【ヤマザキナビスコカップ】千葉 vs 川崎F

6月8日(日) 2008 ヤマザキナビスコカップ
千葉 3 – 2 川崎F (15:00/フクアリ/12,921人)
得点者:4′ オウンゴ-ル(千葉)、27′ 我那覇和樹(川崎F)、57′ ボスナー(千葉)、69′ 黒津勝(川崎F)、83′ レイナウド(千葉)

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「ミスを恐れるな。いい選手はミスをする。だからミスを恐れるな。」

ミラー監督が就任して5試合。リーグ&カップ戦を合わせて4勝1分。開幕リーグ11戦勝ち星ゼロのチームとは思えない結果。だが監督が言うようにカップ戦はリーグ戦ではない。カップ戦に優勝したからといって降格は免除されない。チームはまだ断トツのリーグ戦最下位。そのことをまだ忘れるわけにはいかない。

この日の川崎は、中村憲剛、鄭大世、井川、寺田、森の主力5人が不在だったこともあって攻撃に厚みが欠け、特にサイドでフリーになっている選手に対して適切な配球がなされない。そのためかジェフ側は楽に守る展開が続いた。特にラッキーな先制点の前後は、川崎の3バックのフォーメーションとの相性の良さもあって、ジュニーニョの個人技を除いては危なげない試合運びを見せていたように思う。ただし、なんでもないボールを岡本とボスナーが譲り合ってしまい我那覇の(訴訟での勝利に華を添える)ゴールが生まれてからは、川崎がフォーメーションを3バックから4バックに変更し、サイドでの数的不利に対してケアしたこともあって、大橋や田坂の攻め上がりから川崎ペースで試合が進行していった。

フィジカルで競り負けた上に技ありのシュートを見事に決められた黒津のゴール直後は敗戦を覚悟したが、ボスナーの31メートル弾丸フリーキックで同点にしてからは、相変わらず川崎に攻勢をかけられ何度も決定的なピンチを招くも運良くしのぎきり、最後は上手く抜け出した工藤からのパスをレイナウドがやっとゴールに流し込み勝ち点3を手にすることができた。

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勝利は収めたものの、課題の多い試合で、中盤での守備面ではオーガナイズされた連動した守備によって、相手に思い通りに攻めさせない形にできるものの、個人技で持ち込まれたり、サイドバックの裏をスピードを使って狙われるとなかなか厳しい。また、攻めに関しては、レイナウド頼りになってしまい、厚みのある攻撃を生み出せていない。リスクを冒さずに人数をかけないセーフティな攻撃がチームのルールとはいえ、点を取らなければならない局面でこれだけ攻めの点で選択肢がないのはいつか厳しくなりそうで怖い。ワントップにボールをキープでき決定力のあるフォワードがいれば話が違うかもしれないが、それはタラレバでしかない。

ただし、全体的に悪いわけではなく、チームの状態はとても最下位のチームとは思えないのでリーグ再開後慎重に・したたかに勝ち星を重ねて言って欲しい。残念なのは日程がすでに1/3過ぎてしまっていることか・・・。

しかし相手の8番の選手はあそこまで輝きを失ってしまっていてはこっちまでさみしくなってしまう。

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