平安時代末期に栄えた奥州藤原氏の本拠地であった平泉、そして平泉の象徴ともいえる中尊寺。
松尾芭蕉が「夏草や 兵どもが 夢の跡」と荒れ果てた平泉の姿を嘆いたのはもはや過去のこと、参道沿いに植えられた樹齢350年を超える樹木をはじめ、江戸時代の伊達藩の尽力によって現在は見事な姿を私たちの前に現せてくれます。
伊達藩によって復興された参道の木々は本当に見事で、その醸し出される神秘的な雰囲気は伊勢神宮や、伊達藩と関係が深い松島瑞巌寺を彷彿とさせるほどです。
そして何より中尊寺創建当初の姿を現在に伝える唯一の建造物である金色堂は、ここまでの立派な大きなの黄金の阿弥陀堂であることはさることながら、細部の装飾の細やかさをはじめ、圧倒的な存在感に源義経と弁慶が奥州藤原氏を頼って平泉を訪れた理由をようやく納得することができたと思います。
中尊寺
岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
0191-46-2211
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