3月20日(木) 2008 ヤマザキナビスコカップ
川崎F 0 – 2 千葉 (13:00/等々力/9,079人)
得点者:59′ 米倉恒貴(千葉)、81′ 中島浩司(千葉)
「このチームを私は知っている。」激しい風雨の中で寒さにこごえながら、私の脳裏にはずっとこの言葉が駆け巡っていた。
おそらく、「オシムサッカー」というものを人々がイメージした場合、それは、日本代表監督時代のサッカーのイメージ、もしくはアマル・オシム監督交代後のジェフのサッカーと「攻撃的サッカー」という言葉を思い浮かべる人が多いと思う。
だが、2005年シーズンまでの2バックに傾倒する以前のオシム監督のサッカーを知る人ならば、特に「臨海不敗神話」と言われていたころのサッカーを知る人ならば、「攻撃的」という言葉にクビを傾げる方が多いと思う。
2005年のヤマザキナビスコカップ決勝でも、ガンバ大阪に後半途中まで一方的に攻められ、それをなんとか耐え切った結果、PK戦の末初タイトルを手にしたが、その時も決して「攻撃的」なサッカーではなかった。代表でも「ボリバレント」という言葉が独り歩きしたように、基本的には、センターハーフ的な選手を数多く並べ、中村俊輔でさえ守備を強いられた。
話は長くなったが、私にとってのオシムサッカーは守備的なサッカーだ。そして、(サッカーを見る目が本当にない私の目からは)延々攻められているけど結果的には勝っているサッカー。そんなイメージの方が強い。
だからいまのジェフのサッカーは非常に不安にさせられる反面、懐かしくもあり非常に期待のできるサッカーである。何人かの若い選手がいかにも新人らしいミスをするなかで、斎藤がいて結城がいて坂本がいる。そして、ふてぶてしくゲームを決める2年目の若手がいる。
今日の勝利はあくまでも相手の調子が悪かっただけ。まだまだこれから苦しい時期は続くと思うが、きっとそのトンネルには終わりがある。そうなった時世間は、5人の選手がクラブを去った「もう一つの理由」を知ることになるかもしれない。
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