣は、坂田、狩野、吉田のスピードに翻弄されていた。(坂本と工藤はポジションが逆であれば対処できた様に思うが)再三カウンターで、前半は左サイド、後半は右サイドを崩されていた。
相手に簡単にクロスを上げさせてしまう点、最終ラインからの組み立てができない点、ムダ走りを本当にムダ走りにし続ける状況判断の悪さ、またその際のオプションの少なさ、セーフティに行き過ぎて“危険なプレー”を選択しない姿勢、そしてフィニッシュにつながるプレイの精度の悪さ、そういった課題は最後までホームでは改善されなかった。
世間に「走るサッカー」と言われすぎ、過度に気負いすぎてしまい自分たちのサッカーを見失ってしまっていたように思う。
そして、本来のジェフのサッカーを疲労するには選手が足りなすぎた。

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あと、監督交代前と明らかに違う点は、「集中力の欠如」である点は忘れてはならない。成績が低迷する前は、そう簡単にホームで失点するチームではなかった。また、ゲームの入り方にしても、“いま思えば守備的”であったことを。そして、先代のオシム監督も、2004年シーズンの国立で浦和に0-4、翌年の鹿島に2-4で負ける(まあこれはジョージさんにやられたわけですが)という大敗があったことを。

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もう一度思い出そう。ボクらは弱者であり、常に挑戦者であり、“パルチザンの精神”をオシム監督から教えられ、それが相手にとって“危険なプレー”であったことを。

それにしても、工藤と孝太のイケイケぶりはおもしろかった。これで水野がいたらどうなってたんだろう、とふと考える。巻と組む選手が点で合わせられる選手になれば、攻撃はおもしろいことになりそうなんだけどねえ。

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